#66 辛勝
『地上軍、ヴォルガリンクス市庁舎を占拠!』
上から見ていると、敵と味方が入り乱れてどうなっているのかが全く把握できていないが、この都市の行政の中枢を抑えたとの連絡が入る。
が、その程度のことで、戦いは終わらない。半壊し、中の部屋がむき出し状態になった建物の上には、なすすべもなく抱き合う民間人の姿が見える。そのすぐ下では、オレンブルク兵とフロマージュ兵とが撃ち合っている。
ところどころでまだ黒煙が上がっている。すでにオレンブルク軍は組織的な作戦行動がとれていない様子だが、それだけに各々が絶望的な戦争継続を余儀なくされている。
一部では投降する兵士らもいるようだが、大半のオレンブルク兵は周囲をフロマージュ軍に囲まれても銃を構えて抵抗を続ける。この場を死守せよとの命令のみが生きており、撤退命令自体が出ていないのか、それとも届かないのか、ともかく彼らに後退する様子は見られない。
空中戦闘が終わってしまったため、我が艦はただ、上空からこの混乱と惨状を眺めているしかない。しかし私は望遠鏡を収め、地上の様子を見ないことにした。
それを見るだけ、不快感と嫌悪しか湧いててこない。
「敵艦隊がまた現れるかもしれないため、しばらく上空にて待機、とのことだ」
艦橋から戻ってきた砲長が、砲撃室内にいる皆にそう告げる。
「おう、また雲の中で撃つんか!?」
と、嬉しそうに尋ねるのはリーコネン上等兵だ。
「いや、自噴式弾頭を撃ち尽くした。となれば、接近戦を仕掛けることはないだろう。偵察艦が現れたなら別だが、戦艦相手に接近戦をすることはもうない」
「なんだよ、つまんねえな」
などと機関銃士は不満げに言うが、元々お前の役目は近接戦を仕掛けてくる偵察艦を撃ち払うことだ。大型艦を撃つことは、最初から期待されていない。
「しかし、敵はまた現れるでしょうか?」
「可能性はゼロではない。なにせこの戦いは、東西決戦だ。ここでの勝敗が、その後の戦後交渉を大きく左右することとなる。どちらも負けられない戦いだ」
そう砲長は私に言う。私は窓の外から、ふと地上を眺める。上空3000メルテからは、人の姿は見えない。ただ無数の煙と炎が見えるだけだ。
これで西側が勝ったとして、それが何になるのだろう。この都市を得たからと言って、せいぜい東側同盟の資源路の一つを絶つだけだ。西側諸国にとっては、得られるものはそれほど多くない。
だからこそ、これで終わりにしてほしい。
でなければ、私はまた、敵艦を火だるまにし続けることになる。
すでに日が暮れて夜になったが、我々は警戒を解けない。ヴォルガリンクス上空にとどまったまま、夜を越すことになる。地上で時折光る爆発光を見ながら、夕食のカレーとチャパティを食する。
「なかなか終わんないねぇ」
と、まるで他人事のように呟くマリッタに、私はこう返す。
「もはや終わったも同然だ。ただ今回は、諦めの悪い敵が多すぎる。それだけのことだ」
「さっさと諦めればいいのにねぇ。ねえ、このカレーをばらまけば、戦うのを辞めないかな」
獣じゃあるまいし、兵士相手に餌付けが通用するわけないだろう。なんでも食べ物で解決できると考えるマリッタの平和すぎる思考回路に呆れると同時に、少しだけうらやましいと思う。
それから、調理場で女3人で眠る。時々聞こえる爆音に目を覚ましながらも、一晩を迎える。
翌朝になったが、まだドンパチは終わっていないようだ。しかし、抵抗はほとんど見られない。大半は制圧されて、捕虜になったか、撃たれたかのどちらかだ。
ようやく敵兵の抵抗がなくなり勝利宣言が出されたのは、その日の夕方のことだった。
