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回復薬

「………きぃつっ………」

「……………すぅ………」


見渡す限りの草原。

これでは何処へ歩けば街に着くのか不安だったがそこはティアラが「………ここ、真っ直ぐ……」と教えてくれた。


それは勘なのか、それともちゃんと知っているのか…

どちらか分からなかったが行くしかないカイは歩き出したのだが、ティアラは歩く気がないのか動こうとしなかったので仕方なくカイがティアラをおぶって歩くことになった。


そして歩き出して2時間。

未だに草原が続くなか流石にティアラを背負いながら歩いていたカイにも限界がきた。


「…ち、ちょっと…休憩……」

「………………ん………」


ゆっくりとしゃがみ込んだカイ。それでも背負われているティアラは未だに起きる気配がない。

ある意味器用だなーと考えながらポイント交換欄をみることに



本日の移動距離"76キロ"

移動手段、徒歩1キロ=10ポイント、ユニコーン=5ポイント)

·現在のポイント420"ポイント"


ーーーポイント交換ーーー


·水"5ポイント"

·まんじゅう"5ポイント"

·武器

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

·防具

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

○しばらくお待ち下さい

·地図(周辺地域)"100ポイント"

·回復薬"100ポイント"

·ティアラの服(カイのセンス、メイド服)100ポイント



「……結構、歩いたからな……」


いまだに武器や防具は更新されず簡易テントも消えていた。

簡易テントは購入すればずっと使えるみたいだから消えたのかと思う。

ならこの地図も買えば交換欄から消えるのだろうな。と地図を買うことにした。


すると目の前にピカッと光が現れてそこから地図が出てきた。

なんかゲームの世界ぽっいよなーと改めて感じながら地図を広げるといまカイがいる場所が分かるマーカーとその周辺が描かれた地図が書かれていた。


そしてこの地図が正しければ真っ直ぐいけばティアラが行ったように街があることが分かった。その街の名前は"アスペルガー"


「あとどれぐらい距離があるか……は、分からないか……」


街があることが分かり助かったが大事な距離感が掴めない。

あの森は地図には書いていなく、比較する対象もない。

だからあとどれだけ歩けばいいのかも分からない。


「………悩んでも仕方ないか……」


そう。歩くしかない。

どのみち歩けばこうしてポイントも貯まるのだから一石二鳥と考えようと前向きになったところで、前から気になっていたこの"回復薬"を買ってみようと思った。


幸いまだポイントもある。回復薬を買ってもティアラの服も買えるから買ってみようとポイントを使うことにした。

するとさっきの地図と同じように光から回復薬が入っていると思われるビンが現れた。


中身は青く、なんか飲んだらヤバくなりそうな印象を与えるものだった。


「ゲームじゃ一般的だけど……大丈夫だよね??」


試しにちょっと飲んでみようと思いコルクを抜き取って飲んでみる。

口に入るとなんか薬品を飲んでいるようで、それでもスゥーと飲みやすい。ちょっとハッカみたいなものが入っている感覚はあるような……


「これ、栄養ドリンク……なのか??」


炭酸が入っているわけじゃないが一番近いのはそれだった。

そして気持ち的なものなのか、身体も軽くなった気がする。

だとするなら全部は飲まないでおこうとまたコルクで蓋をしようとすると


「………私も、飲む………」

「起きてたの??」

「………飲む……」

「あ、あぁ。はい、どうぞ」


この匂いで起きたのかティアラも回復薬を飲むと言い出した。

別にこの回復薬を飲んでも問題はないようだからティアラに渡す。

コクコクと回復薬を飲むティアラ。するとティアラの身体がキラキラと光だしたのだ。


「な、なにコレ!!?」

「……この、回復薬…スゴイ……ッ!」

「えぇ!!僕、こんな風にならなかったよッ!?」

「……私の場合…、状態異常もあったから……」


どうやら簡単に買えると思っていた回復薬がとんでもない品物だったようで………それもティアラの状態異常も回復させたようだ。


「……じわじわと毒が進行する類だったから……寝れば回復してから……」

「ちょっと待って!じゃ、出会ったときから!!」

「………うん。でも、もう大丈夫………」


全く分からなかった。

平然としている。というか表情をあまり変えないティアラだったから気づけなかったのか……

それでもずっと苦しんでいたなんて………


「……ごめん。気づかなくて………」

「……気にしないで……私にとっては、問題なかったから……」

「で、でも」

「今もう……大丈夫だから……」


そこまで言われるともういいようがなくカイもこれ以上は言わないようにした。それにしても試しに買ってみた。だけなのにこんなに良いものもあるなんて………


「そ、そうだ!ティアの服、もう買えるから買おうか」

「………うん。お願い……」


悪いことしたわけではなかったが、なんとなく気まずくなったカイは話題を変えるためにティアラの服を買うことにした。

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