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猫娘



「にゃぁ?!そら兄?!にゃんでここに?!」


「………………………はい?」


織葉に連れられ、風呂場についた俺の目に写ったのは、立派な猫耳が生えた柚葉ちゃんの姿だった。いや、何を言ってるか分からないかもしれないが俺にも一切分からねぇ!


「えっと……………柚葉ちゃんだよね?」


「えっ、にゃんで?!そら兄が………………見てる?いや、にゃんでにゃんでにゃんで?!」


「柚葉?」


「ひゃいっ?!織葉姉さんまで………………うぅ。見られたぁ」


「柚葉ちゃん。久しぶりだね。ところで、聞いていいのかわかんないんだけど…………………それ、何?」


「ぐすっ………………さっき急に声が聞こえて、そしたら突然耳と尻尾が生えてきて……………それににゃがにゃに勝手に変わるようににゃって」


「にゃがにゃ………………どういうこと?」


「だからにゃがにゃににゃるんです!」


「?????????」


「えっと、ながにゃになるって言いたいんじゃないかしら?」


「そ、そうです!」


あ、そう言うことか。


「なるほどな…………………つまり突然猫耳と尻尾が生えた上にながにゃに変わるようになったのかな?謎すぎるなぁー。他に変わったことはあるのか?」


「えっと………………そういえば、廊下は暗いはずにゃのに妙に明るく見えました」


「なるほど。つまり夜目も効くようになったと………………完全に猫要素だな。思い当たる理由とかはあるのか?」


「えっと、一応ありますけど………………昨日のお昼頃に、ガチャが引けるって頭に響いてきて、最近ゲームとかよくやるからそのノリでガチャを引いちゃって………………そのときに確か、『獣化・猫』って聞こえました」


「なるほど………………メリットなのかデメリットなのか分からんな、それ。耳や尻尾に感覚はあるのか?」


「えっと、多分あると思うんですけど……………自分で触ってもあんまり感じにゃくて」


「なるほどな…………………触って見てもいいか?」


「ど、どうぞ……………」


そう言うと恥ずかしそうに柚葉ちゃんは後ろを向く。するとそこには立派な尻尾が付いていた。


「ありがと………………んじゃ遠慮なく」


えいっ。


「にゃんっ?!」


(んー、耳の触り心地は普通に猫だな。いや、ちょっと柔らかいぐらいか?)


「あ、あのっ、そ、空兄っ?」


(サイズは普通の猫よりデカイかな?バランス自体はいいから個人差的なものっぽいな)


「あのっ、そろそろ触るのをひぃんっ?!や、やめへっ」


(尻尾は……………長いな。うん。めちゃくちゃ長い。50cmくらいはあるかな?)


「ねぇ、空亜?」


「へ?」


あれ、なんで俺、織葉にヘッドロックされてるん?


「あのぉ………………織葉さん?何故俺はこの様なことをされているのでしょうか?」


「柚葉ちゃんを見てみなさいよ。変態」


へ?柚葉ちゃんは…………………あっ、顔真っ赤にしてしゃがみこんでらっしゃる。これ駄目なやつだ。


「それで、変態。何か弁明は?」


「えっとぉ…………………すいませんでした!」


戦略的土下座!


「で?あんたは柚葉を辱めた上に一人でもふもふを堪能したと。いい身分ね。変わってほしいわ」


「あのぉ…………………織葉さん?とりあえずこの足を頭から退かしていただけると大変有り難いのですが」


「は?」


「いだっ、いだだだだ!ごめんなさいごめんなさいすいませんでしたっ!許してください織葉様ぁ!」


「はぁ………………仕方ないわね。ほら。立ちなさい」


あ、魔王からのお許しが出た。


「は?」


「あっごめんなさいごめんなさい許してください!謝るから踵はやめて!」


てか心読まないで!


「ほんとわあんた反省って言葉を知らないわよね。1回殴ってあげようかしら?直るかもしれないわよ」


「ごめん待ってそんなサディスティックな方法で解決しようとしないで………………ごめんね?柚葉ちゃん。ちょっと考え事しながら触ってたから気づかなくてね」


「いえ!そんにゃ!私が良いって言ったのに耐えられにゃかっただけですし!」


「いやいや、それでも限度って物があるからね……………ほんと、ごめん」


「分かりました!じゃあ、許します!でも、今度からはあんまり触らにゃいでくださいね?その………………すっごくくすぐったかったので」


「分かったよ。柚葉ちゃん。あと、申し訳無いとは思うんだけどお願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」


「はい。大丈夫ですよ!」


「ありがとう。それでお願いなんだけど、ガチャの結果とかって全部覚えてる?」


「へ?すいません………………私、こんなことににゃってテンパっちゃったからちゃんと覚えてなくて」


「分かった。大丈夫だよ。ありがとね。柚葉ちゃん」


(さて、とは言ったものの色々把握しときたいんだよなぁ。でも結果は見れないし。これよくある展開的に『ステータス』とか言ったら出てこ…………………出てきたぁ?!)


