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はじめに
いつもどおりの学校。
いつもどおり片方が下駄箱以外にある上履き。
いつもどおり廊下にでている私の席の椅子。
いつもどおり殴られ、蹴られ持って行かれる財布。
いつもどおり嫌いな学校、居場所のない学び舎。
いつもどおりの家。
いつもどおり会話のない家庭。
いつもどおり私に興味のない母親。
いつもどおり殴られ、蹴られ暴言を吐く父親。
いつもどおり嫌いな家。
いつもどおりくそったれた人生。
生きる意味を見出せない人生。
生きる喜びを教えてもらえなかった人生。
私はそんな18年間の人生に終わりを告げる為に、5階にある家のベランダから飛び降りた。
死んだ後どうなるかなんて知らない。
少なくとも今より…生きているよりはずっと楽だろう。
楽しかった思い出のない私には走馬灯も浮かばなかった。
かわりに私が思いつく限りの幸せな私の人生を想像しながら地面が私を迎えてくれるのを待った。




