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世界を詠う慈悲の魔女  作者: 『H∀Qqy∃ИD』
20/32

裏舞台、オネエ調査中につき

※情報のハッキングが発生※


※主導権を奪還します※


·········


······


···


※深刻なプログラム改造が発生※


※修復不可 主導権を奪還できません※


※再起動します※


※しばらくお待ちください___




…………


はぁ〜い♪ 台詞以外の文章から失礼。


私はルディーノ。表舞台で司書をしながら、裏でいろんな工作をやってるわ。

例えば? そうね……街の経済とか、軽くコントロールしてるわよ♪


……ええ、ええ。貴方の気持ちは分かるわ。

困惑してるでしょ? 私が『()()()()()()』まで介入してきて♪

まあ経緯を説明してもいいのだけれど……その前に、私の行動について纏めるわね。

私が普段なにをしてるか気になる人もいるかも、なんてね。



私は普段、本屋で司書をしているわ。

もしもこの街『ディゼスタリィ』で困ったことがあったら、私を訪れなさい。

……え、『ディゼスタリィ』って何かって?やだわぁ、この街の名前よ♪


まあ、司書をしてるのはあくまで表舞台だけど。

時折、他の子に仕事を任せてフラっと出掛けるわ。そこからが、裏舞台の私の仕事。

偶に行きたくなるのよー……会長さんのとこ♪


勿論、ただ事じゃないわよ?

特にこの街はブラックなのよね〜? 会長さんのところに行こうとしたら、黒服の男達が待ち構えてるの。

一見するとただのスマートな男……なんだけど、みんな重火器を持ってるのよ。ハンドガンみたいなね♪

だから、私はいつも__


「おい、何者だ__」

「そぉれ!!」

バキィッ!! なんて痛々しい音と共に、男の一人が吹っ飛ぶ。やだ、本気出しすぎたかしら♪

「なっ……侵にゅ」

「言わせないわよ〜♪」

ゴンッ! べキャッ!!

うーん、今日のは手応えないわ。いつもは即座に銃を出してきて。みんな私のことを撃ち始めるんだけど……

「さ~て、次の相手は……あら?」

なんて喋っていると、いつの間にか全員倒しちゃったわね。

まあ三人しか居なかったんだもの、結構耐えたんじゃないかしら?



後処理の過程は省くとして、遂に潜入よ。

会長さんの家はそこまで大きくないけど、会社はそうでもないみたい。三階建の、外からでも一目で分かる立派な会社。

いいわねぇ、私の図書館もあんな感じがいいわ〜♪


……いや、流石にもう大乱闘はしないわよ?

別にみんな気絶させてもいいんだけど、後処理がね。そんなわけで、次はスニーキングミッション。

排水溝、通気ダクト、天井裏……いろんな通路を使って、会社の元まで辿り着くわ。

まあそれでも、バレそうになることはあるけどね__


カタン


「誰だっ!!」

……あら、噂をすれば。

小さな音に、職員が反応するわ。通気ダクトを通っている最中、服の端でも引っ掛かったかしら?

でも大丈夫♪ この私にかかれば__


「モオォォォォー」

「……なんだ、コブ牛か」


……こんな感じで、いくらでも誤魔化せるのよ♪

猫の鳴き真似とかと同じ原理ね。

コブ牛の鳴き真似ができる私にとって、これくらいの窮地は日常茶飯事なの♪


「……いやいやいや! コブ牛がダクトにいる訳ないだろ! 侵入者だーーーっ!!!」

あ、ヤベ。

鳴き声のチョイス間違えたわ。次からはラクダの鳴き真似にしましょう。



「ハー……ハー……着いたわ」

……そんなわけで、色々あって会長さんの部屋。

ええ、もう色々ありすぎて省略よ。逃げたり殴ったり、蹴ったり食ったり踊ったり……

あ、半分冗談よ?

いつもこんな感じで、私は会長さんの部屋を訪れるの。そこで、有益な情報がないかチェックするのね♪


さて、今日も収集、収集〜。

何なに、『株価暴落! ○○社は倒産寸前か?』

株関係の記事はシャットアウトされてるわね。裏から株を操作して大儲け、ってところかしら?

それから……『心機一転?エティールノ会長の街おこし計画』

ちょっと良く分からないわね。会長さんは何がしたいのかしら?


こんな感じで、いつものように情報収集をするわ。

有益な情報、そうでない情報、良く分からない情報……でも無駄にならないように、全ての記事を記憶していくわ。


「……あら、これは?」


そう、全て記憶していた。

こうして侵入するときは、いつも。

だから。


私は……否。


()()、感謝しなくてはいけない。

昔からこんな性格だったこと。

おどけて、ふざけた口調を偽り続けたこと。日頃から、侵入するのが日課かのようになっていたこと。

このうち一つでも満たしていなければ……


俺は、私は、()()()()()()()()()()()()



……そこにあったのは二枚のメモ。


『いいんだよね? あしたのあしたのあしたの__

えっと、いっかげつご!

ドッカンってしていいんだよね? ぜんぶもやしていいんだよね??

たのしみだなあ たのしみだなあ』


『三十日後に決行だ』



「……これは?」

思わず素に戻ってしまうくらい……それは異常な筆跡だったわ。

二枚目に見たメモは、間違いなく会長さんのだった。私が気になったのは、一枚目のメモ。それの文字。


魔法語だった。

「……一ヶ月後、ね。覚えておきましょ♪」

………………



※再起動が完了しました※


※ハッカーの除去に成功※


※自動操作プログラムを再起動します※




だれダ?

わたしノものがたりヲじゃまスルノハ?




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