その日の夜は、ヴォルガリンクスの臨時ドックに入港し、地上で過ごすことになった。補給のためだ。
周囲は、破壊された建物だらけだ。当然、我々が過ごせる場所などない。それで結局は、艦内で過ごすこととなる。
一番の被害者は、ここヴォルガリンクスの住人だろう。家を失い、フロマージュ兵に先導されて臨時の避難所に移動する住人らを見かける。彼らはうつむき、この先の不安を抱えながらも、力あるものに従うほかない。
「夕食を終えたら、すぐに寝ろ。夜中に発進命令があるかもしれん」
重い気持ちで夕食を摂っていると、副長からこう告げられる。果たして、寝てる余裕なんてあるのだろうか。そんなことを思いつつも、セレスティーナ製の甘ったるいババロアなるものを食べる。いい加減、甘いのはこりごりだ。それを脇に出された酢漬けキャベツでごまかしつつ胃に流し込むように食す。贅沢な話だが、生理的に受け付けないものは仕方がない。
で、調理場で女3人、寝袋に入りつつ寝転がる。左脇で寝るマリッタが、やけににやついている。
「ふふ、なんだか静かなところで3人、こうして寝るのも久しぶりだよねぇ」
といって、寝袋から手を伸ばし、私の胸の辺りをまさぐってくる。
「お、おい、何をする」
「何って、前はよくやってたじゃない」
「そうだそうだ」
リーコネン上等兵、いや、ヘルミのやつまで私の胸元をまさぐってきた。
「こんな薄っぺらい胸を揉んで、何が楽しいんだ?」
「こんな小さな胸を揉まれて、顔を真っ赤にするユリシーナを見るのが楽しいのよ」
「そうだそうだ」
といいながら、寝袋から上半身を露わにされて、ごそごそとまさぐられる私の胸。二人に両側から攻められて、どうにも抗えない。息が荒くなる。
「お、おい……そろそろだなぁ……」
「ユリシーナさ、あなた、あの後輩ちゃんのこと、まだ想ってるんでしょう」
「はぁ?」
急にマリッタのやつ、そんなことを言い出した。
「後輩って、誰のことだ」
「決まってるじゃない、ヴォルガニア公国のあの若い計算士のことだよ」
「そりゃあそうだが……それがどうした」
「いやさ、その後輩ちゃんが死んだこと、ずっと後悔してて、それを敵にぶつけてるでしょう」
「当たり前だ。シェロベンヴァー上等兵を殺した相手を倒すことは、それは彼女への弔いだからだ」
「そうかなぁ」
「そうかなぁ、って、お前だって家族を失い、調理師としてこの戦艦に身を置いてるだろう。それ敵を倒して家族への恨みを晴らすためじゃないのか?」
「うーん、ちょっと違うかなぁ」
「どう違うんだ」
「私は単に、この戦いを終わらせたいなぁと思って参加してるんだよ。武器は持てないけど、ヴェテヒネンのみんなが力いっぱい戦えるように、食事を考えてあげることで戦争に終止符を打てるよう頑張ってもらってるつもりよ」
「なら結局、敵を倒しているのと同じじゃないか」
「いやまあ、そうなんだけどさぁ。後輩ちゃんをなくしてからのユリシーナって、どこか殺気立ってて怖いんだよねぇ。なんかさ、血に飢えた猛獣みたい」
私はさほどいつもと変わっていないと自覚している。が、マリッタが見ると、今の私はどこか狂気を感じるらしい。
「そうなんだよなぁ。いつも通りに見えるけど、雲の中にいる敵艦隊を陸上攻撃用の弾頭で沈めようと考えるあたり、正気の沙汰じゃないぜ」
「それは、この戦いを早く終わらせ、戦争終結の糸口とするための作戦だ。現に、フロマージュ側もこの案を受け入れてくれた。かえって犠牲は減ったはずだ」
「いつものユリシーナならさ、遠距離からの砲撃でけりをつけてるはずなんだよ。わざわざ敵の真ん前に出て物騒な武器を撃ち込むなんて、よほど追い詰められた時でなきゃそんなことしないでしょう」
