古代文明の残滓
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ありがとうございます!
前回のあらすじ
『竜蛇の洞窟』を攻略!
スネーク・キッドのスカイを仲間にした。
『竜蛇の洞窟』のボス、ドラゴスネーカーを相手したエリアの先に、石で作られた建物の跡があった。
殆どが崩れており、ドアらしき木片、石壁の一部が残るだけだった。
そして囲われた真ん中に、小高く作られた台があった。
「これ、鍵が入りそうだな」
「石板に使うんじゃないんですね」
「まあ石板に欠けた部分がなかったから、そういうことだろうとは思っていたけど。はめてみるか」
<古代石板のコア(表裏)を使用しました>
「さて、どうなる?」
………3分が経過した。何も起こらない。
《あれ?何も起きてなくね?》
《ウッソだろお前!?》
《しかし なにも おこらなかった!》
「どうなってんだ?なんか足りないのか?」
「でも、鍵はつけたんですよね?足りてないものなんてないと思いますが………」
「………うーん、これ、なんて書いてあるんだろ?」
スクショした古代文明の文字表と示し合わせて、一文字ずつ解読していく。
「ふんふん……なるほど………ああ、これは確か……うん、そうだな。」
「何がわかるのか私にはわかりません。」
《安心しろ、俺らもわからん》
《え、これって呪文的なやつ?》
《割と難しいな、だって図書館で本を借りないと分からないんだろ?》
《まあ正直むずいと思う》
「……よし、解読できたからやるとしますか。」
「それじゃあ、よろしくお願いします!」
「其れは蛇にして竜にあらず。
竜にして蛇にあらず。
すなわち蛇であり竜である。
すなわち蛇でもなく竜でもない。
表と裏は一つである、すなわち表裏一体。
我にその力、授け給え!」
石板の文章を唱えると、台が光りだした。
そして目の前も光に包まれて――
「キシャ?!」
「わわっ、スカイちゃん!」
「シュ〜……?!」
「アークスさんが………消えちゃった………?」
「うわ、何だここ。建物の中?ワープしたのか?」
《どこ?!》
《ここどこ?》
《上に続く階段と、下に続く階段がありますね》
「上の階段は……」
<不思議な力で通れない………別の道を探そう>
「だめか。下の階段に行くか」
階段を下っていき、広い部屋に出た。人が十人は入る広さだった。
「これ、羽か?うーん、こっちは甲羅だな」
<新機鳥の羽を手に入れた!>
<新機亀の甲羅を手に入れた!>
「新機鳥?新機亀?なんだ?」
――――――
新機鳥の羽
新型機械鷲 ネクストイーグルの羽。
鋼でコーティングされたその体は、空気抵抗を最大限に小さくし、圧倒的な速さを手にすることに成功した。
新機亀の甲羅
新型機械リクガメ ネクストタートルの甲羅。
超合金で強化された甲羅は、鋼鉄の刃であっても切り裂けず、巨大なハンマーであっても砕けない。
――――――
「これってまさか、そのうち出てくるモンスターの素材か?!」
《とんでもないネタバレで草》
《でもまじで強そう》
《今のレベルじゃどうあがいても勝てん》
「まあそうだよな。素材だけでも持っていこう……」
結果的に羽は12、甲羅は10確保した。こいつが使えるのはしばらくあとになりそうだが………。
さて、気になっていたものがある。部屋の奥に謎の機械がおいてあったのだ。
何かを保管するコンテナのようなもので、鍵やドアノブのようなものはない。近づくだけでは何も起きない。
「開きようがないなこれ………石板でもかざしてみるか。なにかの認証とかできるかもしれんし。」
石板を機械の前にかざすと、部屋の電気がついた。
よく見ると、天井には電球のようなものがつけられており、それらがこの部屋を煌々と照らしていた。
さらに、機械はプシューっと蒸気を放出し、自動ドアのように正面から開いた。
そしてその中にあったのは、いかにも重くて防御には自信の有りそうな白くゴツい鎧と、比較的軽そうで動きやすそうな黒くスマートな鎧だった。
「これ、古代文明の武装ってやつ?