考えたら出てきました。


(えぇ、上手く行きすぎだろ。えっと、なになに……………)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前  天津具 空亜


年齢  18


Lv.8


HP 2600/2600(+0)


MP 2600/2600(+0)


STR 26(+0)


INT 26(+0)


DEX 26(+0)


AGI 26(+0)


VIT 26(+0)


残りステータスポイント(+130)


『スキル』


空間切断:自身を中心とした5m以内の空間指定範囲を切り裂く。


成長補正:レベルアップ時に獲得するステータスポイントとスキルポイントを3ずつ増加させる。


適正:全ての攻撃時にダメージ補正50%・魔法系スキルに置ける属性適正を最大まで上昇


適応:環境要因によるダメージを無効化。同攻撃によるダメージの耐性を付与。自然回復力上昇。


豪運:モンスター討伐時に置けるドロップアイテムが確定になる。


『ユニークスキル』


ステータスボード:ステータスポイント・スキルポイントを自身で付与出来るようになる。


神眼:眼への負荷軽減。視界情報による脳への負荷軽減。他者のステータスを確認可能。能力による不可視効果を無効化。


支配:自身が知覚している無機物全てを操作・変換を行える。


『色装』


白亜剣・イヴ 進化段階0 強化値0

討伐モンスターからステータス分のポイントを吸収・強化値に変換する。


黒闇剣・グラ 進化段階0 強化値0

討伐モンスターから魔力分のポイントを吸収・強化値に変換する。


『称号』


先駆者☆☆☆:モンスター討伐を最初に行った者である証。経験値の獲得量が2.5倍。


『スキルボード』(+開く)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(…………………………いやいやいやいや、ツッコミどころ満載だし幾らなんでも濃すぎだろ!成長補正は若干思ってたのとは違うがだいぶ強そうだし、ステータスボードとか言うのはめちゃくちゃおかしくないか?神眼は俺との相性最高だな)


「あの、空兄?」


「へ?」


「大丈夫ですか?急に変にゃところを見つめだしたのでどうしたのかにゃって」


あー、なるほど。うん。確かに傍から見たら確かにやばいやつじゃん、俺。


「えーっと、まぁステータスって唱えてみ?そしたら理由分かるから」


(てか俺のステータス閉じたんだけど。開くときと開けるときはステータスって言えばいいのか?)


「分かりました。す、ステータス………………ふぇぇ」


「見えたっぽいね。じゃあ申し訳無いけどスキルを全部教えてもらえる?スマホに書き込んでいくから」


そう言ってから俺は、ポケットに入れていたスマホを取り出し電源を入れた。


(あれ?電波がないな。もしかして電波所が襲われたのか?だとしたら電気系統もやばいか?一応発電機自体はあるが……………とりあえず、今はスマホに書いて後で紙に写すか)


「あの、空兄さん?大丈夫ですか?」


「へ?あ、うん。大丈夫大丈夫」


(やっべぇ。全然聞いてなかった!)


「はぁ……………あんた、考え事してて話聞いてなかったでしょ」


「な、何故それを…………」


「だってあんた、腕動いてなかったもの………………まぁいいわ。私が教えてあげる」


「ありがとう!織葉。助かる」


「べ、別にいいわよ……………えっと、空歩、重力制御、空刃、探査、隠密ね。あとユニークスキルとやらで獣化・猫って言ってたわ」


「なるほどな……………とりあえずバランスは良さそうだな。獣化・猫は置いとくとしても纏まり自体は悪くなさそうな気がするしな」


「あ、ありがとうございます?」


「それはそうと、柚葉はどうするのよ?まだその耳と尻尾のこと、お祖母様に話してないでしょ?」


「にゃっ?!確かに………………どうしよう空兄!お祖母ちゃんににゃんて言われるか分からにゃいよ!」


「んー、まぁ倉葉さんのことだから気にしないとは思うよ?とりあえず行ってみてから考えよう?」


「ふぇぇ……………わ、分かりました。とりあえず行きましょう!」


「よし!織葉、倉葉さんのとこに戻ろうぜ。結愛と香苗ちゃんも待ってるだろうしな」


「なんであんた、柚葉ちゃんには丁寧な言葉遣いなのよ」


それは日頃の関係です。


俺達は柚葉ちゃんを連れて倉葉さん達が待つ部屋へと戻るのだった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜道中の会話〜


「そういえば柚葉ちゃんは途中でモンスターに合わなかったんだね」


「は、はい。私の部屋は外に繋がってにゃいので……………お祖母ちゃん、無事でしたか?」


「無事だよ。めっちゃ無事。何ならモンスターが無事じゃなかったくらいだね」


「ふふ、にゃんだか想像出来ちゃいます」


ですよねー。




どうも!ランキング見てみたらびっくりしてるくらです!正直自分が書いてて楽しいって言うのを書いてるので他の人が評価してくれると嬉しいです!同時にこれからも頑張ろうって感じます!

今回はあれですね、いわゆるステータス会です!本当はスキルボードまで書こうと思ったのですが、それに関しては都合上次回出そうと思います!

月曜日だけ学校なのですが、ワクチン3回目を打ちにいくのでもしかしたら次回は木、金辺りとかになるかもです!熱とか出なければ早めになるかもですがよろしくです!ではでは!



5月3日追記


すいません、ワクチンの副反応割と本気で辛いので熱が続くようなら更新木曜日になりそうです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分も2日に三回目を自衛隊のモデルナで受けてきました。 一時期39度を突破してつらたにえん。解熱剤用意してて良かったです。
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