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海と水着と男の娘

 煌めく聖壁(性癖)三侍


「拙者、魔王系ヤンデレヒロイン大好き侍、癖によって追加致す」

「拙者、ファンネル系武装大好き侍、癖によって追加致す」

「拙者、高身長ハイパワーヤンデレヒロイン大好き侍、癖によって追加致す」

 昼飯食べてディザクロで大規模PvPに乱入し、更に乱入してきた【ツナミタートル】と言う津波に乗って腹這いサーフィンをするクソ迷惑な亀型災害獣もプレイヤー諸ともキルしてログアウト

 次にクリオンにログインしたらブローイン王国の兵士が来てたりその夜に村中のプレイヤーと住人に料理を振る舞ったりして宴を開いた翌日。自分の店でリアとフローティアと一緒に店番をしているとウルドロスがやってきた


「うわ、鎧越しでも分かるほどすっごい筋肉の塊だね」


「やっと戻ってきたか小娘!アリシティア様護衛の褒美がある、受け取れい!」


小さめの箱がカウンターに置かれる。開けて見てみると500万ゴールドが入っていた。金額デカすぎね?まあ貰えるなら貰っとくけど


「それとそこの金髪の娘はリア殿、小娘より薄い銀髪の娘がフローティア殿、で合っているか?」


「合ってますよ~」


「違いないわ」


「貴殿らもアリシティア様の相手をしてくれた事、心より礼を言わせてもらうぞ。して小娘よ。聞いたぞ?貴様、特異個体を倒したらしいな?」


「ああ、メチャクチャデカい大剣で左腕と首をぶった切ってやったよ。ちなみにその時に手に入れた装備があるんだが」


 炎災豪腕を装備するとウルドロスは驚いたような顔の後に子供みたいに目を輝かせて観察してきた


「ほほう、これがその装備か。まだ未熟ながら中々の覇気を放つ良い武器ではないか。うぅむしかしズルいのう、儂が特異個体を倒した時はこのような武器は出なかったのだが、異界の旅人故かのう」


「え、おっさんも特異個体倒したことあるのかよ」


「あるぞ。ダンジョン調査の際に遭遇した【ビッグバン・ロックアリゲーター】と憤怒魔王と共に攻めてきた【ジャイアント・クレイジボア・ルガテ】の二体だな」


「憤怒魔王?なんだそいつ」


「憤怒魔王とは七罪魔王の一人の事だ。まあ語ると長くなるので省くとしよう」


 突然ウルドロスが顔をグイッと近付けてきた。女顔の男とそれに迫るおっさんとか絵面最悪だな


「それよりも、だ!小娘、ボスを屠ったと言う大剣を持っておるか!?」


「あ、ああ、パニッシャーな。アイテムボックスに入ってるぜ」


「おおそうか!そうか!よし、今ここで儂に見せてくれ!」


「はぁ!?あんなバカデカい大剣こんな場所で出せるか!店が壊れる!」


「そうか……であれば仕方ないのう。では次は場所を確保した上で来るとしよう。それまでさらばだ、小娘とリア殿とフローティア殿!」


 そう言ってウルドロスは俺の店を後にした。風の様に来て去っていったな。お、なんかお知らせが来たな


「へー、サービス開始記念イベントか。内容は──」




 はぁー、何故俺は更衣室でこんなフリフリの女用水着を着ているのか。いや分かってはいるんだ


 あの日、イベント告知が来た日。昨日の事だ。通知内容はイベント開始から三日間、特設の海辺フィールドが開かれると言うものだった。勿論水着は運営が用意するが自分で書いたデザインを提出すればそれを水着にしてくれるらしい

 そして俺が着る水着のデザインを私に書かせてほしいとリアが熱烈にお願いしてきたので承諾したわけだ


 結果この薄青色のフリフリした女用水着だよ。うん分かってた、お兄ちゃんリアが女装させようとしてくるのは分かってた。でもあんなに頼み込まれたら、ねえ?まあ俺の見た目がこれだし男用より女用が似合うから別に良いんだけど


「遅いぞバロイル。まあ中々出てこなかった理由はそれ見りゃ分かるけどさ」


「あ、やっぱり女用の水着なんだね」


「やっぱりお姉ちゃんにはその水着が似合うよ!えへへ、お揃いだよ?」


「本っ当に男に見えないわねえ」


 更衣室から出ると赤色のボクサータイプの水着を履いたソーガと緑色の水着を着たソロモと俺と全く同じ水着を着たリアと何故かスク水を着たフローティアが待っていた。アルベルスはリアルの用事で来れないそうだ

 にしてもフローティアの水着の異質さが目立つがまあ良い。VR内の海とはいえ海は海、泳ぐぞ!



