表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オン・ワンズ・ワァンダー・トリップ!!  作者: 羽田 智鷹
二章 交錯・倒錯する王都
51/86

第二章 二十五話 信頼と信用

少し遅れてすみません

今回少し長いかも

 

 俺たちはさらに上昇を続け、ついには崖の下ーー谷から抜け出した。

 風は流れが分散して途端に勢いが弱まる。


 俺たちは風の本陣から外れたが、枝分かれした風によって王都とは逆側へと飛ばされる。



 未だ風は空へ向かい、俺たちは上昇を続ける。


 眼下に見える先程までいた目印である大樹が小さく見えた。


 不幸中の幸いといえば、大樹に置き去りにしてきたものがほとんど使い終わった消耗品だったということだ。


 必需品は、俺の背負っている自分とミオのカバンの中に入っている。



 「なんか、すごく綺麗だね」


 ミオは風に乗る中、遠くに広がる景色を眺めてそういった。


 確かに眼下に広がる広い草原。


 その奥には山々が連なっている。


 俺たちのいる空は雲が所々に点在し、手を伸ばせば届きそうな気さえする。


 と、俺は手の感覚を思い出した。


 「腕、外そうか?」


 未だ抱き合ったように組んだままだった腕に気づき、俺は引っ込めようとする。


 しかし、ミオから別の力が加わった。


 「このままでいい」


 ミオの顔は見えないが、その声に力強さがこもっていた。


 

 風はいつしか上昇気流から、横風に変わり、ゆったりと流される。


 「このまま行くと俺たちどこに行くんだろ?」


 「さあ、私も分かんないや」

 

 逆らうこともできず、ただ流されていく。

 しかしそれも悪くないような気さえする。


 

 しばらくすると、俺たちは徐々に下降し始めた。


 先程のような落下はしていない。


 風が下から俺たちに抵抗し、ゆっくりと高度を下げていく。

 身を横切る風には暖かさを感じた。


 

 俺はこの空間に若干の魔力を感じたが、多分それは大気に残っている残骸のようなものだろう。


 

 しばらくの間の緩やかな降下をし終えると、俺たちは草原の真ん中に不時着した。


 空にいたときは点のように見えていた草原は、来てみるととても青々としていて、所々花も咲いている。

 

 暖かな場所だった。



 崖から飛び降りたり、空を飛んだりと今日は自分のいる高させかいがおかしい。



 「一応、任務完了だな」


 「私、生きてる。それに君も生きてる…………。よかったあ」


 俺たちは組んでいた腕を解くと、二人ともに大の字に草原に寝転んだ。



 しばらく二人、空を見上げた。


 片方の手は繋いだままで。



 「さっきはごめんな」


 「謝んないでよ。ていうか、助けに来てくれてありがと」


 「当たり前だよ。というか急にロープが軽くなって、ミオが消えたから凄く冷や汗が出た。ほんと心臓に悪い」


 「そんなこといって〜。よく君が私のところまで来れたね」


 「いや。俺はその気はなかったんだが、体が勝手に動いていただけだ」


 俺は何気なく自分の顔に手を持っていく。


 俺の仮面はあの暴風と風圧によって所々凹みんでいたことに気づいた。

 ボロボロになっているところもある。


 「なあ、この仮面外していいか。実は俺、この仮面してる時は、何かミオから隠し事をしているようでずっと居心地が悪かったんだけど」


 というか、自分はずっと外したかったのにそれが許されず、一人場違いのように仮面を付け続けている方の気持ちを考えてほしい。


 「待って、私が外すよ」


 ミオだけが上半身を起こし、俺を見下ろす。


 そして近づき、恐る恐る俺の顔に手を伸ばした。



 割れ物に触るかのように、つつっ、と手始めに俺の仮面をつついていた。


 俺の肌にもその振動が伝わってきてじれったい。


 俺は寝転んでいるからよく分からないが、今どういう状態なのだろう。



 そしてゆっくりと、俺の仮面が外された。


 俺はミオの瞳を見た。

 彼女も同じように見返してくる。

 

 俺はなんだか、仮面を外したにも関わらず居心地が悪く感じた。


 照れくさかっただけかもしれない。


 俺はやっと仮面が外れたので、ひとまず適当に頬あたりの強張った表情筋を動かして緩める。


 

 するとミオがびっくりしたような顔をした。


 「いきなり、やめてよ」 


 どうやらミオは俺がいきなり笑いかけたように見えたらしかった。


 「すまん、すまん」


 俺も上半身を起こすと一緒になって草原の先を見る。


 「よかった。君の顔、なんだか凛々しくて」


 呟くようにミオが言う。


 ミオには俺に何かがあると思っていたのだろうか。


 

