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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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24/55

#24 文芸部合宿最終日

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

朝食を食べ終えた私たちは一度部屋に戻り宿から去る準備をする。

私「今日は何をする予定ですか?」

大川「天候が良ければ海の予定だったけどちょっと怪しいから

   近くの町の探索とかで最終日は終わりかな」

井口「えぇ~……海が良かったなぁ~……」

大川さんにそう言われてテンションが下がる井口さん。


そして弘樹たちと合流して宿を後にする。

荒川「夏ならこれくらいの天気がちょうどいいな」

確かに荒川さんの言う通り年々暑くなっているためこうやって

曇っている方が移動はしやすい。それでも汗ばむのだが……


井口「あっ、ここのお土産屋さん寄ってかない?」

大川「いいわね。私も家族に買っていこうかな」

ということで宿から歩いて十数分のところにあるお土産屋さんで

お土産を買うことになった。

とは言っても山に近いということもあり商品は木で作られたものが

目立っていた。記念に私はキーホルダーを購入した。


井口さんは想像していた数倍の量を買っており荒川さんも苦笑いしていた。

大川「帰りの電車までまだ余裕があるわね。何かイベントやってないかな」

そう言いながら井口さんと調べているとどうやら見つけたようだ。

井口「あっ!この近くの体育館でビンゴ大会やってるみたい!

   一応飛び込み参加もできるらしいから行こうよ!」

そう言ったとたんすぐに体育館へ向かい出す井口さん。


大川「ちょっ瀬名!もぉ~……みんなついてきてね!」

二日目は井口さんに振り回されそうな一日だ。

走ること数分、ビンゴが開催されているという体育館に来た。

井口「みんな早く早く!遅いって!」

数分間ずっと走っていた私と弘樹はフラフラの状態で到着した。

ちなみに荒川さんは体力があるようで井口さんとほぼ同時に

体育館に到着していたようだ。


そして私が到着した後に来たのは大川さん。

大川「まっ、まっ……待ってぇ~……はぁ……はぁ……」

完全に息切れを起こしているようで井口さんに毎回振り回されている

大川さんがかわいそうに見えてきた。


なんとか体力を回復させた私たちは体育館の中へ入りビンゴカードをもらう。

すでにビンゴ大会は始まっていたようでスタッフの人にこれまで発表された

番号を教えてもらいビンゴカードに穴をあけていく。

しかし運の悪いことに私はビンゴはおろかリーチすらなかった。

弘樹はリーチが一つ、大川さんと井口さんはダブルリーチそして

荒川さんはすでにビンゴしていたようだ。


荒川さんが苦笑いしながら景品交換所へ向かう。

その後ろ姿を私は"相当運が強い人なんだな"と思いながら見ていた。

番号が呼ばれると少し遠くの方から歓声が上がったりする。

おそらくビンゴになったのだろう。しかし私のビンゴカードは

一向に空く気配がない……すると大川さんが声を出す。

大川「あっ、私ビンゴになった」

井口「いいなぁ~……あたしなんかダブルリーチで止まってるよ~」


そしてさらに番号が読まれ続けてあっという間に残りは私だけとなった。

私「えっ、皆さんもうビンゴしたんですか!?」

井口「うんそうだよ~!圭なんか運が強すぎてツービンゴワンリーチだよ!」

なんだその野球のカウントのような言い方……

というかそれだけ番号が呼ばれたのにまだ私空いてないのは

相当運が悪い証拠ではないだろうか……


その後、三つの番号が呼ばれてビンゴ大会は終了した。

結局私は一つもビンゴせずに終わってしまった。

ビンゴ大会終了後みんなの視線が一斉に荒川さんに集まる。

荒川さんには本当に申し訳ないが荒川さんが持っているには少々もったいない

くらいかわいい人形をビンゴの景品でゲットしていた。


みんなの視線に気が付いたのか荒川さんは苦笑いしながら井口さんに声をかける。

荒川「せっ、瀬名いるか?人形」

井口「えっ本当!?いいの!?」

荒川「ああ……俺が持っていてもあんまりって感じだし、はい」

そう言って荒川さんは井口さんに人形を渡した。

井口「ありがとう!一生大切にする!」

井口さんはそう言って目を輝かせていた。その反応を見て荒川さんは

少しばかり照れているようだった。


なんかこの合宿、ずっと井口さんと荒川さんのイチャイチャを見せられている

ような気がしたが別に悪い気はしない。ということで許そう……

昼は近くにあったファミレスで食事をとり午後はそのまま町でぶらぶらして

写真を撮ったり談笑をしたりして終わった。


帰りの電車ではみんな疲れたのか寝ていた。起きているのは私と大川さんだけだ。

それに車内には私たち以外には乗客がいなかった。そのため電車の走行音しか

聞こえなかった。隣では弘樹が寝ている。そのとき電車が大きく揺れて

弘樹の体が大きく傾いて私の肩に顔が乗っかる。

しかしぐっすり寝ているためか全く起きる様子を見せない弘樹。


おそらく私は顔を赤くしながら横目で弘樹を見る。

やけに子供っぽい様子で寝ているため守ってあげたくなる。

だからこそこんな"お姉ちゃん"みたいになって恋愛対象外になって

しまうんだろうなとも同時に考えた。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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