2つのうち、どちらかを取れ、ってことなのか?」
【Armor-System Unlock Completed】
【アークス connected 】
「うん?いきなり英語だけ?」
英文だけの解説に驚いていると、2つの鎧が粒子となり、混ざりあった。
そして、俺の体を包み込んだ。
<ロストテクノロジー【表裏一体の機構将軍】を獲得>
<テクノロジースキル『表裏一体・金剛不壊』、
『表裏一体・疾風怒濤』、『表裏一体・解除』を獲得した!>
<スキル『システムチェンジ』、『ヒートシステム』、『アクアシステム』、『ウィンドシステム』、『エレキシステム』、『ライトシステム』、『ダークシステム』を獲得した!>
<称号『古代の残滓を持つ者』『時代の証明者』を獲得した!>
《多すぎて草》
《覚えられるかこれw》
《めちゃくちゃやばいものを手に入れた。そんな気がする今日このごろ。》
《あれ?みたっさん?》
《情報量多すぎてショートした?》
《ああ、たまにあるやつ……》
「やっと落ち着いた。けど、なにこれ?」
状況を飲み込むのに時間はかかったが、なんとか戻ってこれた。
手に入れたものが多すぎて、理解しきれなかった。
一つずつ見ていこう。
――――――
ロストテクノロジー【表裏一体の機構将軍】
かつて、古代文明において将軍の名を戴いたものがいた。彼は強固なる守りと、高い機動力をどうにかして両立させられないか、考えていた。
その時代の技術者たちは研究を重ねた。いかにして防御力と機動力を両立させるか。
その苦悩に苦労を重ねて、行き着いたのが、機動力の高いものと防御力の高いもの、2つの鎧を使い分けるということである。
完成したその鎧を身に着けた将軍は、疾風怒濤の勢いで敵陣に突っ込み、金剛不壊の如き防御力と将軍の圧倒的な戦闘能力で敵をねじ伏せた。
そして戦に勝ちし時、将軍はこう言った。
「この2つの鎧をいかに使い分けるか、どこまで活かせるか。切っても切れぬこの関係、まさに表裏一体とはこのことだ」と。
テクノロジースキル
『表裏一体・金剛不壊』
守りに長けた、純白の防壁。
その輝きを崩すのは至難の業である。
AGIが5で固定されるが、HP、MPが1000プラスされる。
VIT、MIDが10倍される。
また、魔術威力にSTR×0.8の補正がかかる。
『表裏一体・疾風怒濤』
速さに長けた、漆黒の旋風。
その残像を目で負うことさえ至難の業である。
AGIにVIT、MIDにそれぞれ5をかけた数値を足したもの補正がかかる。
MPが2倍になる。
また、武器のスキルを使ったときにMPを消費しなくなる。
『表裏一体・解除』
いかに戦士であろうとも、休息を忘れてはならない。
ロストテクノロジー『表裏一体の機構将軍』を解除する。
スキル
『ヒートシステム』
火属性を吸収し、MPを回復する。
『アクアシステム』
水属性を吸収し、MPを回復する。
『ウィンドシステム』
風属性を吸収し、MPを回復する。
『エレキシステム』
雷属性を吸収し、MPを回復する。
『ライトシステム』
光属性を吸収し、MPを回復する。
『ダークシステム』
闇属性を吸収し、MPを回復する。
『システムチェンジ』
「〇〇システム」を戦闘中にも変えられる。
称号
『古代の残滓を持つ者』
古代文明の遺物を獲得したときに得られる。
古代文明の遺物にまつわるものを発見しやすくなる。
『時代の証明者』
古代文明が存在していたことを証明したときに得られる。学者からの信頼がとても上がりやすくなる。
――――――
とんでもなかった。まさかここまで能力が上がるとは思ってもいなかった。
『表裏一体・金剛不壊』はAGIが固定になるが頭がおかしいレベルの防御力を獲得し、しかも魔術の威力を結果的に大きく上昇させる。
しかも魔術はどんどん使える。相手が遠くても戦えるのだ。
『表裏一体・疾風怒濤』は逆にとんでもない速さで動けるようになり、武器のスキルを使い放題になる。
相手が遠かろうが距離をつめてぶん殴れるのだ。
さらに属性ダメージを完全になくし、MPを回復できるようにもできるようになった。まあ、切り替えができればの話だが。
「ほんと、やばいなこれ。さっさとあいつらのところに戻ってみせますかね」
《度肝抜きそう》
《言葉を失うと見たね》
《開いた口が塞がらないことでしょう》
《お前らw》
「………あれ?……………あいつらどこ?」