 「そういえば、なんで俺に仮面を外させてくれなかったんだい?」


 「だって、仮面をつけてるってことは隠したい何かがあるのかなって……。それを見たことで私の中の君の顔のイメージが変わっちゃわないかなって」


 草も風に靡き、俺の心を一層和やかにするようで心地よい。


 「で、結局のところどうだったんだ?」


 「私の思い違いだったよ。というか、全然隠す必要のない顔じゃん。強いて言うから、ちょっとかっこいいくらい。……。なんで仮面被って私の店に入ってきたのさ?」


 「それは秘密だ」


 なぜって、別の客の話題が俺たちがウルス・ラグナを倒したことだったからだ。


 だが自分の正体を明かしていない以上、そこまでは言うことはできない。


 「なんでさー。君、さっき自分で私に隠し事がある感じだから居心地が悪いとか言ってたよ」 


 「仮面というものの、魅力なんだよ」


 「さっぱり、わかんなーい」

 


 俺はゆっくりと立ち上がる。


 「そろそろ、王都へ戻り始めたほうがいいんじゃないか?」


 「私もそう思ったんだけど、帰り道がわかんないんだよね」


 「もしかして、ここに来たの初めて?」


 「君も?」


 「はは、やばいな」


 「ふふふ、なんとかなるよ」


 二人でしばし笑いあった。

 


 「いやー。でもこんないい雰囲気の場所に二人初めてこれてよかったね。これは運が良かったっていうんじゃない」


 「さっきまでのやつのどこが運が良かったのだろうか」


 ミオも俺の隣で立ち上がった。

 


 「じゃあ、一応王都の方角に向かって進む事にする。でもこれは、……野宿の可能性があるな」


 ルカに野宿と言ったら、何故かこの前喜ばれたのだが、普通の女の子なら嫌がるのが当然だ……ろ………。


 「えっ、ホントに? 私野宿したことないんだけどなあ」


 しかし、ミオの言い方だとあながち嫌がっていないように聞こえる。

 むしろ……。

 

 「でも私のさっきの飛ばされた感覚だと、結構距離があったような気がするなあ。私は別に野宿でもいいよ。っていうか野宿したい。あれもこれも………初めてかも」


 最後の方はミオは想像の世界に入り込んでいて、俺に焦点があっていないようだった。



 「じゃあ食材探しながら進むってことにしようかな」


 やっぱりこいつ、どこか楽しんでるよな。


 俺たちは飛び越えてきた森に向かって歩き出す。


 

 森の手前に流れが穏やかな川があった。


 魚がいそうな雰囲気の川だった。

 しかし、俺たちには釣り竿がない。


 「どうやって渡ろうか?」


 「……泳ぐとかどう? ちょうど水浴びにもなるし」


 「泳ぐ?」


 俺の住んでいたところには川なんて近くになかったから、泳いだ経験がない。


 「もしかして、君。泳げないの?」


 ミオが挑発じみた口調で言ってくる。


 「違うし、泳いだことがないだけだし。コツさえ教えてくれれば……」


 「手とり、足取り教えて欲しい?」


 料理のときのお返し……、というか仕返しなのだろうか。


 上の立場に立たれている調子の乗られている気がする。


 「コツだけでいいよ、コツだけで」


 と俺が少し河口の方を見たところ、渡れそうな石が足場代わりにあった。


 「あれで渡れるんじゃね? これはツイてるな」


 ミオはそれを見てがっかりしたような態度を取る。


 「えっーー。せっかく泳ぐという体験ができるのにもったいなくない?」


 「もったいなくない」


 荷物を背負っているわけだし、出来れば濡れずに行きたい。 


 俺はずんずん行くと、ミオもしょうがなくこっちについてきた。


 「そっちこそ、水浴びをしなくてもいいのか?」


 「やっぱり、君がいては気軽に出来ない。やめた」


 「そうかい」


 ミオが俺のことをどのように思っているのかいまいち俺は掴めていない。


 

 川に突き出た石に乗り移りながら、俺たちは川を渡った。

 もちろん濡れることなく。

 


 森に入ったころ、辺りは暗くなり始めていた。


 適当な場所を見つけると、俺たちは木々を集めて留まる場所を作る。


 しかし火を使うにも俺は魔法が使えない。


 「ミオ、ここに火とか起こせない?」


 「私、魔法とか使ったことーーというか街では魔法は使えないから実際本で読んだくらいしか……。でも、確か初級魔法にあった気がする。ちょっと待って。…………………『着火ファイア』!!」


 するとためておいた木の枝に、小さな炎が灯った。

 急いで、俺は風を送る。


 「これなら、君もできたんじゃない?」


 「かもな」 


 しかし、俺は出来ないと分かっている。 


 王都では魔法が使えないからミオはこれを初めて使ったのだろうが、俺は違う。


 スートラでさんざん試して、それでも駄目だったのだ。



 あーーあ、世の中理不尽だ。

 


