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ツキミソウ  作者: まお
3/5

学校

5月31日。何も分からないまま朝を迎えた。

少し早く目覚めた蝉の声を聞きながら、苦いコーヒーを啜る。昨日のことを考えながら。


何もやる気にならなかった。

手を握ることさえ、億劫だった。

おはよう、体調どう?とか、気の利いた言葉とか、全部言えずに学校に体を運ぶ。

今日はもう、いいよね。学校なんて。

最近おかしい天気のせいにして早く帰ろう。

そして、彼に何か言おう。プレゼントも添えようか。イラストでも書くか…。

考えることしかできない。自分はきっとダメな人だ。今も泣くことすらしない、悲しいとも思わないから。


学校に行った。先生にあった。何かを話した。あまり覚えていない。

先生のことなんてどうでもいいのだ。

どうせ仕事で優しくしてるだけの大人に何を話していても構わない。興味もわかない。

あーめんどくさい。生きるのも、話すのも、受験も。

先生に言ったら怒られるから言わないけど。

あんた達なんか信用してないって言いたい。

信用させてくれなかったのは、そっちだもん。私は悪くない。全部…そっちが…。


考えることをやめた。

このままじゃ汚い大人になる。毒される。先生みたいになる。それは嫌だった

私の純粋な心を奪う悪魔のようにはなりたくない。ただ、そう思った。


今日はここでおしまい。眠くなっちゃった。

日記を書くのも遅れたけど、いいよね

私の日記だもん。

おやすみなさい。

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