第二話 デュ-クフリート
その翌日、高校でのルシファー、デュ-クフリート、そして女の子のシルビアの三人の会話。「今日の中間テストどうだった。うまくできた。特に数学が難しかったんじゃない。」「シルビア。数学はなんとかできたよ。デュ―クフリートはどうだった。英文は案外簡単だったな。明日は、スポーツで体操の実技試験がある。頑張らないとな。」「ルシファー。確かに貴様は、頭脳明晰、スポーツ万能だ。あんまり、はめをはずしすぎるなよ。女の子と。」「中間テストも終わったので、アンダルシア牧師に、教会へ来いといわれってから、今日、教会は行こうかなと思っている。僕、一人で行くよ。」そして自転車で、三十分、下校の途中、教会で、アンダルシア牧師にあった、ルシファーだった。「よく来てくれたね。今、第一次世界大戦で物資も不足し、みんな大変だが、君のところでは、物資が行き届いているかね。神よ、ルシファーが来ました。祈りを捧げます。民が幸せになるように、私はこうして祈りを捧げます。ルシファーも祈ってくれるかね。」「僕も、祈りをささげたいと思っています。僕、将来天使になろうと思っているので、信仰深くといったところでしょうか。」そして帰る途中、また、デュ-クフリートに会った。「ルシファー。世界支配のためにミーティングを開くぞ。近くの喫茶店でどうだ。どういう計画をたてる。まあそこの喫茶店に入ろう。」「軍備のほうは、アメリカのマイクという男が、きのうもはなしていたんだが、アメリカの軍備のほうをうまくやると言っていた。マイクとは、話が弾んだよ。アメリカはどういう動きを見せるかというと大西洋の孤島を拠点とし、アメリカの飛行機を置いて、かつ補給基地とし、ヨーロッパに空爆を行なう、いわゆる制空権を握るていうやつだ。これで、僕が制空権で、ヨーロッパを支配できるなって、決めたようなものだよ。どうだ。この計画は。」「なるほど。制空権ね。ヨーロッパの政治家に対する工作は、俺がやる。ルシファー。トランシーバーがあるか。ルシファー得意分野の無線だな。わかった。それで指示を受けながら、ヨーロッパを飛び回ろう。これで、ナポレオンのごとく、ヨーロッパを支配するのも、思いのままだ。」