 ミオが持ってきた非常食と途中で手に入れた野菜な木の実などを、ミオは持ってきた鍋を火の上にくべて料理する。


 流石は料理人。


 こういう状況で飯が上手いのはとても心強い。


 ミオもいつも以上に張り切っていて、俺も何か手伝いたくなったが、こうなってしまっては俺にできることは何もなかった。


 完成した夕飯を二人で食べる。


 「なんか不思議だな。ちょっと前に会っただけなのに、二人でこんなところにいるなんて」


 炎がミオの顔を赤く照らす。


 炎が場の和やかな雰囲気を作るとともにお互いの表情に修正を加える。


 ただ二人共無口ではない。


 「ミオはなんで店をやろうと思ったんだ?」


 この際だから、俺は聞いてみることにした。



 ミオは自分の持つスープに視線を向けて少し考え込んでから、俺にその経緯を話してくれた。


 「私、ずっと自立してみたかったんだ。親元から離れて自分の力で生きていく。見ての通り私は王都から出たこと無いし。それに料理とか好きだから」


 「今、親はどうしてるんだ?」


 俺はミオの親に会ったことはない。


 「王都の別の場所に住んでるよ。でも最近は会ってないね。王都は安全だから、そこまで心配することじゃなんじゃないかな。………………君は王都の外から来たんだよね?」


 「ああ、そうだよ」


 まだミオにもウルス・ラグナのことは秘密にしておこうかな。


 「スートラってところから来たんだ」


 ミオがスープから目を離して顔を上げた。


 「ごめん。そこがどこかは分からないけど……。なんでそれからここまで来たの?」


 ミオは興味津々といった感じだった。


 「ミオの親とは違って俺の親は、色々と俺をほったらかしにする人でさ。それでもって色々と俺に注意はしてくる。一応街を守る立場の人で、丁度俺がここに来る前に街の近くで戦いをすることになったんだ。で、誰か王都に状況報告をして来いって。それで俺がここに飛ばされたってわけ」

 

 「偶然の出来事なんだね。でも良かった。こうして会うことができて」

 

 目の前の炎が、ゆらりと影をうごめかせる。


 多分炎のせいだか、ミオの顔は赤やオレンジと色を変えて俺の目には映る。

 

 ミオの目に俺の顔はどのように見えているのかは分からないが、きっと炎が繕ってくれてることだろう。



 沈黙。


 別に何も気まずいものではない。


 薪のパチパチっと時々不規則になる音が時の流れを感じさせる。



 俺は王都から離れて、久しぶりの感覚が蘇ってきた気がした。

 この場には俺たちしかいないような感覚だった。



 「今回の目的の物、見せてくれないかな?」


 ミオは頷くと、カバンからガラスの鉱石を取り出して俺に手渡した。


 それは透明でキラキラしている。


 ミオの汗水の結晶だと思うと、さらに輝きを増したような気がした。

 


 「明日は店やるんだっけ?」


 「そのつもり。だから明日の午後までには帰れるといいな」


 「多分、大丈夫でしょ」


 「あっ。でもやっぱり、このままでもいいや」


 どっちなんだよ。

 でも、優柔不断とは少し違う気がする。


 

 飯が終わると俺たちは早々と寝ることにした。

 今日は朝早かったわけだし、明日も早いのだろう。


 

 ミオが持ってきた魔獣よけの魔法がかかった貴重品アイテムを置く。


 そういえば、ここらへんは魔獣の気配が全くしない。


 「ミオは寝てていいよ。一応、見張りとして俺は起きておくから」

 

 ミオ毛布で体をくるむと大きな幹の隣に体を倒した。 


 「変なことしないでよ」


 「まさか。俺を見くびらないでよ」


 俺は火を程よい具合の小さい大きさにした。


 ミオが一つあくびをして、俺を手招いている。


 「手え繋いで。安心して寝れるから」


 「分かったよ」


 俺はミオの隣に座った。

 ミオの開かれた手のひらを俺から握りしめる。

 

 ミオは一瞬俺の顔を見つめると、俺の手を握り返した。  

 


 今思えば、王都を出たことのない人が街の外で一夜を明かすのがどんなに恐ろしく怖いものではないかと俺の考えが及び始める。


 しかし別にミオの手からは震えや恐怖のたぐいは伝わってこなかった。


 そんな俺をよそに、ミオはもう寝ているようだった。

 安心しきったような、うれしそうな寝顔だった。


 俺は太い木の幹にもたれかかって時折ミオの寝顔を遠く見つめながら、見張りをした。


 

 思っていた以上に夜は長くなかった。


 それは多分俺が途中でやることなさすぎて、寝てしまったからかもしれないが……。


 もちろんミオより早く起きたし、彼女にそのことを言うつもりもない。

 

 