「う……だけど……」
「まあ、なんだ。その後輩のことを忘れろとは言わねえからよ、恨みで敵を皆殺しにしようとは思うな。敵だって、家族がいて、恋人がいて、想い人がいたりするんだ。今度はお前がその連中から怨まれるだけだぞ。そうなりゃあ、ますますこの戦争は終われなくなっちまう」
ヘルミが正論を言い出した。こいつ、ただの似非占い師だと思っていたが、意外と現実も見ているんだな。言われてみれば、敵を倒したところで、私と同じ悲しみを抱くその家族や恋人が、増えるばかりだ。私は少し、反省する。
「にしてもさ、相変わらずちっさい胸だよねぇ。こんなんでよくマンテュマー大尉が喜ぶよねぇ」
「ほんとだぜ。砲長って案外、特殊な変態じゃねえのか?」
と、せっかく真面目な気分になれたというのに、こいつらはこういうことを言い出す。
「ユリシーナってトナカイ肉は大好物で、よく食べてたはずなのにねぇ、どうしてそれがこっちに回らないんだろう?」
「揉んでやると、大きくなるって聞いたぞ。どれ、俺が揉みほぐしてやるか」
戦闘はまだ集結しておらず、待機命令中だというのに、この二人、私の胸をただひたすら揉みほぐしてくる。そんなことしても、変わらないと思うんだがなぁ。現に、砲長にはそれこそ毎日のように揉まれているのに、一向に育った形跡がない。
ともかく、その日の晩は私の胸に二人の手を突っ込まれたまま、そのまま寝てしまった。そして、翌朝を迎える。
「ようやく、戦闘終結が宣言された」
昼頃に、食堂兼作戦会議用のテーブルの周りに集まった乗員らに、副長がフロマージュ軍前線司令部からの連絡を我々に伝えてきた。
「と、いうことは、これでやっと講和に向けて動き出すのですか?」
「そうだ、と言いたいところだが、残念ながら新たな軍事作戦が行われることになった」
「まさか、このままオレンブルク奥地まで進軍を続けるので?」
「いや、今度の作戦は、東側同盟の資源路を遮断することだ。このヴォルガリンクスはその一つに過ぎない。この近くにも資源路があるため、そこを通過する輸送隊を攻撃する。いわゆる通商破壊だ。それをもって、確実に敵を講和のテーブルにつかせる」
なんと、まだ戦いを続けるのか。しかも、明らかに非戦闘員狙いの作戦ときた。嫌悪感極まりない作戦だ。
「ということで、すぐにでも発進する。総員、配置につけ」
副長の号令と同時に、その場に集まった乗員らは一斉に持ち場へと向かう。すぐに機関が始動され、発進態勢が整う。
『繋留錘切除、ヴェテヒネン発進!』
我が艦が、この戦闘の傷跡残るヴォルガリンクスを出港する。まだあちこちで煙が昇っている。あれは戦闘ではなく、おそらくは兵士や住人を火葬しているところだろう。一人づつを丁寧に埋葬する余裕もなく、また放置すれば腐臭や伝染病の元となる。そんな黒煙立ち昇る街を後にして、東へと進む。
このヴォルガリンクスの東側40サンメルテ先に、別の交易路がある。そこをトラックや馬車がオレンブルクからスラヴォリオ王国に向けて、多量の物資を運ぶため通行しているという。今回は、これらを可能な限り破壊することが目的だ。
それゆえに、我が艦には焼夷弾が積まれている。破壊できないまでも、その路地を通行不能なまでに破壊するだけでもいい。
それにしても、当初は互いの利害のぶつかり合いから始まった戦争だ。フロマージュ共和国も、オレンブルク国内に侵攻しようなどとは考えていなかった。それが、物資輸送の一団までも破壊しようとなったのはどういうわけだろうか。
