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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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36/55

#36 文化祭の準備

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

私「ということがあったんだよね」

ある日の昼休み、私は知美に現在の恋愛模様を説明した。

知美「なるほどね~……佑月の気持ちを考えるとどうこう言えないけど

   弘樹やその先輩からしたら幸せでしかないよね」

私「まあでも二人にはまだ両想いってことを言ってないんだけどね」

知美「過程を見守ろうって魂胆だね~いいねぇ~」


私「どうやってくっつけようかな~」

知美「う~ん、弘樹がめちゃくちゃアタックしてるならそれを利用して

   いっそのこと告白まで持っていた方がいいんじゃない?」

私「確かに……でも弘樹告白するのかな?」

知美「それをどうにかして仕向けるのが佑月の仕事でしょ」

そうニヤニヤしながら知美は昼食を食べている。


知美「実は私も告白しようかなって思ってるんだよねぇ~」

私「あれ知美と生徒会の先輩まだ付き合ってなかったの?」

あれだけイチャついていたのだからてっきり付き合っていたと思っていた。

知美「そんなわけないでしょ。付き合ったらすぐに報告してるよ」

私「それもそうだよね」

知美「でも佑月はいいの?弘樹が告白する前に自分の気持ちを

   伝えなくて?年単位で好きだったんでしょ」


私「それはそうだけど……私が告白すると弘樹を複雑な気持ちに

  させちゃうんじゃないかって思って……それに関係がさ」

知美「佑月の言いたいこともわからなくもないけど

   別にいいんじゃない?弘樹だってそんなことで

   拒絶するほどの仲じゃないでしょ」

私「そうだけど怖いって~」


会話をしていると廊下から知美を呼ぶ声がする。

何度も聞いているため誰が呼んだのかすぐにわかった。

生徒会の先輩だ。知美は"ちょっと行ってくる"と言い残して

先輩のところへ向かって行った。そして話が聞こえてきたので

つい聞いてしまったが"放課後に体育館裏に来てほしい"とのことらしい。

これはもう告白で決まりだよね~。


その後、二人は生徒会の用事があるのかどこかへ行ってしまった。

私もああなりたいなぁ~と叶わぬ願いを思いながら弘樹の方を

ちらりと見て昼食を食べきる。


体育祭が終わったので次は文化祭だ。学校の二大行事すぐにやってくる。

そのためうちのクラスで行う出し物の準備が五限から始まった。

先生「そっちはこうして、ああそれは違う!こうする!」

ちょっと抜けているところもある先生だが文化祭では全体を

まとめる先生として一番適していると思う。


先生「あっ……破れた」

……訂正だ。やっぱり先生は結構抜けてしまっている。

先生「佑月、悪いが職員室に取りに行ってくれないか。それとついでに

   ここにあるごみ袋も持っていってもらっていいか?」

私「あっ、はいわかりました!」


先生が指示したゴミ袋の数は四つ……これは一度にもっていきそうに

ないな。仕方ない二回に分けて持っていくかと思っていると

弘樹「大変そうだから手伝おうか?」

私「えっ……あっ、ありがとう」

弘樹「まずはゴミ捨て場だよね。そして次に職員室」

私「うっ、うんありがとう」


なんか最近弘樹に助けられてばっかりだな~。

昔は私が弘樹を助けている側にだったのに。

そう思っているとゴミ袋の重さでふらついて私は弘樹の方に倒れる。

私「わっあ……いった~あっ、弘樹ごめん大丈夫!?」

弘樹「大丈夫だよ。もう一つ持とうか?」

弘樹は私の体をしっかりとキャッチして的確に受け止めてくれた。

私「だっ、大丈夫!ちょっと気を付けていなかっただけだから!」


そう言って弘樹よりも少し早く前に出る。

やばいやばい……さっき受け止めてくれたときかっこよすぎ……

めちゃくちゃ心臓がドキドキして破裂しそう……

そんな感情を抱いていたからかごみ捨て場を通り過ぎてしまい

弘樹に引き止められたところでやっと気が付いた。


弘樹「大丈夫?なんか疲れている感じがしてるけど?」

私「大丈夫だよ。ちょっと文化祭でやることが多くて忙しくてさ」

弘樹「あ~なるほど。確かに忙しいよね。でも文化祭の楽しみを

   想像するとそんなことでも頑張れるよね」

私「うん、じゃあこのまま職員室に行って材料をもらいに行こうか」

そう言って私たちは職員室へ向かった。


職員室で材料をもらって教室に戻り先生に届ける。

先生「助かったよ~ありがとう。弘樹もありがとう~」

そう言われて私までうれしい気持ちになった。

その後も文化祭の準備が着々と進んでいたが知美が話しかけてきた。


知美「さっき弘樹が手伝ってたよね~。いいねぇ~」

ニヤニヤしながら話す知美……さっきあったこと知美に話すと

ろくなことがないとは思っていたが知美にさっきあったことを話す。

知美「なにそれ!?性格がイケメンすぎない!?そりゃあ佑月が

   キュンキュンときめいちゃうわけだわ~」


私「べっ……別にキュンキュンしてたわけじゃないから!」

おかしいな……知美に説明する際に何も言わなかったのに。

知美「まあまあそう言わずに。正直うれしかったでしょ?」

私「まあね……は~あれはずるいって~」

知美「いいねぇ~青春ってこういうことを言うんだよね~」

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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