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ツキミソウ  作者: まお
5/5

手紙

6月5日。久々に日記を書く。

昨日ユウキが入院することになった。

だから、もう連絡は取れないらしい。

急だしテキトーなお別れだった。けどね、後悔してないの。…むしろ嬉しかった。

これ以上愛す前に…苦しむ前に離れられたから。なんてw酷い女だね。


ユウキへ

見ることはありえないし、届ける気もないから日記に書くわ。あなたへの愛情、全部。

ユウキと通話した日々が恋しい。あなたの笑い声が、私を呼ぶ声が、よく聞こえるの。ありえないのにね。

歌も、無邪気な声も聞いたことがないのに何故か聞こえる。

あなたの苦しむ声も…。

こんなになるなら出会いたくなかったし、ここまで声を聞きたくなかった。

でも…あなたを愛している時間は、一緒にいる時間は幸せだった。あれが無い人生は嫌なの

ねぇ、前にゲームして勝った時。今度お願いいっこ聞いてって言ったよね。今でもいい?

お願いだから、余命宣告されたけどなんか生きれちゃったwとか、記憶戻った!!とか…またバカみたいな声で言ってよ。

あなたの声が聞きたい。幻聴じゃない声が。

あんたのせいで今も泣いてるのよ、私。

謝らなくていいからそばにいてよ…。


あーあー。絶対誰にも見せられない。

こんなの書く私最低。もういいや、寝よう

もうユウキは帰ってこない。受け入れないと。

おやすみなさい……

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