新たな街へ
前回のあらすじ
PK集団50人をなぎ倒し、新たな仲間たちを迎えた。
「そう言えばアケビちゃん、これからは素の自分でやっていく感じ?」
「うーん………いや、やっぱりメスガキ?演じてみるよ!これで一応有名にはなってるし、私、こんな感じで話してるとなんか勇気が湧いてくるんだ!」
「うん、そうか。」
(ダメみたいですね)
(できることなら素の状態でゲームしてほしかったんだけど………まぁこれも経験かなぁ?)
《あだ名はこのままメスガキ赤ずきんちゃんで良い感じかね?》
《まあ本人がこのままでいいって言ってるならいいんじゃね?》
《回答がふわふわなの草》
「今このゲームってどれぐらい進んでんだ?」
「最前線はそろそろ三番目の街目指してるらしいですね。」
「おじさんたちは結構のんびりしてるわけだ。」
「せっかくならさー、行ってみない?2つ目の街!」
「たしかに………というかアケビちゃんとキョウビさんは今何レベルなんだ?」
「二人揃って28だね。」
「おじさんレベルアップしてるよ?」
「え?あれ?いつの間に?」
「あー、あいつらと戦って経験値もらってたのでは?」
「え、でも誰も殺ってないよ?」
「二人ってパーティ組んでた?」
「うん、そのほうがやりやすいからって」
「あー、なるほど?もしかして……?」
「パーティを組んでると、経験値が分配されているんですよね。」
「そうそう。だから上がってるんじゃないかって。
ちなみに俺は40まで上がってた。」
「私、35ですね。」
「それで、あたしたちは30だね。あ、ステータスに振っとかなきゃ……」
その日は時間が遅いこともあってお開きとなった。
翌日、再び四人で集まり、ファストラクタを出発した。
「道沿いに歩けばいいの助かるな」
「ここ、街道だからね。逆に街に続いてなかったらびっくりするよ。」
「全然モンスターいない〜♪ただ歩いてるだけで暇〜♪」
「しょうがないよ、でもほら、風が気持ちいい!」
特になにかに襲われることもなく、ただ歩いているのでいつの間にか話し始めていた。
ちなみにアケビちゃんは『みたけ』自体は知っていたが、俺がその『みたけ』であることは知らなかったらしい。
《本人だと思われなかったの草》
とかコメント欄で言われた。
うるさい。
「あそこで飛んでるのとかに当たらないかなー、っと」
「ははは。そんな簡単に当たるわけが」
<アケビの攻撃!
グレートイーグルに8ダメージ!>
「いや当たったー!?」
「あれ、まじかぁ。あんな遠くにも当たるんだね。」
「すごい勢いでこっち来てる!」
「絶対怒ってるやつだろ!」
「アークスさんが変にフラグたてるからー!」
「俺のせいなのこれー!?」
《まあ配信者だから……》
《www》
《展開が面白すぎて草生える》
「やるか!ツユとキョウビさんは弱点属性を探って!俺がヘイトを買う!アケビちゃんは回避に専念!攻撃できそうなら攻撃よろしく!」
「はーい!」
「了解!」
「はいよ。回復もお任せ――」
「我が身に癒やしを、リジェネレーション!」
<アークスが『リジェネレーション』を発動!
自然回復状態になった!>
「――多分アークスくんにはいらないねぇ。まあでも二人分ですむならいいかな。」
「火、風が弱点属性みたいです!水と土は効きにくいみたいです!」
「オーケー!しっかしなんでこんなに来たんだ?一匹にしか当ててないはず………」
「多分群れるタイプのモンスター何じゃないかな?仲間がダメージを受けたから報復に来たのでは?」
「ああなるほど!数多いしパリィしても妨害されるから追撃できないし!妨害に対応したらまた襲いかかってくるし!厄介すぎるぞこいつら!」
「ウィンドバレッツ!なかなか戦いにくいですね!」
「フレイムボール!これはこれで楽しいけどね!」
「よいしょ!一匹倒したよ!」
「こっちも二匹倒した!兜割り!ええい避けられた!」
「ウィンドバレット!グラビティ使わないんですか!?」
「あ、忘れてた!重力強化、グラビティ!
おっしゃ空飛べなくなった鳥は楽勝だ!」
<グレートイーグルの群れを撃破した!
経験値を獲得した!>
<レベルアップしました!40→42>
<スカイがレベルアップしました!
スキル『丸呑み』、『ポイズンバイト』、『バインドロック』を獲得した!>
<ツユがレベルアップした!
キョウビがレベルアップした!
アケビがレベルアップした!>
<大鷲の羽、大鷲の鉤爪、大鷲のくちばしを手に入れた!>
「よし、レベルアップした!」
「わーい!素材がいっぱいだよ!」
「こういうこともあるから空に打つ時は気をつけないとね。」
「ちゃんと狙えば当たるんですね。覚えておきましょう!」
こんなふうに戦闘になることがあったが、4人パーティで安定した戦いができていた。
そして、いよいよ2つ目の街に到着する。
「また門閉まってるやないかーい!」
「2回目、なんですか?」
「ある意味才能だね………」
「カメラってどうなってるの?」
「どうした急に。俺の一人称視点になってるはずだが」
「えーっとじゃあ、
――ざーこざーこ、時間配分もできない雑魚ノームさん♡」
「がはっ?!」
《煽られてて草》
《いいメスガキボイスだ》
《種族にノームを選んだ俺氏、無事死亡のお知らせ》
《ご冥福は祈らないでおくね》
《祈られてないの草》
「あーあ、刺さっちゃった。的確すぎて何も弁護できないね、これ。」
「……………、私もやってみようかな。
………いやでも追い打ちは良くないかな?」
「き、気を取り直して門前とかになにかないかなー?」
「あ、予想より早く復活したね」
「なんで門の前でうろちょろしてるのー?」
「いや………またないかなーって………」
《またロストテクノロジー見つけようとしてて草》
《味をしめやがった》
《そんな簡単に見つかるわけないって》
「うん……?ねえ、これなあに?」
「え?…………鍵じゃん………」
「今度は鍵が見つかるパターンですか………」
「すごい運してるね………」
「これはアケビちゃんが持ってて。見つけたのはアケビちゃんだからね。」
「うん!えーっと、古代文明の鍵(千里眼)?
石板は未だに眠っていることだろう。
どういうこと?」
千里眼というのがおそらくロストテクノロジーの名前に入っているはず。
ここにあるということは、一番近い場所に石板も隠されている?でもどこに?
「未だに眠っている……じゃあ、まだ誰にも見つかっていない?」
「なんでわざわざ眠っている、何でしょう。
見つかっていないなら、単純に見つかっていないでいいはずですよね?」
「単純にカッコつけたかったっていうのはないのか?」
「ありそうではあるけど、石板自体になにかあるというのも考えたほうがいいね。」
日が昇り、街の門が開かれ、2つ目の街『セカンドルフィア』に到着した。




