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甘酸っぱい果実  作者: 翠狐酒
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葵視点

皆様はじめまして。翠狐酒と申します。

初の投稿となります。


恋愛小説になります。NLです。

女性視点になります。

この小説はフィクションです。


つたない文章ですが、暖かい目で見ていただけると幸いです。


では、覚悟を決めましたらどうぞ、お入りください。



ある日"それ"に気づいてしまった

それは、さくらんぼのように甘酸っぱくて認めたくない恥ずかしい気持ち。


いつもの学校。

休み時間になったら突っかかってくるアイツ。

バカにしたような笑みで、頭をつつかれる。そんな仕草も水の波紋が広がっていくように"それ"を刺激して、きずいたらリンゴみたいになってた。恥ずかしくて顔を下げる。でもアイツはもういなくなってて。

「なんなんだよ」

毒づくけれど"それ"に気づいたいまじゃ、恥ずかしさしかなくて。

でも、この距離が心地よかったんだ。

下手に刺激したら、伝えたら、壊れてしまいそうで怖くて、怖くて。

「随分弱気だな」


あぁ、こんな私は知らない。




ある時見てしまった。

アイツが他の華と腕を組んでるのを。

最初は分かんなくて。いろんな気持ちでゴチャゴチャになって、理解した時には雫が溢れてた。



今日も休み時間になれば、アイツが突っかかってくる。

また溢れそうになって、唇を噛む。アイツは少し首をかしげてそのまま去ってった。


あれから少したって。

気持ちの整理ができてきた頃。それは突然訪れた。

帰ろうとしたら、アイツがうでを引っ張ってきた。文句を言いながらずるずると引きずられていく。

教室の外。人目につかないところでいわゆる壁ドンというヤツをしてきた。


「俺をすきになれ」


卑怯だろ…

私の萎れた花が再び咲く。


「バッカじゃないの

私だってお前のことがーー」




お読みいただき、ありがとうございました!


後ほど男性視点も投稿致します。


更新は亀よりも遅くなる場合があると思いますが、気長にお待ちいただけると嬉しいです。

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