表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/55

#34 体育祭

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

私の体調不良から一週間後……とうとう体育祭当日となった。

周りからは"絶対に勝つぜ"や"楽しみ~"といった声が聞こえる。

知美「体育祭だ~。先輩と一緒に仕事できるめちゃくちゃ良いチャンス!」

確か知美は生徒会の仕事で先輩と一緒に行うとか言っていたな。

私「よかったね……」

知美「お~い、佑月~?誰かさんを目で追ってるよぉ~」

私「えっ……そっ、そんなことないよ」


焦りながら私が言ってしまったので知美はさらにニヤニヤしながら

知美「やっぱり気持ち残りが大きいんだ~」

私「し、仕方がないでしょ。でもそこまで落ち込まないから!」

知美「だよね~。とりあえず今日は体育祭楽しもう!」


そして開会式が始まり長い校長先生の言葉があり開催となった。

一番最初はリレーだ。男女で分かれて走りバトンをつなげる。

私たち一年生が最初でアナウンスが流れるとすぐに移動していく。

審判「よーい……スタート!」

銃声とともに勢いよく男子が走り始める。


二走目には弘樹が待機しておりバトンを受け取った瞬間に

勢いよく飛び出していく。前との差を徐々に縮めていき最終的には

追いつき追いぬかした状況で次の人にバトンを渡す。

僅か十数秒だがその十数秒だけで私は弘樹をずっと見ていた。

昔から足が特別速いってわけでもいいのに……

なんだか知らないところで成長していると少しばかり寂しかった。


まあそれに好きな人ができたから好きな人にはかっこいいって

思われたいからじゃないかな……私も実際にそうだし。

そんなことを考えているとあっという間にアンカーにバトンがわたった。

周りの応援の声がより一層強いものになっていく。

現在私たちのクラスは二位争い。一位は後ろを一気に話してゴールしていた。


そして激しい争いの結果私たちのクラスは無事二位を取ることができた。

知美「次だね~。男子が頑張ってくれたんだから私たちもいくよ!」

知美がリレーに出る女子に伝えるとみんなうなずく。

よしっ、私も一仕事行ってきますかね。


一走目の人が一斉にスタートし次々にバトンがわたっていく。

そして五走目である私はバトンを受け取った。直後に落としそうになったが

ぎりぎり耐えることができた。しかしそのせいで順位が落ちた。

追いつこうとして全力疾走で走っていると応援席にいる弘樹と目があった。

優しく微笑み弘樹。それを見ただけで私は幸せだ。


そのおかげもあってかバトンミスをチャラにできる順位の変動がなかった。

さらにはアンカーの人が順位を上げてくれたおかげで私たちのクラスは

三位で終わった。応援席へ戻ると弘樹と目が合う。

走ったときに見た笑顔がまた見れた。それを見て私も笑い返す。


その後、他の学年のリレーが進んでいく。その中には大川さんや

井口さん、荒川さんもいた。とくに井口さんに関してはあの見た目や

性格の通り早い段階で目立っていた。

ちなみに大川さんの走る姿に弘樹は見惚れていた。

その様子を見ていて私の中のもやもやは前よりも少なかった。


そして弁当を食べ終えて午後の体育祭が始まった。

まずは綱引きが全校で行われる。そしてその後に体育祭一番の

見どころである"借り人競争"が行われる。

しかも漫画やアニメでよくあるようなことも起きるらしい。

ときどき"借り人競争"で告白して学校公認のカップルになることもあるらしい。

そのあとは絶対に周りの人にいじられるだろうけど……


知美「次は待ちに待った借り人競争だよ~。めちゃくちゃわくわくする!」

男子にも女子にも受けの良いので長年残されているという。

私なんて絶対にあそこの場に立つなんて無理だろう。

そう思いながら今回の出場者を見るとそこには井口さんが立っていた。

なんとなくだけど結構面白いことになりそうな気がした。


銃声が聞こえると同時にすぐにお題の紙を見てお題に会う人を

探しているのが見える。井口さんを追いかけていると大声で

荒川さんの名前を呼んでいた。すぐに荒川さんが反応して一番に

ゴールインする。やば、めちゃくちゃお題が気になる。


そして全員がお題に会う人を見つけてゴールインすると

審判の人たちが紙を見て判断する。なお二人の合意と審判の人の

判断によって紙のお題が明かされることがある。

少しだけ長い判断の時間を待つこと数分……


審判「井口さんと荒川さんの二人のお題は"カップルまたは好きな人"です!」

そう発表されたとたん最初だというのに会場は大盛り上がり。

もちろん二年生の同じクラスの人たちは知っていたようで

拍手が会場中に巻き起こる。やっぱり面白いお題だったな。


一つ目のお題がかなり強烈だったためその後のありふれた

お題が発表されてもみんなびくともしなかった。

ちなみに途中、"好きな人"とお題を書かれた二人がいたが告白し見事に

振られていた。周りの男子たちが慰めているのが見えた。


やっぱりこういうのも青春って感じで良いなと思った。

その後、閉会式が始まりなんだかんだ言って

あっという間に体育祭が終わってしまった。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