ボスバトル! マッドアリゲーター編 そして……
さて、探索もしたところでフィールドボスに挑むとしますか。
相手は『マッドアリゲーター』。マッドクロコダイルの進化体らしい。どれだけ強くなっているかが気になるところ。
現在のステータスはこれ。
――――――
名前:アークス
種族:ノームバトラー
職業:戦士(斧)
Lv16→18
HP170/170 MP50/50
STR:28
AGI:5
INT:10
MID:10
TEC:20
VIT:20
――――――
多分レベルは足りているはずなので、このまま行けるはずだ。
茶色の甲殻を持つ背中。
長い顎に生え揃う鋭い牙。
太く発達した尾。
そしてその巨躯は、この沼地の長であることを示している。
<ボス『マッドアリゲーター』出現!!>
「グオオオ!!」
やつはまず尾で攻撃してきた。
<マッドアリゲーターが『マッドテイル』を発動!>
「パワードパリィ!」
<アークスが『パワードパリィ』を発動!>
<パリィ!『千載一遇の時』発動!>
動きがゆっくりになったところに、スキルを叩き込む。
「ヴェノムアックス!」
<アークスが『ヴェノムアックス』を発動!
クリーンヒット!78ダメージを与えた!
マッドアリゲーターが猛毒状態になった!>
「さらにもう一発!」
<アークスが『兜割り』を発動!
クリーンヒット!32ダメージを与えた!>
「グガアア!」
マッドアリゲーターが噛みつきをしてきた。
<パリィ!>
一発なら入る!
<アークスの攻撃!25ダメージを与えた!>
すると今度は、頭で泥をすくい上げ、こっちに飛ばしてきた!
<マッドアリゲーターが『泥飛ばし』を発動!>
ならばこっちは新技で!
「パリィフレクター!」
<アークスが『パリィフレクター』を発動!>
<Reflect!合計30ダメージを与えた!>
意外とダメージが高くなかった。
「グググ……!」
猛毒のダメージもあってか、弱ってきた。
だが、やつはいきなり泥沼の中に潜った!
「……?どこだ?」
泥沼の長は追い詰められていた。噛みつきは通じず、尾の一撃すら跳ね返され、泥を飛ばしても跳ね返されむしろダメージを食らう。
挙げ句この毒の苦しみだ、ピンチだと言わざるを得なかった。
しかし、まだ焦ってはいない。なぜならば奇襲できるからだ。この泥沼は自分のホームであり、その利点はよく知っている。ここで気づかれずに真下に行けば、もはや勝ったも同然なのだ。
すると、どこかから音が鳴り響いてくるではないか。あれは何だ?まさか、やつはあそこに?そう思い、仕掛けに行った。そして―――
敵の目の前に出てきた。
「?!!?」
「地面の中に潜って狩りをするなら、聴覚は相手の位置を把握するのに必要な感覚だ。
だったらそれを利用して高音を発生させておびき出せばいい。ハンティングアクションゲームで知ったことだ。」
《だからフィールドにあるアイテムで作れたんですね》
《雑魚敵相手だけじゃないのか》
《たしかにモン○ンはそうだけどさw》
「チャージアックス!」
<アークスが『チャージアックス』を発動!
クリーンヒット!105ダメージを与えた!>
「こいつで終わりだ!」
鉄の大斧を振りかざし、その一撃を叩き込む!
「アックスブレイク!!」
<アークスが『アックスブレイク』を発動!
クリーンヒット!160ダメージを与えた!>
「よし、勝った!」
<Defeated enemy>
<マッドアリゲーターを撃破した!>
<レベルアップしました! 18〜20>
<新たな斧スキル『回転割り』を獲得!>
<新たな大斧スキル『パワースイングスラッシュ』を獲得!>
<新たな大斧スキル『地ならし』を獲得!>
<泥沼大鰐の甲殻、泥沼大鰐の尾、泥沼大鰐の大牙を手に入れた!>
<マッドアリゲーターを倒した!
パッシブスキル『沼地の探索者』を獲得!
大地の加護に複合され、大地の加護は『大地の守護』に変化した!>
<マッドアリゲーターを一人で倒した!
称号『沼地の番人』を獲得した!
スキル『泥濘奔流』を獲得した!>
《おお》
《ソロ討伐者出たな!》
《称号もらえるの?!》
《なかなかの強敵だったな》
「まあね、高音発生弾が作れなきゃ致命傷食らってただろうし、大地の加護がなきゃまじできつかっただろうな。
あと、防具の能力上昇も助かった。」
あれをすべて総合して、今の戦いに繋がったと言える。盾を譲ってくれたあの武具屋の店主に感謝したい。
さーてこっちに街はないみたいだからあの隠しダンジョンに行きますかね―――
<WARNING!! WARNING!!>
「うお?!なになになに??!!」
《えなにこれ?!》
《アラーム音なってる!?》
《これゲームの中だよな?》
《特に災害の速報は流れてないよ!》
<レイドモンスター『ギガント・ブルーシザー』出現!!>
「…………は?」
《レイドモンスター!?》
《いや一人に挑めと?》
《死 亡 確 定 演 出》
<離脱の書を手に入れた!
