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疾風怒濤

前回のあらすじ

ロストテクノロジー『表裏一体の機構将軍』を手に入れたアークス。

しかし、ツユとスカイの姿は見えなくて……?

「……………」

「へへ、ほんと馬鹿だなあいつ。まさか一人でいなくなっちまうなんてよ!」

「全くだ、お陰で俺たちはまんまとこいつを手に入れることに成功したがな!」

「ああ、しかも今回はこんなにも手下がいる!あいつをボコボコにして、目の前で犯してやるか!」

「最高だそれ!ギャハハ!」



(あいつら、目を離してる。今なら………!)











「…………あれ?……………あいつらどこ?」

ロストテクノロジーを手に入れて戻ってきたのだが、待っているはずのツユとスカイがどこにもいなかった。


すると、岩陰から小さいものが飛び出してきた!

『うわ〜ん!にぃちゃ〜ん!』

「スカイ?!どうして隠れてたんだ?ツユはどこに行ったんだ!?」

『すごい数の人間が、来て、ツユねぇちゃんを連れてっちゃった〜!』

「すごい数って………」

一体何人だったんだ。ただでさえ強いビッグスネークを何度も相手せねばならんのに、ドラゴスネーカーを撃破するとは……。

《さらわれた、ってこと?》

《犯罪にまで行ってて草も生やせない》

『ボク、こわくて、こわくて………ずっと隠れてたんだ………』

「そうか……すまん、怖い思いをさせてしまって。だがよく隠れた。よくそのことを俺に教えてくれた。」

しかし、そいつらはツユをどこに連れて行った?俺にそれを教えるような情報はない。

足跡が残っているわけでもない。そもそもそんなもの辿ったことなんてない。


一体どうすればいいのか。途方に暮れたその時、パーティチャットでメッセージが入ってきた。


「これは………」

(蛇の森

 湖のそば

 五十

 逃げて)

「よくこんな情報集められたな………」

《ツユちゃんすげーな、勇気ある》

蛇の森はこの洞窟のあるはじめの森。

湖はジャンプフィッシュと戦ったあの湖のはず……。


五十はおそらくだが、敵の数。なるほど、数的不利にもほどがあるな。これでは勝てないかもしれん。


だが、俺が逃げたところで、果たしてツユは無事でいられるのか?

それは考えられない。もし、奴らが連れ去ったなら、ツユをそのままにしておくなどしないはずだ。




「ならば、その程度の数消し去ってやろう。

 ――表裏一体の戦士アークスが。」

『どうするの?』

「とりあえずここから脱出しよう。」

《さっきの、どこかで聞いた覚えが……》













「早速、使わせてもらいますか。スカイ、鎧の中に。

 蛇だから、ツユの匂いも辿れるよな?」

『うん、でも、にぃちゃんは走るの早くないよね?どうするの?』

「よく知ってるな、俺のステータス……まあでも、方法はあるさ。

 『表裏一体・疾風怒濤』、起動!!」

俺が宣言すると、足元から魔法陣が上がっていき、俺の鎧があのとき見た黒鎧に変わる。



「――はっ!」

速い。

『ひぇっ?!』

速い。

《えなにこれは》

《速すぎて草》

《サラマンダーよりずっと速い!》

《おいばかやめろ》


「これが、疾風怒濤……!

 その名を裏切らぬ圧倒的速さ!」

俺の現在のVITは20。MIDは15。

結果的にAGIは180まで上昇する。もはやチーターと同じ速度まで出せても納得できる。

余裕で湖のそばに着いた。

『スンスン………こっち!』

「よし、ありがとう。頼りになるな、スカイ!」

《蛇は嗅覚に優れる生き物です。その代わり視力が弱いです。》

スカイが示した方向に向かおうとした、その時だった。

『!にぃちゃん、うしろ!』

「とっ!」

三本のクナイが飛んできた。一体誰が放ってきたんだ?



さらに、右手の茂みから襲いかかってきた!

