3人組
織葉の転移で家の前に飛んだ俺達の目の前には、知らない男が3人立っていた。男達は中にいる誰かと揉めているのか声を荒げていた。
「空亜。あいつら誰?何で家の前にいるのかしら?」
「俺も知らないな…………………柚葉ちゃんの知り合いか?」
「へ?私も知らにゃいです!」
柚葉ちゃんがそう言ったものの、3人組はグルンとこちらを向き、そのままズカズカと音を立てて近づいてきた。
「柚葉ぁ…………………俺達が迎えに来てやったぜぇ」
「ヒヒッ!ぼくたちが来たからにはもう安心なんだな!早く胸に抱き着いてくるんだな!」
「デュフフ………………おでたちが来て安心で声も出なくなってるんだな…………………」
「…………………向こうは柚葉ちゃんの知り合いっぽいが?」
「えっと…………………知らにゃい、です」
だよなぁ。こんなキャラ濃い奴らとつるんでたら柚葉ちゃんのイメージが180度変わってたわ。
「あー、お前ら誰だ?柚葉ちゃんの知り合いでもないみたいだし」
「あ"?誰だテメェ?俺の柚葉と馴れ馴れしくしてんだよ」
「ヒヒッ!柚葉ちゃんはぼくの物なんだな!お前はすっ込んでろゴリラ!」
「あ"あ"?黙れよこの糞メガネ!柚葉は俺のもんだ!お前こそ引っ込んでろや!」
「デュフフ………………柚葉たんはおでのものなんだな!」
「「お前は帰れよ豚狸!」」
「ぶひぃィィ?!」
……………………ほんと、なんだこいつら。
「…………………用がないなら退いてくれないか?そこに入られると邪魔なんだが」
「おいおいおい!用ならあるぜぇ……………柚葉を置いてけやぁ。そいつは俺がしっかり面倒みてやるからよぉ」
「ヒヒッ!柚葉ちゃんのことじっくりお世話してあげるよ!」
「デュフフ……………柚葉たんとねぇっとり抱き合うんだな…………デュフフ」
「……………………柚葉ちゃん、先に中入ってていいよ。織葉、柚葉ちゃんを連れて転移してくれ」
「分かったわ。やり過ぎないようにね?」
「空兄………………ごめんなさい」
「大丈夫大丈夫………………柚葉ちゃんは悪くないよ」
俺がそう言うと、織葉と柚葉ちゃんは手を繋ぎ転移していった。するとまた揉めていた3人組も柚葉ちゃんがいないことに気づいたのか、こちらに詰め寄ってきた。
「おい!柚葉をどこにやった!」
「お前達があまりに気持ち悪いから精神衛生上の関係で先に家に入って貰ったんだよ」
「ヒヒヒッ?!ぼくたちのどこが気持ち悪いって言うんだい?!」
「デュフフ…………………柚葉たんを返すんだな」
「元々お前達の物でもないだろ………………いいから、さっさと帰れ。今ならまだ見逃してやる」
「あ"あ"?柚葉を連れてくまで帰るわけないだろうが!」
「ヒヒッ!さっさと柚葉ちゃんを返せ!」
「デュフフ……………柚葉たん」
はぁ………………仕方ないか。
「そうか。じゃあ強制的にさよならだ」
そう言って俺は空間魔法のランダム転移を3人組に向かって使用する。これは過去に発動者が行ったことのある場所に飛ばす魔法だ。これは発動者が行ったことのある場所全てが対象なので、あいつらは今頃日本のどこかに飛んでいるはずだ。少なくとも半径10km圏内には飛ばないという効果もあるので、織葉達の所に行くという事もないはずだ。
面倒ごとも片づいたので家の中に入ろうとすると………………遠くから巨大な咆哮が鳴り響いた。
それは、これからの生活が一変する前兆だった。
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ソレは歓喜した。辺りから食物が枯れ果て、緑は茶の不毛な地に変化し、それでも尚飢えた同胞達は自らの同胞までも喰らい合い、そして絶えることのない飢えに苦しんだ。
同胞達の命が絶えるかというその時、辺りの景色が一変した。
それを見た長は、感情を昂ぶらせ叫ぶ………………それはまるで、晩餐の始まりを告げるように。
どうも!くらです!最近気温の変化に適応出来ず鼻水ズルズルです。今回はチンピラみたいのを出そうと思ってましたが予想以上に濃い何かが出来上がりました。次回更新は多分土日のどちらかになると思います。7月になったら夏休みなのでそこから暇になるかなと思います……………なるといいな。あと、コメントでキャラの見た目どんな感じか知りたい的なやつがあったので、登場人物の所に書き出しておきますね!今後も何かあればコメントください!
※6/26
諸事情で7月以後の更新になります