使用することでレイドバトルから撤退できます!>
「………もしものときに使うか。」
《やるのか?》
《今、ここで?!》
「やるしかねぇだろこれは!撮れ高の時間だ!」
《これは配信者の鑑》
その巨大な鋏は全てを断ち、
その甲殻はすべてを弾き、
その巨躯は真の王者の証にして―――
―――一匹の、武士である。
「ギシャァーーーン!!」
<ギガント・ブルーシザーの『一刀断界』!!>
<パリィ!『千載一遇の時』発動!>
「ヴェノムアックス!!」
<アークスが『ヴェノムアックス』を発動!
ギガント・ブルーシザーに5ダメージ!>
《かった?!》
《猛毒にならんけど耐性持ちか?!》
「シャアッ!」
<パリィ!>
「シャア!!」
<パリィ!>
「ギシャアアア!!」
<ギガント・ブルーシザーの『挟撃断絶』!!>
「パワードパリィ!」
<アークスが『パワードパリィ』を発動!>
<パリィ!『千載一遇の時』発動!>
やるしかない。でかい一撃を打ち込むしかない!
狙うはあの細い足!
「パワースイングスラッシュ!!」
<アークスが『パワースイングスラッシュ』を発動!
クリーンヒット!
ギガント・ブルーシザーに25ダメージを与えた!
ギガント・ブルーシザーの左後ろ脚を破壊した!>
「ギギギッ!!!」
「飛んだぁ?!」
《えっぐいジャンプ力で草》
《ザリガニってこんな飛ぶっけ?》
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ギチギチ………」
あれから何度か後ろ脚を攻撃して破壊もしたが、体力は1割も削れちゃいない。というかタフすぎる。
「シャアアアア!!!」
「!?パワードパリィ!!」
<アークスが『パワードパリィ』を発動!>
<ギガント・ブルーシザーの『蒼鋏乱舞』!!>
両腕による斬撃。
<パリィ!>
<パリィ!>
<パリィ!>
<パリィ!>
連続づき。
<パリィ!>
からの叩きつけ。
<パリィ!>
そして最後に回転斬り。
<パリィ!>
「うわっ!!」
思わず吹き飛ばされた。もう、立てそうにない。
ジリジリと、距離を詰めてくる。
「………ここが潮時、か。
やられてはやらんよ。もっと強くなって挑みに来るから。」
「ギシャア?」
ハサミを振り上げ、叩きつけられる―――
<レイドバトルから撤退しました>
<あなたはMVPになりました
ステータスポイント5を獲得しました
称号『蒼鋏の因縁』を獲得>
「…………宿屋か、ここ」
《あっぶな》
《死んだかと思ったわ笑》
「正直長すぎて間に合わなかったと思った。」
《思ってなかったんかいwww》
「しかし………つよかったなぁ…………」
《最後体力70しかなかったで》
「あ、ふっとばされたときにダメージ食らったんかな?」
《そうそう》
《自分の状態に関係なしに使えるんだな》
《でなきゃ無理じゃね?あの状態で逃げるの》
「でも泥沼奔流使えたらなにか変わったかも……なあ」
《あ、そういえばあったな》
《使えなかったの?》
「うん。あれ、INT20必要だって」
《高?!》
《それは使えんわ》
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アークス
ノームバトラー
戦士(斧)
HP170/170 MP50/50
STR:30
AGI:5
INT:15
MID:10
TEC:20
VIT:20
パッシブスキル
生産成功確率アップ(中)
斧系統強化
大地の守護(NEW!)
毒無効
猛毒無効
パリィ好き
パリィ職人
パリィの極意
人殺しを狩るもの
屠殺の極意
拷問の心得
スキル
斧スキル
『兜割り』
『チャージアックス』
『アックススイング』
『回転割り』(NEW!)
大斧スキル
『アックスブレイク』
『パワースイングスラッシュ』(NEW!)
『地ならし』(NEW!)
盾スキル
『シールドバッシュ』
『ガードアップ』
『パリィ』
『パリィディバイド』
『パワードパリィ』
『パリィフレクター』
救いの手
泥濘奔流(NEW!)
採集
採掘
鍛冶
調合
岩石の武器
ポイズンアックス
ヴェノムアックス
野性的咆哮
称号
『沼地の番人』(NEW!)
『蒼鋏の因縁』(NEW!)
――――――