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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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#3 ペンネーム

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

部活動見学から数日後……とうとう部活動を決める日になった。

渡された用紙に私は何の迷いもなく"文芸同好会"と記入する。

弘樹も言っていた通り文芸同好会に入部希望を出したそうで

部活動初回日で一緒に部室に行くことになった。


弘樹「にしても佑月が文芸同好会に入るとは入学当時は

   思ってもいなかったよ」

弘樹に少し笑われながら言われて言い返す。

私「まあね、それに部活動体験をしたとき楽しかったし」

そう話をしていると部室に着いた。少し緊張した感じで扉をノックし入室。


私「今日から正式入部させていただきました、大野佑月です。

  いろいろと迷惑をかけてしまいますがよろしくお願いします!」

弘樹「同じく正式入部しました、伊藤弘樹です。

   これから二年間?よろしくお願いします!」

大川「二人ともよろしくお願いします。部活動体験のときに来てくれた

   二人が入部してくれてうれしいよ」

大川さんが私たちに笑いかけて話してくれる。


井口「しかも、二人が入部してくれたから同好会から正式な部活になったよ!

   本当にありがとう!これで部誌も本格的なものが作れる~」

荒川「この高校では五人以上部員がいれば部活として名乗れるからね。

   それに部活になれば部費ももらえるし」

大川「二人とも新入部員の二人にその話はやめてください。

   とりあえずあいさつをしますよ~」


大川さんが呼びかけて初の部活動が始まる。

一同「お願いします!」

弘樹「ところで皆さんはどんな小説を書いているんですか?」

私「あれ、前の部活動体験のときに部誌を見せてもらっていなかった?」

弘樹「そうだけどペンネームで誰がどの小説を書いたかわからないからさ」

そう弘樹が話すと荒川さんが部誌を持ってきて大川さんが説明し始める。


大川「えっと……私のペンネームは"おか"。苗字から取ってきたよ」

井口「あたしのペンネームは"いちご"。もともとイチゴが好きだから

   このペンネームにしたよ!ひらがなね!」

荒川「俺は"K"のペンネームで書いている。井口からつけてもらったやつだ」

井口「あれ?そうだっけ?」

荒川「忘れたのかよ……俺の名前からピッタリだよって」

井口「あ~、確かに言われてみればそんな感じだった!」


弘樹「なるほど……皆さん、自分の名前や好きなものから決めているんですね」

大川「ペンネームの話も出たから二人とも考えてみたら?」

弘樹「わかりました!」

そして私も考えること数分……全然決まらない。

その間、先輩たちは自分の小説の執筆にいそしんでいた。


弘樹「できました!こんなペンネームでどうでしょうか!」

そう言って弘樹は一枚の紙に書かれたペンネームを見せた。

大川「いと……弘樹君にピッタリの名前だと思うよ」

大川さんがそういうと弘樹が笑顔になって"はい"と言う。

そのやり取りを見ていると胸がチクりといたんだ。

こんな親しくしてくれる先輩に嫉妬するなんて見苦しすぎる……


そんなことを思いながら自分のペンネームを考えるが

なかなか思いつかない。すると大川さんがそっと話しかけてくる。

大川「いきなりペンネームって言われても思いつかないよね。

   大丈夫、書いた後でも決める時間はあるから」

私は大川さんの優しさに甘えて書いた後に決めることにした。


井口「二人はさ、よく本を読んだりするの?」

弘樹「僕は結構の頻度で読みますよ!」

私「小説は全然読みませんが漫画なら結構読みます!」

井口「なるほど~。あたしはこの部活に入る前はどっちとも

   全然読んでいなかったけどこの部活に入ってから"ネタ"を

   探す意味でもよく読んだりするよ!

   だから積極的に小説や漫画は読んだ方がいいよ!」


荒川「それに合わせてアニメや映画を見るといいかもね。

   文字だけ見ていると結構辛くなるから」

大川「わっ、私は小説のネタをすぐに記録できるようなメモ帳を

   使っています。案外忘れちゃうからね」

井口「ほんと、瀬野は真面目なのにすぐに忘れちゃうんだから」

大川「ちょっ瀬名~。二人の前でそんなこと言わないでよ~」

井口「ごめんごめん、でも瀬野は本当にこの部活が好きなんだよね」


荒川「俺も見てて思う。この三人の中で誰よりも頑張ってネタ探しを

   していて文章とかもきれいだし」

大川「二人ともほめすぎ……別に普通にやっているだけだし」

そうは言った大川さんだったが顔を赤くしていた。

その姿に弘樹は目を奪われているような様子だった。

それを見ているとまた胸がチクりといたんだ……嫌だな……


その後、初日ということで執筆作業はせず談笑で部活動が終わった。

大川「これで部活動を終わります。ありがとうございました!」

一同「ありがとうございました!」

井口「あっ思い出した!部活動後に職員室来いって先生に言われていた!」

大川「じゃあついでにこれも持って行ってくれない?

   一人で運ぶのきついから圭も付き添ってあげない?」

荒川「わかった。職員室だよな、行こうか瀬名」

井口「うん!」

そう言って二人はうれしそうな雰囲気で職員室へ向かって行った。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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