だんだんと、戦争の目的を失いつつある気がする。そもそもはイーサルミ王国の、オレンブルクからの独立を認めさせるための戦争だった。それがどういうわけか列強諸国の利害のぶつかり合いになり、もはやその利害すらも通り越して互いの国力を削りあうことが戦争の目的となってしまったようだ。
私自身も、昨晩のマリッタの言葉ではないが、戦いの目的を失い変貌しつつあったようだ。
少し冷静にならなくては。
ヴェテヒネンは巡航速度のまま東へと進む。例の電探は、今のところ何も探知していない。さすがに空中艦を出せるほど敵にも余裕がなくなってきたということか。
『まもなく、目標交易路に到達する! 監視を怠るな!』
副長の号令が聞こえてくる。望遠鏡で東の方を見ると、荒れ地の只中にいっぽんの道筋が見えてきた。あれがその交易路か。
見たところ、何も通ってはいない。すぐそばであれだけの戦いが起こり、オレンブルク側が負けた直後にノコノコと隊列組んで走るわけがない。
とはいえ、戦時下において物資の補給なしに続けられるはずもない。比較的安全な夜間に通行することもありうるが、一晩で走破できる道ではない。
必ず、この道沿いのどこかには、いるはずだ。
「砲長、もしかすると、ここを夜間に通り過ぎるために、ここより北側を進んでいるところではありませんか?」
私がそう進言する。砲長も、しばらく考えた後にこう答える。
「その可能性はあるな。このまま道沿いを北進し、輸送団の捕捉をすべきだろうな」
砲長も納得し、すぐさま艦橋に進言する。
「砲撃室より艦橋、交易路を北進し、通商団捕捉に向けて警戒すべきであると具申します」
この進言は受け入れられ、我が艦は道沿いに北へと進むことになった。
が、行けども行けども、それらしい隊列は見当たらない。ここは森はなく、時々木々が生い茂っているものの、大きな隊列を隠すほどの大きな森があるわけではない。
広大な荒地が、ただ広がっている。
「やっぱり、こんな時期に隊列組んで進む馬鹿はいないんじゃないか?」
と、リーコネン上等兵はそういうが、まったく見られないというのも変だ。私は地上をくまなく観測する。
しばらく進むと、道沿いに小高い丘が見えてきた。
なんの変哲もない小さな丘だったが、なぜだろうか、私はそれに強烈な違和感を感じる。
というのも、この周辺は真っ平らな土地が続いており、あの丘だけが浮いた存在だ。普通、ああいうものができるとするならば、周囲にも同様の地形が散発しているか、あるいは人為的に作られる場合だ。後者の場合、反対にどこかその土を掘り上げた穴があるはずだし、第一、あんなところにあの中途半端な丘を作る理由がない。
「砲長、あれ、おかしくないですか?」
そこで私は砲長にあの丘のことを指摘する。
「なんだ、別段、おかしなところはないと見えるが」
まあ、この男の感性なんてこんなものだ。私は違和感を感じる理由を得々と語る。
「……ですから私は、あの丘におかしなところを感じているんです」
「なるほど、少し考えすぎな気もするが、妙なところではあるな」
半分、納得したようだ。それを聞いた砲長は、しばらく考える。
「もしもだ、あれが我々の目をごまかす擬態だったとして、それをどうやって確かめるかだな」
「焼夷弾を落としてみればよろしいのでは?」
「本物だったらそれでいいが、ただの土の塊だった場合は焼夷弾の使い損になる」
「おっしゃる通りですね、では、どうすれば……」
私も少し考えてしまった。ここ上空1000メルテからでは、あれが本物かどうか見分けがつかない。かといって接近すれば、狙撃される恐れもある。どうしたものか。
と、その時私はふと、あることを思いつく。
