倉葉さん
今日は短め!
「……………なんだ。あんたらかい。随分早かったじゃないか」
俺達が部屋に入ると、丁度戦いが終わったのか薙刀に付いた血を拭っている、この家の主で織葉の祖母である倉葉さんと目があった。
「こんばんは。倉葉さん。お久しぶりです。相変わらずお元気そう……………というよりまだまだ現役ですね」
「ハッ!現役より遥かに腕が落ちてるさね。まぁまだまだ死ぬ気はないが………………ちょいと試してみるかね」
「……………?試すって一体何をするんですかぁっ?!!」
ちょっ、あっぶねぇ?!
「いきなり何するんですか?!急に斬りかかって来ないでください!もし当たってたら大怪我なんですが?!」
「ふん……………どうせ天津具の末裔にゃ当たらないだろ?だったらそんくらい笑って許すさね」
「当たらないから斬りかかってくるのもおかしくないですか?!てか、視えてなかったらどうする気だったんですか!」
「ぐちぐちうるさいね!怪我してもそれは避けられなかったあんたが悪いさね!」
…………………………分かってはいたけど腹立つ!
俺達がそんな言い合いをしていると、いつの間にか倉葉さんの後ろに回っていた織葉が、倉葉さんの肩に手を置いた。
「ねぇ…………………お祖母様?」
「ひっ?!お、織葉ちゃん?」
「前にも空亜に暴力振るったら駄目って言ったわよね?もしかしなくても忘れてただけですよね?歳だから忘れっぽいだけですよね?」
「そ、そうさね!忘れてたさね!」
「良かったわ……………憶えてたなら、私はお祖母様と縁を切ってました。それはそれとして、何か言うことがあるんじゃないかしら?」
「す、すまなかったさね!」
「はぁ…………………まぁいいですよ。許します。織葉、ありがとな。この調子だと話が進まなかった」
「別にいいわよ。元々、お祖母様が悪いんだし。あんたのせいじゃないわ。それより、あんたお祖母様に対して甘いんじゃないかしら?普通、斬りかかってきた相手をすぐ許すなんてあり得ないわ」
「まぁ、それに関してはうちの親父が悪いからな………………正直倉葉さんの気持ちが分からんでもないし」
「それだってあんたは何も悪くないじゃない………………ほんと、底抜けの馬鹿ね」
「この流れで馬鹿にするか普通?!めちゃくちゃ酷くない?」
「ま、いいわ………………それよりお祖母様。まだ柚葉に会っていないのだけど、どこにいるのかしら?」
「柚葉かい?柚葉ならさっき変な声を出して風呂場の方に行ったさね」
「そうなのね……………待つのも面倒だし、行くわよ。空亜。二人はここで待ってて頂戴。柚葉は人見知りだから、今は私と空亜だけで行くわ」
「分かりました。待ってます」
「へ、は、はい!」
「んじゃ、行ってくるわ……………早くしなさい。空亜」
「お、おう………………じゃあ二人とも、すまんが待っててくれ。すぐ戻る」
こうして俺は倉葉さんとの話を終え、織葉と共に柚葉ちゃんの元へと向かった。
どうも!最近気温の変化に適応出来ずに蕩けているくらです。今回ちょっと短めなんですけど、理由としては次ちょっと長めにしたいなっていうのと、区切りが良かったからって言うのがあります。
今日からゴールデンウィークなのでちょっとずつ書き進めるのと同時にストックなるものを作っていきたいです!5月はレポートやら何やらがあると思うのでこの期間でなるべく書いて置く予定です!
あと、最近見てくれてる人が増えてきてて嬉しいです!
次回は日曜日頃に更新予定なので是非よろしくです!