#4 執筆
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。
それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!
二日後の放課後、私たちは部室へ向かった。
弘樹「そろそろ小説を書けるのかな?」
私「確かに前回はペンネームを決めたからね」
そう会話をしながら軽い足取りで部室に到着する。
弘樹・私「こんにちは~」
ほぼ同時に言うと私たちは顔を見合わせて笑った。
井口「二人ともこんにちは~。何か微笑ましい光景」
ニヤニヤしながら井口さんが言う。
荒川「井口、この用紙はこっちでよかったよな?あっ、二人ともどうも~」
奥の方から荒川さんが出てくる。
弘樹「あれ、大川先輩は?」
弘樹の言う通り、大川さんの姿が見当たらない。
井口「瀬野は職員室へ行ったよ。何か先生に呼び出されたらしくて」
荒川「多分同好会から部活に昇格したからそれについてじゃない?」
井口「確かに~!」
なんだかこの二人とても息がぴったりだな。
荒川「とりあえず瀬野が戻ってくるまで試しに書いてみようか」
荒川さんがそう言って折ってある小さな画用紙を持ってきた。
荒川「ここから一つ引いてみて。それにお題が書かれているから
それに沿った物語を書いてみて」
井口「あたしたちはいつも原稿用紙複数枚で書いているけど
まずは一枚でやってみようか!」
そう言われて私たちはお題となる画用紙を一つ取る。
私のお題は……"タイムスリップ"。ん~、このお題で原稿用紙一枚。
書けない気がするがなんとか頑張ってみようと思い書き進める。
一方、弘樹の方はというとすぐに思いついたようでスラスラと
書いているのが見えた。やっぱりやる気あるなぁ~。
先輩二人も執筆し始めたようで部室には書く音しか聞こえなくなった。
そうして数分後、前方の扉が開く音がし大川さんが入ってきた。
大川「お疲れ様です。あっ、二人とももう執筆に移ったんだ」
荒川「俺たちが指示しちゃったけど良かったよな?」
大川「うん、二人ともありがとう。執筆の邪魔しちゃったね」
そう言って荒川さんも執筆を開始する。
さらに数分後、弘樹がペンを置いて一息つく。
弘樹「書けました」
書き始めてから約二十分、弘樹の方は完成したようだ。
私「そういえば弘樹のお題はなんだったの?」
私がそう尋ねると弘樹は"これだよ"と言ってお題の紙を見せる。
そこには"障害"と書かれていた。なるほどこれも結構難しそう……
弘樹が書いた小説を見せてもらう。内容としてはいじめられていた障害を
持つ男の子が復讐するというものだった。書ける文字数に制限があるため
少し長めのあらすじのようになっていた。
荒川「上手く書けてるね。この後どうやって男の子が復讐していくのか気になる」
大川「うん、それにすらすらと読みやすい文章なのもいいね」
先輩たちに褒められて弘樹はうれしい様子だった。
弘樹が書き終わった数分後、私の方もなんとか書き上げることができた。
私「できました。私のお題は"タイムスリップ"です」
そう言って私は先輩たちに書いた小説を見せる。
井口「いいねぇ~、彼氏のために必死に頑張る女の子~」
私が書いた内容としては、彼氏が事故で亡くなってしまう。それをタイム
スリップができる女の子が助けるというものだ。
荒川「少し恋愛要素を足しているのも味を出しているのかもな」
荒川さんの言葉に私は苦笑いをする。
いつも少女漫画を読んでいるせいか恋愛要素がないと落ち着かなく
なってしまったのかもしれない……それに好きな人の前で恋愛関係の話を
されるとむず痒いというか恥ずかしいというか……
大川「多分初めて書いたと思うけどどうだった?」
弘樹「想像していた通り書くのって楽しいですね!ただ原稿用紙一枚だけだと
書き足りない感じがしました」
私「楽しく面白いですね。弘樹と同じで私もどうしても
書き足りない印象がありました」
大川「……二人がかなりやる気があってうれしい……
次回からは原稿用紙何枚でも使っていいからね」
私たちのお願いを素直に聞き入れてくれた大川さんに感謝だ。
井口「そういえば、瀬野長い間同じ作品で書いているけどもう少しで完成?」
大川「まだもう少しかかるかも……でも夏休み前にはできそうだよ」
荒川「瀬野の作品一つ一つがかなり長いからな。その分面白さが
いろいろなところにちりばめられているな」
大川「まあ結構グダグダになっちゃうところもあるけどね……」
苦笑しながら話す大川さん。
そうこうしているうちに部活動終了を促す放送が鳴る。
一同「ありがとうございました!」
大川「一年生の二人は先に帰っていていいよ。悪いけど二人はこのまま
残ってくれない?」
荒川「了解!」
井口「わかった~」
弘樹「それでは先に失礼します」
私「お疲れさまでした~」
私たちはそう言って部室から去って行った。
校内に残っている人は少なく私たちの歩く音が廊下に響き渡る。
私「……小説って読んだことしかなかったけど執筆するのも楽しいね」
弘樹「うん、アイデアが次から次へと脳内にあふれるから楽しい」
そう言って私に笑いかける弘樹は楽しさそのものだった。
それに対して私は微笑み学校を去って行った。
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




