月の都の書架 二
【青燐】
全長:百十四cm、重さ:二百七kg。
水錬玉(多層血陣錬玉核)
青の機巧師の『薔薇園シリーズ』の一つであり、通し番号は624。
外観は青い両手剣。
生体魔導剣であり、錬金細胞と多様な素材を組み合わせて作られている。
自動修復機能があり、ほぼメンテナンスフリーである。
また、剣以外にも五つの形態になる事ができる。
中に亜空間を持つ特殊な鞘と対になっており、その中に納めた時の長さは全長:八十cmとなる。また重さも普通の鋼の剣と同じになる。
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【万化聖槍 グランベロン】
黒の大湖の大鯰王の腹心、五聖将軍の一。
ゼブとの契約により、彼の魔法でその力を顕した。
一対一では無類の強さを誇り、その皮膚は視覚に捉えた相手を沈め捕える。
魔法も例外では無く、『見る』という条件を満たせば、彼に捕えられぬ魔法は無い。
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【天顕魔法】
魔力を用いて、高位存在の力を顕す魔法。
顕れた高位存在は術者の力とならり、その猛威を振るう。
必然、一般的な術者が己の魔力によって事象を現し操作する【観念魔法】よりも高位の魔法である。
この使い手の魔法の技量は超一流といって差し支えない。
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【黒鋼】
魔導の技術を用いて作られた鋼。
非常に頑丈で魔力を通し易いが、通常の鋼の三倍の重さがある。