目覚め
目覚めると壁にはめられていた。
なんでこんなことになっているのか思い出そうとしても、何か夢を見ていた気はするが、
もやがかかったように思い出せない。
とりあえず体を動かそうとしても何かがひっかっかて上手く動かない。
周りをよく見ると自分の身体が剣になっていることに気付く。
「えぇぇぇぇぇぇ!!!!」
驚きを声に出してみたが、出るはずもなくカタカタと振動することしかできない。
すると、
「うるさいんだけど、、」
とても近くから言われた気がした。
声のした方に意識を向けると目の前に自分と同じような剣がある。
自分がうまく動けないのはこの目の前の剣が邪魔になっていた。
「どなたですか?」
「あんたの相棒であり、片割れであり、対をなすものよ。名前はまだないの。」
その剣は青を基調としていて刀身は氷でできているようだった。
そして自分は、赤を基調として炎のような雷のような刀身をしていた。
「対になっているっていうのは、火と氷っていうこと?」
「そういうこと。まあ、双剣ってやつじゃない? あっ、そうそう〈ステータス〉って念じると
自分のステータスみれるから。じゃ、おやすみ」
「ちょっと待って!どうやるの、もっと詳しく!」
自分の言いたいことだけ言ってさっさと寝てしまった。
剣なのにねれるの?そんな疑問もあったが、それよりも気になる。
「〈ステータス〉」
名前:***** レベル:1
攻撃力:255 MP:322
スキル:鑑定(C)
状態:封印、双剣
SPスキル:召喚【火神】、擬人化
自分のステータスを見るという行為に異常にテンションが上がる。
何度も見返すとふと気づいた。
「え?封印されてんの?」
よく周りをみると遺跡の中のような作りをしたところのようだ。
動けない、何もできない
なので、相棒のステータスも見てみた。
〈 鑑 定 〉
名前:***** レベル:99
攻撃力:1549 MP:1960
スキル:&$”%”%
鑑定スキルがCランクだからかもしれないが、途中までしか見れない。
「いや、相棒が強すぎなんですがぁぁぁ!!!!」
そう叫ぶが、カタカタ振動することしかできなかった。