表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

プロローグ@Sorano***

変わっていく自分が怖い。

そう思い始めたのはいつ頃からだろう。

「僕は、なにが楽しかったんだっけ。」

 一人、呟いた言葉は、ただ、青くて広い空へ消えていく。


 仲が良かった友達は、中学生になった途端、話さなくなった。一緒に遊ばなくなったし、一緒に居なくなった。

クラス替えをしたからかもしれないけれど、本当に、突然。

 仲が良かった友達は、僕とは全く違う性格の男の子と話して楽しそうに笑う。ああいう子が、良かったのかな。

 楽しそうに笑う彼を見て、自分と闘う僕の手を見る。

 結局、変わってしまうんだ。人も、環境も。周りからどんどん変わっていって、いずれ、自分が変わっていってしまう。

 いや、ちょっとずつ変わっていっているのかもしれない。

 変わっていってしまうのが怖い。

でも、いつも「大丈夫」って言ってくれた友達は、もういない。

だから僕は笑う。

大丈夫じゃない自分を隠して。

 明るくて優しい太陽が、だんだんと、雲に隠されていくのを、僕はただ見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