#37 文化祭の準備~部活動~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。
それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!
その日の放課後、私たちは部室に行くと大川さんたちが忙しそうにしていた。
大川「あっ、二人とも!来て早速で悪いけどちょっと席に着いてくれない?」
そう促されて私と弘樹は自分の席に座る。
井口さんや荒川さんを自分の席に座り大川さんはホワイトボードに何かを書く。
そこには"文化祭~文芸部の企画展示について~"と書かれていた。
私「もしかして文芸部、文化祭で何か出すんですか?」
大川「そう。去年は部誌を作って配布をしたからそれをやろうかなって
思って。でもそれだと何かパッとしないからみんなから案を募ろうかなと
思って。どう?良い案とかあったりする?」
井口「ん~……今朝瀬野に言われて考えてるけどなかなかないよ~」
弘樹「使えるのってこの部室だけなんですか?」
大川「うん、そもそもで部活動で企画展示ができるものが少ないから
みんなやらないけどせっかくならね」
確かに同じ学校の他の人に見てもらう機会はなかなかないからな~。
荒川「スタンプラリー形式にしてみたらどうだ?それぞれのチェックポイントに
短編小説を置いてそれを読めば答えがわかる的なもので」
井口「めちゃくちゃいいじゃん!圭天才!」
彼女に褒められてニコニコする荒川さん。ここでも二人のいちゃつきを
見せられるのか……しかしそれとは反対に難しい顔をする大川さん。
大川「確かに荒君の案はめちゃくちゃいいと思うけどなんせこの部室で
できるものにしないといけないからさぁ~」
私「あの文化祭を仕切っているのって生徒会ですよね?」
大川「うん、そうだけどどうして?」
私「私の友達に生徒会所属の子がいるので頼み込めばもしかしたら
いけるかもしれないです」
大川「マジ!?じゃあこの件に関しては佑月ちゃんに任せていいかしら?」
私「はい!大丈夫ですよ!」
大川「よろしくね。じゃあその件は佑月ちゃんにやってもらうとして
もしできた場合の短編小説をみんな書いてもらおうかな」
井口「そういえば普通に配布する用の部誌はどうなったの?」
大川「みんなからデータをもらったからそれをまとめて昨日、
印刷所に渡してきたから文化祭の前日から当日くらいに
届くって言われたよ。当日だとぎりぎりかもしれないけど
そこはみんなで協力してやるってことで」
文化祭の準備が着々と進んでいく。
弘樹「もしスタンプラリー形式でやるなら部室にいる当番を決めないと
いけないんじゃないですか?」
大川「そうだ!ずっと暇な人は……さすがにいないよね。じゃあ私は
一人でいいから佑月ちゃんと弘樹君、瀬名と荒君でペアを
組んで午前・午後それぞれで分かれる形でいいかな?」
荒川「了解!どっち行く?」
弘樹「大川先輩はどの時間に入るんですか?」
大川「私はみんなが昼食を食べている昼時間にいることにするよ。
去年も昼の時間が一番多かったからね」
弘樹「そんなに多いと一人で回せますか?」
大川「大丈夫!私こう見えて結構強いからね!弘樹君は私の心配なんかせずに
自分たちのクラスのこともしっかりとやってね」
そして話し合いの結果、私と弘樹は午前を担当することになった。
そんなことを話し合っていたらあっという間に部活動終了時刻を回っていた。
大川「えっ、もうこんな時間!?じゃあ佑月ちゃん任せたわ。
ありがとうございました!」
一同「ありがとうございました!」
私がそのまま部室を出て行こうとすると弘樹がなかなか部室から出ない。
そして何やらもじもじしながら大川さんの方を向いていた。
ああ、あの顔は完全に恋愛関係だなと悟った私は一人部室を出た。
翌日、昨日大川さんから依頼された通り私は知美に事情を説明して
学校内の数か所を使わせてくれないかと頼む。
知美「ん~……ちょっと先輩や先生たちに聞いてくるね」
と反応は微妙そうだった。十分後……二枚の用紙を机の上に広げる。
知美「一応、この紙にある通り他の部活動やクラスで使用されている
教室は使えないけどそれ以外の教室なら使えるよ。
それと廊下に関してだけど利用者が少ないであろうこことここと
ここの廊下の隅にだったら配置していいことになってる。
そして学校内のどこを使うかをこれに色を塗って
こっちの書類にどんなことをするか、部長の名前、顧問の名前を
書いてできるだけ早く私に提出してくれるかな」
私「わかった。ごめんね、無理を言っちゃって」
知美「全然、佑月がこういう形で私を頼ってくれてうれしいよ」
そう言い残して知美はまたもや生徒会で抜けて行った。
行事があるこの時期はかなり忙しいようだ。
放課後の部活動で大川さんに昼に知美から受け取った紙を渡す。
大川「ありがとう。これでできそう!この部活中に記入しておくから
明日提出してもらっていいかな?」
私「はい!もちろんです!」
大川「じゃあ私がこれを書いている間にみんなは展示用の短編小説の
続きをよろしくね~」
そう言われて私たちは短編小説の執筆にいそしむ。
弘樹はちらちらと大川さんを見ている。何やら気にしているようだ。
すると……
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