「焼夷弾がだめなら、主砲の弾頭があるじゃないですか」
それを聞いた砲長は一瞬、嫌な顔をする。
「あれを、主砲弾で狙えと?」
「止まった相手ですし、大きさも60メルテ以上はあります。当てること自体はさほど難しいとは思えませんが?」
「はぁ……」
最近、私が何か提案をする度に呆れ顔になるのはなぜだろうか? ともかく、砲長はその作戦を了承する。
「わかった。では攻撃態勢に入る。まずは、艦橋の指示をもらってからだ」
砲長は条件を付けるが、その条件はあっさりとクリアする。
『確かにおかしな地形だ。偽装である可能性は捨てがたい。一撃を加え、化けの皮をはがしてやれ』
というやる気満々な副長のひとことで、砲撃を加えることが決定される。
「砲撃準備!」
砲長の号令とともに、砲撃手らは砲弾と火薬袋を準備する。私は計算尺を滑らせて、あの標的までの弾道計算を行う。
砲撃を悟られぬよう、その丘から2000メルテほど離れた場所から砲撃を加える。高度は1000メルテ。風はほぼ無風だ。
「左12.2度、仰角0.8度、火薬袋2、信管時間は無設定!」
砲弾を直撃させてみないと、その素性が知れない。だから私は砲弾の信管時間を設定しなかった。直撃による爆発、それであの丘の正体を明らかにしてやる。
「射撃用意よし!」
「砲撃始め、撃てーっ!」
いつもの号令が、砲撃室内に響き渡る。ズズーンという音とともに、砲弾は弾道を描きながらあの不自然な地形に吸い込まれていく。
そして、17秒後に弾着を迎える。
通常の盛り土ならば、ありえない壊れ方をする。まるで布が直撃弾で粉砕されたかのように散り散りに吹き飛び、中からトラックの一団が現れた。その数、5台。
「思った通りだ、やはり擬態だったか!」
と砲長はいうが、あなたさっきまで、あれをおかしくないだの、考えすぎだのと言ってたではないか。さっきまでの自身の発言の記憶が失われるなど、酒を飲んだ私以上ではないか。
『焼夷弾、投下用意!』
化けの皮がはがれた敵を見た以上、当然、こうなる。だが私はこう進言する。
「砲長、計算士、意見具申!」
「具申許可する。なんだ」
「焼夷弾ではなく、砲弾のみであれを行動不能にすることはできませんか?」
私はさすがに焼夷弾はやり過ぎだと感じた。砲弾ならば物資を破壊するのみで、民間人と思われる輸送団の人員の命を奪くことなく任務を全うできる。それができる自信は、この艦ならばある。
しかし、砲長はこの進言を却下する。
「だめだ、今回の作戦はただ単に物資を破壊すればいいというだけではない。沿道そのものに我々の力を示す痕跡を残し、後続を断つことこそが狙いなのだ。ゆえに、焼夷弾以外の攻撃は認められない」
つまり、民間人相手にも容赦はしない、という強い意志を敵に示す必要があると、砲長はそう言っている。が、それはあまりにも無慈悲すぎる決断だ。
「爆撃投下用意!」
砲長の、無常なまでの声が響く。照準器を覗き込み、合図を送る砲撃手の動きに合わせて、焼夷弾が次々と投下されていく。
正体を明かされて、沿道を必死に逃げるトラック群の上に、無慈悲なまでの焼夷弾が投下されていく。やがて地上で次々と誘爆し、炎を上げてそれらを燃やしつくす。5台すべてのトラックが、巻き込まれていった。
望遠鏡で覗き見るが、そこには生きた人がいる気配が感じられない。無常なまでの攻撃で、その輸送団の物資とその人員は壊滅した。
それは確かに、勝利には違いない。だが、失われなくてもよい命まで奪われた。言葉で表すならば、それは「辛勝」というべきものだ。
あまりにも辛い勝利だった。こんな戦争、さっさと終わってほしい。




