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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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40/55

#40 文化祭後半

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

大川「部誌が半分以上もなくなってる!結構印刷して余るかなぁ~って

   思っていたくらいだからまさかこんなになっているとは……」

どうやら大川さんの予想をはるかに上回るくらい部誌がはけていたようで

驚きの声をあげているようだ。その様子に私たちはうれしくなった。

大川「とりあえず二人とも午前中はお疲れ様。午後は文化祭を楽しんで!」

私「はい!」

弘樹「大川さん、昼のとき手伝いますよ!」

大川「べっ、別にいいのに……正直、待つのって"苦"だったでしょ」

弘樹「そんなまさか。全然逆ですよ!うれしそうにスタンプを集めて

   来てくれる人の表情だったり目をキラキラさせながら部誌を真剣に

   読んでくれる姿を見るだけで僕はうれしいですよ」


大川「そっ、そう?じゃあ昼もお願いしようかな。佑月ちゃんはどうする?」

私「えっと……友達と一緒に回ることになっているのでここら辺で失礼します」

大川「わかったわ!それじゃあ文化祭を楽しんで~」

そう笑顔で送り出してくれる大川さん。おそらく私は知美に誘われなくても

何らかのウソをついて昼は抜けただろう。その方が大川さんにとっても

そして弘樹にとってもうれしいはずだから。


部室を去った私が次に向かった場所は私たちの教室だ。

私たちのクラスはお化け屋敷でさすがに昼はあまりいないと思っていたが

そんなことはなく多くの人でにぎわっていた。

ということもあって知美を見つけるのに一苦労した。

知美「やっと見つけた~。じゃあ早速昼ご飯から行こ!」

私「そうだね。えっと飲食関係は職員室付近の教室とグラウンドだっけ?」

私は文化祭のパンフレットを見ながら知美に問いかける。


知美「そうだよ!生徒会で校内マップは嫌っていうほど見たから

   どの食べ物がどこら辺にあるかは把握しているから大丈夫!」

おお、さすが生徒会だ。そして知美がすぐに向かったところは……

まさかのラーメンを出しているところだった。

知美「先輩!醤油ラーメンを二つお願いします!」

先輩「はいよ!醤油ラーメン二つ!」


私の注文も聞かずに知美は醤油ラーメンを注文する。

そしてすぐに知美がこのラーメンを作っているクラスに来たのは

生徒会の好きな先輩がいるからだろう。そう悟った私は

苦笑いしながら出てきたラーメンをすする。

うん!普通にお店の味といい勝負をしている!結構おいしい!

そのおいしさに驚いていると

先輩「知美、俺たちのクラス三時で終わるんだけどその後一緒に回らないか?」


知美「本当ですか!?もちろんです!」

そう言ったとたん知美は"しまった"といった表情で私の方を見る。

私「大丈夫だよ、どうせ私も部活動で集まらないといけないし」

適当にウソを言って知美と先輩との時間を邪魔しないようにする。

知美「本当!?じゃあ先輩また三時になったら戻ってきますね!」

先輩「ああ楽しみにしてるよ」


その後の知美のテンションは文化祭+先輩からのお誘いがあり

やばいことになっていた。私はそれをなだめるのが精一杯だった。

知美「せっかくなら自分たちのクラスのやつも見たくない?」

私「確かに!でも大体の仕掛け分かってるけど面白いかな?」

知美「まあまあ、そこは実際に見てみないとわからないしさ!」

ということで私たちは自分たちのクラスへ向かった。


昼ほどではないがそこそこ長い列を待つこと数十分……

小道具担当だったからあまりわからなかったが内装もかなり凝ったものに

なっている。確かここら辺でお化けが……

私・知美「うわっ!……きゃぁ~」

後ろから追ってくるお化けに私たちは全力で駆け抜けていった。

あっという間にお化け屋敷は終わって教室のそばで息を整えていた。

知美「はぁ……はぁ……まさかこれほどまでに完成度が高いとは……」

私「だね。めちゃくちゃ面白かったわ。これだけ並ぶのも納得だよ」


自分たちのクラスのすごさに驚きながら次どこに行こうかと

話し合っていると私の視線にとある二人が映りこんだ。

弘樹と大川さんだ。フォトスポットでツーショットを撮っているのが見えた。

……羨ましいな、私もああいうことしたかったな~。

知美「佑月には悪いけどあの二人お似合いだよね」

私「だよね!しかも文化祭一緒に回るとかほぼカップル……

  あ~私もあんな恋愛をしたかったよぉ~」


私が愚痴のようにそんなことを言うと知美は苦笑いしていた。

その後、私たちは体育館へ行きステージパフォーマンスを見たり

飲食店でかき氷を食べたりして高校初めての文化祭を満喫した。

知美「そろそろ三時になるから行くね」

私「うん!いってらっしゃ~い」

そう言って私は知美を見送る。知美の恋愛もどうか成功しますように。

まあ祈らなくても今の感じなら成功すること間違いなしだろう。


やることがなくなった私は部室へ向かう。

井口「あれ、佑月ちゃん。もしかしてスタンプ集めたの?」

私「違いますよ。ただ一通り回ってやることがなくなったので

  部室に来ただけですよ」

井口「そっかぁ~。見てみて!部誌がもう少しで終わる!」

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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