「くっ!こんの、やろ!」

《蛇は聴覚に優れています。その代わり視力が弱いです。》

《後半さっきと同じなの草》

襲ってきたのは、どうやらプレイヤーらしい。


赤いフードを被り、へそ出しの服に見を包み、スピードには自信があるようだ。ナイフの二刀流が基本の戦闘スタイルだろう。


《あ、この娘あれちゃう?》

《メスガキ赤ずきんちゃんや》

「何だその矛盾した存在のニックネーム」

《赤いフードを被ってる女性プレイヤー。

 いきなり襲いかかっては、素材を取っていく上

 メスガキじみた煽りを見せることから名付けられた。》

ああ、うん、どうしてそのニックネームなのか納得した。


「むー!なんで反応できるの!今まで反応できた人いないのに!」

「じゃあ俺が初めてお前と打ち合ったプレイヤーで、お前を倒したプレイヤーってわけだ。」

「まだ倒されてないもん!くらえ!」

ナイフを振り回して襲いかかってくる。

まあ振りは速いんだが、大振りで避けやすいが。


「当たるかんなもん。時間が惜しいんだ、さっさとどけ」

「どかない!とりあえずお前を倒す!」

「邪魔だつってるだろ!いい加減にしろ!」

ほんとこのメスガキ。もうメスガキで定着してしまった。こうなったらとことんやってやる!

《ガチで戦ってるやん》

《ツユちゃんは!?》

《おーい!》


「ちょっと、速い!?」

「遅いんだよ!くらえ!」

「当たらないもーんだ!ばーかばーか!」

「んだとコラァ!重力強化!グラビティ!」

「わあ!?動けない!」

「シールドバッシュ!」

「くぅ!」

『にぃちゃん!ツユねぇちゃんを助けなきゃ!』

「はっ!?しまった。こっちの方向だったか?」

《わあ!急に落ち着くな!》

『うん、そうだよ!早く早く!』

「お前にかまってる暇ないんだわ!じゃあの!」









「うぬぬぬぬ……!くやし〜!全然勝てなかった〜!」

「気は済んだかい?」

「あ、おじさん!う〜ん、まだ!あの人追っかける!」

「やれやれ、可哀想に……いつも通り、迷惑をかけすぎないようにね?」

「は〜い!」




「………ここか。」

『うん。ここから、ツユねぇちゃんの匂いがするよ。きっと、ここに………』

「……いくか。」



バーン!

「!」

「おうおう、来たかぁ?」

「へへへ………」

「………………。

 やっぱりお前らだったか。いつかこういう事をするかもしれんとは考えていたが……本当にやるとは思ってなかったよ。」

「うるせえ!俺はなあ!てめえのせいでボロボロなんだよ!」

「知るか。」

「だから、なぁ?こんなにもたくさん仲間を引き連れてなあ!てめぇをボコボコにするって決めたんだよ!オメェらやるぞ!」

「逃げてください!アークスさん!」

「焼けしねぇぇえ!!!」

その号令のもとに、無数の炎が襲いかかってきた。

それを見て、俺は。


「真っ赤だな。目の前がマジで真っ赤になってる

 ――――――『』、『』」















爆音が響き渡った。木々も燃えている。

「そん、な………」

「ははは!燃えてあとも残らなかったなぁ!

 じゃあ、あとは……」

「………!」

「てめぇを犯してお楽しみといこうかぁ!」

「や、やだ!」

(お願い………誰か、誰か助けて!)

「おらよ!」

「いやぁ!アークスさあぁん!!」




「ひぃっ!?」

「ごはっ!?」

「ぶへぇぇ!!」


「ああ!?………て、てめぇ……?!」

「あ………ああ……!」


「燃ゆる火の、その陽炎に、照らされて。

 ――白き鎧は、ただ歩むのみ。

 どうかな?ちょうどいい感じだと思ったんだけど。感想を聞かせてくれるかな?」

「て、て、てめぇ………なんでだよ、なんで死んでねぇんだよ?!」

「え?いや、教える義理はないね。うん、間違いない、うん。

 まあでも、一つ言うとするなら。

 ――全員まとめてかかってこい。俺は全員ぶっ倒すし、全員逃がす気はないからな?」



逃がしゃしねぇぞ、悪は徹底的に根絶やしにする。



次回

『金剛不壊』

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― 新着の感想 ―
[気になる点] なんで犯して待たないのかが純粋に疑問… 諸々込みでご都合主義タグ付けて欲しいなぁ
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