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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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29/55

#29 新学期

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

先生「みんなおはよう。夏休みは元気にしていたか?」

先生の明るい声が教室に響く。それに対して私たちの反応は苦笑い。

だってこの後の先生の話す内容がおおよそわかっていたから……

先生「この夏休み中に中学や高校で一緒だった友達がどんどん結婚します

   だったり結婚式を開催しますとかきてさ……先生悲しいよ」

やっぱりそんなことを話すだろうと思っていた私たちは完全に苦笑い。


先生「まあそんなことはおいておいて……夏休みは多くの自由時間を

   使うことができただろう。今日からの学校生活もちゃんと

   して過ごすこと!くれぐれも問題行動を起こすんじゃないぞ。

   はい、じゃあホームルーム終わり!一限目は始業式だ」

そう言って先生は私たちに解散を言い渡した。


その後、始業式や学級活動が行われてあっという間に部活動の時間となった。

と言っても二学期はじめということもあり時間自体は短めだ。

私「こんにちは!」

弘樹「お久しぶりです」

私たちはそう言って部室に入る。すると珍しく大川さんがいなく

井口さんと荒川さんがの二人だけがいた。


井口「二人ともよろしく~。瀬野は先生に用事があるって

   言っていたから少し遅れると思うよ~」

私「そうなんですね」

弘樹「そういえば前に届いた部誌まだ読んでないので読んでいいですか?」

井口「うん良いと思うよ。部誌はその段ボールの中に入っているよ」

前に大川さんが受け取ったときと全く同じところに段ボールが置かれていた。

弘樹は段ボールから部誌を取り出して真剣に読み始める。

荒川「俺たちもとりあえず執筆だけしておこうか」


荒川さんにそう言われたので私は小説の続きを書き始める。

えっと……そろそろ夏祭りのこととかネタがあるから取り入れてみようかな。

そんなことを思いながら執筆作業にいそしむ。

一方、弘樹は目を輝かせながら全員の小説を呼んでいるようだ。

ジャンル的に私の読まれるの結構恥ずかしいな……


大川「ごめん、お待たせ~。あっ、弘樹君久しぶり」

弘樹「おっ、大川先輩お久しぶりです」

急に大川さんに声をかけられたのか弘樹はびっくりしていた。

大川「ごめんね。部誌そのまま読んでていいからね」

弘樹「ありがとうございます」

弘樹は少しだけ頬を赤くさせながら答える。

やっぱり弘樹の恋愛は初心者感があって和む感じがする。


大川「それとみんなに報告!無事SNSのアカウントを作れました!」

井口「おぉ~!これであたしたちもネットに出せるね!」

弘樹「……えっと、どういうことですか?」

大川「あっ、そっか前の部活の時にみんなに話をしたんだけどね……」

そう言って大川さんは弘樹のところに近づき説明を行い始める。


弘樹は相槌を打ちながら大川さんの話を聞いている。

大川さんの方は男子とあまり話さないと言っていたのがまるで嘘の

ように思えるくらいスラスラと弘樹に説明していた。

またもや胸がチクリと痛む……はぁ~、絶対に実ることのない恋だって

わかっているからこそこの恋愛感情がきついのだ。


まあそんなこと考えても仕方がないので大川さんが弘樹に説明している間

私は執筆作業に戻る。そして数分後……

弘樹「おぉ!そんなことが決まっていたんですね!めちゃくちゃ楽しみです!」

大川「でしょ!毎週月曜日の部活の日に担当の人が投稿するって形でいいかな?

   一週間交代で厳しそうだったら頻度も減らしてみるし」

井口「いいねいいね!だいぶ"大きな"文芸部って感じになってきて面白い!」

大川「わかったわ。じゃあ今回の担当は私がするわ。順番に瀬名、荒君

   佑月ちゃん、弘樹君でいいかな?」

大川さんがそう言うと私たちはうなずく。


大川「よしっ!じゃあ早速原稿を取り込んだら投稿するわね」

そういう大川さんもかなりわくわくしている様子だ。

大川「にしてもどうしよう……とりあえず夏休みに書いてきた

   この短編小説にしようかしら」

大川さんはかばんの中から数枚の原稿用紙を取り出し専用の機会に

読み取らせて原稿を取り込む。


大川「えっとこれをこうして……よしっ!投稿完了!」

数分後、パソコンを操作して大川さんが私たちに投稿ができたことを

見せてくれる。そこには"とある高校の文芸部"というアカウント名で

大川さんの書いた小説が投稿されていた。

私「おぉ~!こうやって見るとなんだか本格的ですね」


大川「だよね。今回は新しい作品を投稿したけど別に過去に書いたやつでも

   全然いいからね。ネットでの活動はサブって考えだから」

井口「うん!次はあたしが担当だよね!楽しみ!」

弘樹「えっと……実は僕も昔から連載をしていて」

そう言って弘樹は自分のスマホを机の上に置く。


大川「お~!って二年前から小説書いてたの!?私たちが執筆を

   開始した年からだから実質同い年じゃない?」

微笑みながら大川さんがそういう。

私「てことは小説家の大先輩ってこと!?」

大川さんと同じように私も少しだけボケてみると弘樹は笑いながら

弘樹「そんなことないって」

その優しい笑顔に私の心は奪われたのだ。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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