表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死霊王に俺はなる!  作者: 城乃山茸士
死霊王の目覚め
61/142

61 神学校と魔法協会

「そういえばさ、アリシアは神学校っていうのに通ってたんだよな」

「はい、マスター」

「それってやっぱり信者じゃないと入れないんだよな」

「いえ、信仰心の篤さには関係なく神学校には入れます。異教徒であるとか、冒涜的であるとかでない限りは。なので一般的にはスクールと呼ばれています。もちろん神についても多く学びますが、教養としての魔術理論なんかも一通り学びますし、神官にならずに上級学校で魔術研究を続ける方も多いです」

「なるほどな、みんながみんな神官にならなくてもいいってことか」


 前世の宗教系の学校と似たようなものかな。ただ異教徒はダメってあたりは少し厳しいかもしれない。とはいえ神官目指してる同級生にとっては迷惑だろうし、仕方がないのか。


「神官とは別に魔術師っているよな?」

「ええ。ほとんどの魔術師は学校のような場で学ぶことはありません。そもそもあまり人づきあいが良くない人が多いですしね」


 陽キャ魔導士ってあまり想像できないな。


「家が魔導士であるとか、あとはコネで弟子入りするとか」

「家庭教師を呼ぶこともありますわ。その場合魔法協会を通すことが多いですわね」


 サラが話に入ってきた。なるほどそれも何だかファンタジーっぽいな。家庭教師に魔法を習う貴族の子弟か。


「魔法協会に登録するようなのは、どちらかというと人づきあいできる側の、ごく少数の魔術師です」


 そっちがごく少数なのか。それにしても魔法とか魔導とか魔術とか、いろんな言い方があってややこしいな。


「こだわって使い分ける人はあまりいません。魔法はどちらかというと古い言い方で、系統だった魔術理論が成立する前に好んで使われていました。魔法協会は古い組織ですのでその名前を使い続けているようです」


 一応使い分けるなら、現代の理論に基づいたものは魔術、と。科学と錬金術みたいなものかな。


「錬金術……」


 アリシアが微妙な顔をする。


「ええ、あります。錬金術。錬金協会というのがあって、魔法協会と違って大きな組織です。教育機関もあります。スクールに入らない人や入れない人、スクールでできない研究がしたい人はそちらに向かうようです」


 異端異教の類や、冒涜的な研究、か。アリシアはそういうのがあまり好みではないみたいだ。武装神官をぶちのめしてたし、そっち側に近いのかと思ってた。そうつい口を滑らせてしまった俺の目を見てアリシアは言った。


「私に打ち消される程度の祝福、打ち倒される程度の神官、どちらも信仰心が足りないと思うんですよ」




ありがとうございました。なんとか年内毎日更新を継続できました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=476437095&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