 朝の日差しが森の中に差し込む。


 ミオは寝相がよく、一晩中俺の手固定するかのように握りしめ、離してくれなかった。


 「おはよう」


 「おはよー。朝って早いね。今までご苦労様。私、変なことになってなかった?」


 「ああ、大丈夫だったぞ。相当疲れてたんじゃないのか?」


 「いつもこんな感じだよ。一人のときは」


  

 昨日と同じ場所で朝食も済ませる。


 「この森って朝になるとだいぶ明るいね」


 ミオが言ったとおり、森は陽光を浴びて暖かな雰囲気を醸し出し、葉が力強く日光を浴びるため精一杯広がっている。


 中には朝露をあびて、キラキラと輝いているものもある。

 


 すぐさま、俺たちは王都を目指して歩き始める。

 途中足音が聞こえて俺はとっさにくないを構えたが、親子連れの鹿だった。

 

 しかしミオにはそれが珍しかったようだ。


 「何あれ、可愛いね。あっちの角がある方はめっちゃかっこいいのに、こっちの角のない方は可憐っていうか……。家族っぽいね」


 俺は腹が減っていたら、鹿たちをいい食材だと思ってしまっていただろう。

 幸いそんなことはなくて、少しホッとしていた。


 

 ミオと道を探して、時には方向を話し合いながら決めていった。

 

 ミオもその頃には王都から出ていることに慣れたのかずんずん先に進んでいく。


 「あっ。これ商店街で見たことあるやつじゃん。やっぱりあの店値段がおかしかったんだよ。ここで実際に採集したほうが全然いいじゃん」


 「あんま森のなかをズンズン行くなよ」


 何がいるか知ったもんじゃない。


 「大丈夫だっ…………。いやーーーー。ちょっと君早く」


 俺がミオのもとに行くやいなや、ミオは俺の後ろに隠れる。


 どうやら蜘蛛らしく魔獣と遭遇したらしい。


 こいつは見た目は中々インパクトが強くグロテスクだが、そのまで強くはない。

 見た目だけだ。


 だが、ミオにとってはキツめだったらしい。

 というか誰でも蜘蛛は嫌いだ。


 俺はあっさりくないでそいつを倒したが、ミオは中々その道を歩こうとしなかった。


 その場はしょうがなくミオを俺の背中にひっつけて俺が先に行った。



 昼頃には俺たちは、ガラス鉱石をとっていた崖のような場所に辿り着いた。


 荷物をおいておいた大樹は見えないが、ここらの近くだろう。

 


 「もうこんな硝子砂が取れたし、当分はここに来るのやめよー」


 ミオは崖からだいぶ離れた道の端を歩く。

 俺も正直、もう底をのぞく勇気はない。

 


 昼過ぎには俺たちは結界門をくぐることができた。


 俺のくないは王都へ入ると姿を消したが、ガラス鉱石はその対象外だった。


 「やっぱり街の中に入ると、安心感が違うよな」


 「そうだね。でも君が連れて行ってくれるなら、また外へ出かけてもいいよ」


 そのためには俺がここらへんの地理を少し勉強してからのほうがいいな。

 

 重い足をどうにかして、ミオの店に帰ってきたのは、おやつ時を少し過ぎたところだった。


 「夜には間に合ったね」


 「なんとかな」


 ミオはガラス鉱石を大事そうに抱えて店内に入っていく。

 俺もあとに続いて入った。

 


 何も変わったところはない。


 「もちろん、君も夜はじゃんじゃん働いてもらうからね」


 ブラックバイトを宣言された瞬間だった。


 俺の体には正直疲れが溜まっている気がするが……。

 ミオのその笑顔を見ていると、断れないどころか断る気にもならないところがなお狡猾だ。

 


 俺たちはさっそく店の準備を始める。


 俺は例の看板を取りに行こうか迷ったが、やめておくことにした。


 今日ぐらい客は多くなくていい。

 


 ミオは仕事モードになると少し雰囲気が変わる。


 多分さっきまで気を抜いていたのだろう。


 さっそくこの前完成したトーマトソースの下準備をしようとしている。

 

 「そこでぼーっとしてないの」


 「店長、元気ですな」


 「何言ってんの? 君も元気でしょ」


 明らかに客に対してとは違う態度をしてくる。

 

 昼店をやっていなかったにも関わらず、そこそこ夜はお客さんが来た。

 

 まだちょっとした旅冷めやらぬ俺にとってはこっちの生活に違和感があるし、何より緊張感に王都の中と外で差がある。


 今日は程々に働こうかなと俺は思っていた…………。

 


 しかし、その日来たある客の噂話は疲れが溜まっていた俺をこのバイト生活から目を覚まさせる程、俺にとって衝撃的な内容だった。


二章の本題に侵食するかも


次回予告 「スチュアーノの本心」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