愛し合い
核兵器投下後1ヵ月。
日本の降伏は発表されない。
つまり、日本はまだ戦争をやめないというわけだ。
「浩二さん、本当に大丈夫なんですか?」
「あぁ。大丈夫だ。」
浩二への兵隊命令は被爆者ということで免除された。しかし、いつまた赤紙がくるかは分からない。
「平屋を見つけたら、そこに住もう。」
そう言って二人で歩き出したのだ。
「真理子。あれ、そうじゃないか?」
浩二は指をさす。そのさきに、くずれかけた平屋があった。
「本当だわ!行きましょう。」
そこへ向かってみると幸い人はいない。
「よかった…。さぁ、入って休もう。」
真理子は頷き、浩二と共に入る。
「食い物はねぇかな?」
「そうですね。お腹すきましたね。」
最近食べたものと言えば、3日前の木の実だけだ。
「あ、米がほんの少しあるぞ!!」
浩二は喜んで米を持ってきた。
「わぁっ。嬉しい。。」
「さっそく食え。真理子。」
「え?でも。」
「いいんだ。俺は真理子をみてるだけで満腹。」
真理子は顔を赤らめた。
「ありがとうございます。」
固い米を少しずつ、少しずつ食べた。
「いいんですか?本当に何もいらないの?」
「ああ。俺が食べてもはいちゃうよ。拒否反応おこしてる。腹が。」
小さく頷き、真理子は残りの米を噛み締めた。
食べ終えると、沈黙が流れた。
「なぁ、真理子?俺真理子のことがマジで好きだ。」
浩二が静かに言う。
「抑えきれないんだよ…!」
浩二は真理子を押し倒す。
「きゃっ!」
服を脱がして乳房に吸い付く。
「…あぁっ。浩二さん?」
「んんっ…。」
「私も好きです!こんな好きなのにどうしてからだどうしがくっつけないのかと思ってた!!」
それを聞いた浩二は真理子のアソコにじぶんのモノを入れた。
「あああああっ!!!!」
「真理子。俺も、俺も思ってたよ。大好きだ…。」
ドカーン!
「また、おとされたの!?」
「らしいな。でも俺はいい。」
「私も…。浩二さんと、死ねるなら。」
家が潰れた。
浩二と真理子は抱き合ったまま、核兵器により、死んだのだった…。