 両手の人差し指と親指で四角を作ってそれを片目に当てカメラのシャッターを押すようなイメージを浮かべれば泳ぎ疲れて浅瀬に浮かべているビニールボートで休んでいるお姉ちゃんとフローティアちゃんが写ったスクショがクリエイト・ギアに保存される。泳いでる時のお姉ちゃんも可愛かったなあ、水着のフリルの間から覗くお尻がフリフリ揺れるのがとってもエッチで興奮しちゃ思い出したら興奮してきちゃった

 んんっ!後は現実でそのスクショをスマホに移してプリンターで印刷すれば新しいお姉ちゃんコレクションの一枚が出来上がる

 いつも通りにポスター用とアルバム用と家族アルバム用に一枚ずつ印刷しよっと


「ん?どうしたリア、なんか上機嫌みたいだけど」


 お姉ちゃんが上体を起こして問いかける。お姉ちゃんの背後に回って背中に抱き付きながらさっき撮ったばかりのスクショを画面に映してお姉ちゃんに見せた


「よく撮れてるでしょ~、家族アルバムに追加するね」


「これを追加するのか……。そうだ、はいポーズ取って」


 咄嗟に両手にピースサインを作ってしまった。表情大丈夫かな?


「撮れはしたが少し表情が固いな。まあいっか」


 うぅ~、恥ずかしい!


「おーいバロイルー!そろそろ昼飯食おうぜー!」


「ん、もうそんな時間か。すぐ行くー!」


 お姉ちゃんの人差し指と中指に填まっているリングから鋼鉄糸が伸びて私達が乗っているビニールボートを陸地へと近付ける。あ、陸地に上がってもビニールボートで行くんだ


 そのままビニールボートに乗って海の家風のお店まで行って焼きそばとたこ焼きと唐揚げとパフェを食べて、その後ビーチバレーでソーガさんとソロモさんのペア対私とお姉ちゃんのペア、審判にフローティアちゃんを置いて五戦した後特設フィールドから元の場所に戻ってお昼ご飯を食べるためにログアウトした


「んじゃ出来たら呼ぶな」


「うん、分かった」


 お姉ちゃんは焼きそばを作りに台所へ。私は──


「ふふっ、また新しいコレクション出来ちゃった」


 壁一面をお姉ちゃんのポスターで埋め尽くしお姉ちゃんへの愛を書いたノートやお姉ちゃんの好み等を書いたノートを置いた自室にこっそり印刷したポスターを貼りに来た

 本当はポスターだけでなく、お姉ちゃんの使用済み歯ブラシとか下着とかも飾りたいけどさすがに迷惑がかかっちゃうだろうからこのポスター等で済ませている


 はぁ~、本当にお姉ちゃんは可愛いしカッコいい。再度当たり前を再認識する


 私をあの人から助けてくれたあの日から、ずっと感謝してるし愛してる。だから私の一生を掛けてお礼するからね、お姉ちゃん


 ずっとずっと、傍にいるからね。例え誰かに取られたって必ず取り返して私しか見えないぐらい幸せにするから。待っててね、お姉ちゃん


「おーい朱里ー、昼飯できたぞー」


「はーい、今行くねー!」



 焼きそばを食べ終えてクリオンにログイン。特設フィールドは……午前中に楽しんだしソーガとソロモはフローティアの特訓に付き合ってるみたいだし何すっかなー。販売用に作った特殊効果付き武器は全部売れたしなー


「よし、またクロプスケイブに行くか」


 【クロプスケイブ】、地図上で言えばカラド村から南側に少し離れた場所にある推奨Lv15~80の洞窟型ダンジョンだ。ただし、毒の洞窟みたいに数十分で攻略出来るような生温いダンジョンでは無い


 浅層中層深層からなるダンジョンで合計階層数は不明。現在の最高到達階層の84階ですらまだ中層であり先は長いらしい。俺達のパーティーは中層7階、つまり57階まで踏破している


 ちなみに途中で引き上げた理由は【レッドクリスタルガラティーン】と【ブルークリスタルガラティーン】と言う結晶で出来た剣を持った結晶ゴリラモンスターが原因だ。レッドの方は攻撃バフを、ブルーは防御バフを味方全体に撒く上に基本群れで出てくる。要は火力不足だな、まあ倒せなくはないんだが一体に十五分も時間掛けてられっかって訳で俺達は撤退した


