手紙
6月5日。久々に日記を書く。
昨日ユウキが入院することになった。
だから、もう連絡は取れないらしい。
急だしテキトーなお別れだった。けどね、後悔してないの。…むしろ嬉しかった。
これ以上愛す前に…苦しむ前に離れられたから。なんてw酷い女だね。
ユウキへ
見ることはありえないし、届ける気もないから日記に書くわ。あなたへの愛情、全部。
ユウキと通話した日々が恋しい。あなたの笑い声が、私を呼ぶ声が、よく聞こえるの。ありえないのにね。
歌も、無邪気な声も聞いたことがないのに何故か聞こえる。
あなたの苦しむ声も…。
こんなになるなら出会いたくなかったし、ここまで声を聞きたくなかった。
でも…あなたを愛している時間は、一緒にいる時間は幸せだった。あれが無い人生は嫌なの
ねぇ、前にゲームして勝った時。今度お願いいっこ聞いてって言ったよね。今でもいい?
お願いだから、余命宣告されたけどなんか生きれちゃったwとか、記憶戻った!!とか…またバカみたいな声で言ってよ。
あなたの声が聞きたい。幻聴じゃない声が。
あんたのせいで今も泣いてるのよ、私。
謝らなくていいからそばにいてよ…。
あーあー。絶対誰にも見せられない。
こんなの書く私最低。もういいや、寝よう
もうユウキは帰ってこない。受け入れないと。
おやすみなさい……