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ツキミソウ  作者: まお
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花言葉

5月29日。仲の良い彼が事故にあってから2ヶ月が過ぎようとしている。

彼は意識不明のままだが世間は普通に回っていった。

ニュースにのることすらなく、ただただ毎日が過ぎていく。

かく言う私も何事も無かったかのように普通に笑い、ご飯を食べ良く眠った。ただ時々、ふと彼のことを思い出して寂しがる程度。

好きな人が死んでしまうかもしれないのに、不思議と普通に過ごせていた。

彼の母親に植物状態だと聞いても、植物状態の人は半年が経つと意識はほとんど戻らないこと、意識が戻っても彼の大好きな声は二度と聞くことが出来ないかもしれないこと…。全てわかってもそこまで悲しまなかった。

自分が薄情なのかもしれないが、実際にそうなのだ。仕方がない。

漫画やドラマでみるほど疲弊することも、泣きじゃくってしばらく部屋から出ないこともなかった。

本当に酷い女だと、ただ思う。

外も暗い。いつの間にか隣の家の子供たちの声もしなくなった。

私も寝よう。おやすみなさい、またあした

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