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第4話−到来−ちかい−
勇者の生まれ変わりである、セインローズは、南の領主街に部隊を動かして制圧する。
コウジン頭が勢力を拡大する中、新しい国が必要だと思ったのだ。
一貴族が一つの街を制圧したことで、世界の情勢が少し変わる。
新しい勢力の登場が、コウジン頭一色だった世界に揺らぎを示したのだ。
魔王の生まれ変わりである、グレンアグラーも、城を得たことで本格的に、腐った魔族社会に反旗をひるがえした。
魔族の西側を重点的に抑え、北と南、東の方面に向けて要塞を作り出す。
魔族の平民が城を得たことで、逃げていた農民、平民がグレンアグラーの下に集まる。
セインローズ、グレンアグラーは、穏健派の貴族や高官たちを取り込み、一国一城の勢力となった。
コウジン頭への討伐作戦が開始される中、唯一誰の傘下に入っていない勢力が現れた。
グランディオスの行方が分からないまま、ソルは辺境の地で、秘書やグランディオスの弟子に、どう動くか相談されていた。