方針
柚葉ちゃんを連れて結愛達が待つ部屋に戻った俺達は、明日からの方針について話していた。
「それで、明日からどうするかって話何だが……………現状、ネットが使えないから周りがどうなってるのか分からないのが一番痛いな。正直、この家に篭もるのが良さそうではあるんだけど…………」
「食料が心許ない……………ね」
そう。今問題なのはこれから先の食料なのだ。
「うちに2人で2週間分くらいの食料はあったんだが………………それも、人数的に5日くらいしか持たないさね」
「俺らも一応、カロメやら飲料水は買ってきてはいるが、それでも1週間分くらいだな。現状、水道はまだ止まってないから溜めとくとして…………………やっぱ食料が足んないんだよなぁ」
「えっと、今すぐ買いに行くのは駄目なんですか?」
「忘れてるかもしれないが、今1時頃だぞ?そんな時間に店が空いてるとも思えないしな………………あと、単純にこの騒動の中で外に出るのは危険だな。今は襲って来てないが、またいつモンスターが現れるかわからん」
「確かにそうでした………………ごめんなさい」
「いやいや、謝らなくて全然良いよ!むしろ、色々意見してくれたほうが助かるしね」
「明日、朝からスーパーに行くのは駄目にゃんですか?近くに大きにゃスーパーがありますけど」
「確かに、それは全然有りなんだけど……………やっぱり、モンスター相手が心配かな。今日見た子鬼みたいなやつならまだしも、他のやつが出てこないとも限らないんだよなぁ」
「でも、そんなこと行ってたら餓死するじゃない」
「そうだな…………………うん。明日、近くのスーパーに行こう。危機把握能力的に俺が行くのは確定として、アイテムボックスが使える織葉も付いて来て貰えるか?」
「大丈夫よ。元々そのつもりだったわ」
「ありがとう。後はそうだな………………案内役を柚葉ちゃんにお願いしたい。残りの3人はこの家で待ってて貰えるか?もし何かあれば倉葉さんとスーパーに来てくれ。質問はあるか?」
「にゃんで私が案にゃい役にゃんですか?お祖母ちゃんのほうが強いですよ?」
「確かにそうかもしれないけど、戦力的にもやっぱり倉葉さんは二人を守ってほしいんだよね。俺がいない間は何かあった時一番すぐに動けるのは倉葉さんだろうからね」
「お兄様、全員一緒に動くのは駄目なのですか?そちらのほうが安全な気がしますけど?」
「んー、それに関してはいくつか理由はあるんだよね。1つはこの家のをモンスターに荒らされないように守ってほしいんだ。今この家がなくなるとだいぶ辛いからな………………もちろん、3人の命が最優先だから危なくなったら逃げていいからな?2つ目は、もし勝てなそうな相手がいた場合、人数が少ないからね」
「確かにそうさね。薙刀を持ってると走るのもかなり辛いからねぇ」
「ま、そんなわけで、3人はこの家で待っててくれ。こんな感じで大丈夫か?他に質問はないか?」
「大丈夫だわ」「大丈夫です」「分かりました!」「了解さね」「はい!」
「よし、明日の方針も決まったことだし………………他のみんなは寝て英気を養ってくれ。俺は起きて見張っとくから」
「ちょっ、あんたのほうが運転で疲れてるんじゃないのかしら?私が起きてるからあんたは寝なさいよ」
「いや、見張りは俺が適任だからな。それに、2時間仮眠したから大丈夫だ」
「はぁ………………どうせあんたのことだから、引くつもりはないんでしょ?なら、お言葉に甘えさせてもらうわ」
「お兄様、無理はしないでくださいね?」
「心配すんなって………………ほら、香苗ちゃんと柚葉ちゃんも、まだ中学生なんだから早く寝な?これから先、俺にもどうなるか分からないからね。寝れるときに寝といたほうがいい。倉葉さんが確か布団を敷いてくれてたはずだからね」
「お兄さん、ありがとうございます!倉葉さんも、布団を敷いてくれてありがとうございます!」
「空兄、ありがと……………」
「ふん………………じゃあ、私も寝るさね」
「えぇ……………んじゃ、みんなおやすみ」
『おやすみなさい』
そんなみんなの声を聞いてから、俺は寝る邪魔にならないように庭に繋がる部屋へと向かった。
投稿遅くなりすいませんでした!後短くてすいません。月曜日にワクチンを接種したのですが、正直まだあまり調子が良くなくて、次の話と繋げる予定のところを分けて書きました。ゴールデンウィーク中にいっぱい書こうと思ったのですがめっちゃ予定が崩れました。
今日副反応で胸が痛かったので病院に行ってきたのですが、すぐに収まるかしばらく続くかは分からないようなので更新が不定期になる可能性はありますが、なるべく早くなる更新出来るようがんばります!
いつくらいに更新するのか分かりませんが、調子とかに関してはたまにツイッターにて呟くので、気になる方は見てみてください!では、また次回です!