「クロプスケイブ?あの結晶ゴリラを倒しに行く?」


「いや、採掘メインで結晶ゴリラは倒さない。つっても50階から55階まで行って採掘するだけだから遭遇しないと思うけどな」


 おそらく結晶ゴリラは57階から出現するモンスターだろうしな。ともかく準備して行くぞ~




現在地54階


「【投擲】!」


 左折して視界に【オールドアイアン】と言う全身が鉄で出来ており所々罅が入ったゴーレム系モンスターが入った瞬間【レッドジャベリン】をぶん投げてHPの九割を削り即座に炎上によるスリップダメージで残り一割を削り即死させた


 レッドジャベリン。これは赤結晶ゴリラことレッドクリスタルガラティーンの魔石と素材を使用して作った槍だ。装備スキルとして任意のMPを消費して消費したMP×1秒間武器そのものが火属性を纏う【ガラティーン】と言うものがある。ちなみにこれは赤結晶ゴリラの素材を使った場合で青結晶ゴリラの場合は水属性を纏った


 さて採掘ポイントがあるし採掘!採掘!


 結果は地属性結晶×5、鉄鉱石×8、地属性鉱石×6、大地の慈愛×1。中々の収穫だ


「アイテムボックスの空きも少なくなってきたしそろそろ帰るか」


「うん!帰ろう!」




 やっと二階まで戻ってこれた。転移アイテムでも有れば楽になるだろうになあ。まだ個人所有できる転移系アイテムは見つかってないんだよなあ


 はあ、とため息を吐きながら鋼鉄糸の一本にレッドジャベリンを巻き付け前方の別れ道の右側に潜むプレイヤーを貫き即死させる


 敵意感知に反応が有ったからPKしようとしたと見て間違いないな。まあド素人みたいだけど。待ち伏せ暗殺PKするなら敵意と殺意ぐらい隠せよ、出来ないなら奇襲暗殺PKか罠ハメ暗殺PKをしろ

 そもそも暗殺PKするなら気配を悟られないようにするか策敵スキルの範囲外から一気に距離詰めて殺る技量が必要だってのに、脳死で上級者の真似をしてる奴の多いこと多いこと。んな猿真似で暗殺成功するならソーガ倒すのだって苦労しねーわ。そんなんが通じるのは格下だけだっての


 等と脳内で愚痴りながら来た時と同じようにカラド村を経由して自宅に戻った。後はログアウトして現実でソーガを呼んで女装させるだけだな

【ゴーレム系】斬撃に強い代わりに刺突・打撃・衝撃系の攻撃に弱いモンスター。こいつらが出るダンジョンやフィールドには弱点の上記三属性を突ける武器を持っていこう!


【〇〇クリスタルガラティーン】赤・青・緑色の三種類が存在する結晶で出来たゴリラ型モンスター。それぞれ攻撃バフ・防御バフ・移動速度バフをばら撒いてくる厄介な奴等。体が結晶で出来ているせいか無駄に固い。弱点は打撃か衝撃属性のみ

 ちなみにファリア王国に伝わる男殺しの護剣カリバーンはこのゴリラの三色全ての素材も使って造られている


【特殊効果・装備スキル】特殊効果はMPを消費しないパッシブ型。装備スキルはMPを消費して発動するアクティブ型


【フィオナの森】リスヴィア大陸に存在するフィールド。お隣の【ダンキテンド火山】から流れる溶岩によって年中焼かれては再生を繰り返している。火属性耐性を持つ樹木系素材が採れるフィールドは大変珍しい


【過去嘆く縛りの墓所】かつては栄えたであろう国の残骸が転がるフィールド。唯一無傷の丘には樹齢数万年とも言われる大木がある

 その大木は国の興りから繁栄、没落までの全てを見届けた。そして今はただ一人の嘆きと共に有る


 折角の性癖回なのに満足に書けてないんだよなあ!!!!水着男の娘の良さが何一つ伝わって無い!!しかし私の語彙力ではどう伝えたものか……


 男の娘が女用水着を着るのは大変エッチだと思うんですよね、男だから隠す必要の無い胸を敢えて隠す。そこに見えないエロスがあり想像が掻き立てられるので大変エッチです。それに加えて男なのに女用の水着を着ているという羞恥に悶えてお顔が赤くなっちゃって内股になっちゃうのも大変エッチだと思います。バロイルは堂々と着こなしますが


 男の娘が男用水着を着るのも大変エッチだと思うんですよね。そんな可愛い顔して胸を晒してるんだからそりゃエッチ度は高いと。性別的には合ってるのに実際はとてもエッチになると言うギャップが素晴らしくエッチですね


 総評。男の娘が水着を着るのは大変エッチなのでドンドン着ていけ

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