プロローグ
たとえ善良な行為だったとしても悪の言い訳を作れば全て悪に染まる。
そんなことを教えられてから自ら善良なことをすることが無意味だと感じることがある。
悪は悪を引き連れ、その中に善がいたとしても名乗り出ることはなく悪に行動を合わせるだろう。
ここは世界1治安の悪いと呼ばれる都市「インザヘル」
もともとは「ナイトシティー」という名であることもあり、とても夜景の綺麗な都市だった。
普通の都市とは違い一日のうち三分の二は夜であり、日が見える時間はとても短かい。
いつしかその夜の長いことをいいことに悪事を働く人が増えてきてしまった。
警官も呆れて仕事を放棄するほどの治安の悪さ。ほかの国では「インザヘル」が禁句となる場所もあるそうだ。
そんな地図からも名を消した「インザヘル」に救いの手が差し伸べられる。
〈インザヘル復興大作戦〉だ。
この作戦には多くの人の協力がされており、悪党を黙らせることが目的なのでそれほどの実力者の協力が必要となった。
裏路地の売買は見過ごさない。殺人なんてしたら返り討ち。テロなんて起こしたら皆殺し。
もちろんそんなことをされた悪党は許さない。
インザヘルの地下で隠れて作成されていた魔法———。なんてものを作りたかったのだろうが失敗に終わる。地下室ごと爆発し謎の力が悪党どもに降りかかる。
誰もが一度でも考えたことのある自分だけのもの、固有能力。すなわち〈アビリティニスト〉となった。
その場にいた〈インザヘル復興大作戦〉の実行者も巻き添えを食らって。
死体になるのは戦闘員か、はたまた〈アビリティニスト〉の悪党どもか。そんなことを考えるうちに〈インザヘル〉の崩壊は始まる。
夜が綺麗な都市への復興を目指すことだけを意識して戦い続ける。こんな命を預ける仕事を引き受けてくれますか?次に私があなたを見た時は、串刺しか灰か人ではない物に変わっているかもしれませんね。
安全は私が保証します。
私あまり記憶力がないのでメモを取りながら作品を書いていますが、キャラクターの存在意義の謎、時間軸の違和感で内容がおかしくなっている可能性があります。世界観が壊れることのないように私の指がキーボードの上をゆっくりと弾んでいきますので、暖かい目で読んでいただけると幸いです。指摘をいただけましたら即修正いたします。あ、初投稿です。