表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

6:~始まりの街~ ウッドフォード

作品ページを開いて下さりありがとうございます。

 ログイン1日目


 淡い光に包まれたと思っらもう別の場所に俺はいた。


「凄い! これがVR!」


 背景や建物、風、匂い、太陽の日差し、どれもが全てリアルに感じ取れる。そして、俺が現在いる場所は・・・


 始まりの街〈ウッドフォード〉噴水広場


 噴水広場を見渡すと、人…人…人と人だらけである。恐らく、第1陣のプレイヤーであろう。そんなことを思い考えながら見ているとチラホラ違う目的の方達もいるみたいだな。


「初心者さんでも入れるパーティーだよー! 分からないことは何でも教えるしレベリングも手伝うよー!」

「現在、パーティーを募集してますー! 回復職の方1名とタンク職の方1名募集中です! レベル問わないので一緒に行きませんかー!」


 などなど声があちらこちらと飛んでいる。そして、様々な種族のプレイヤーもいるね。さて、そんなことより教会裏に行かなければならないが…行き方が分らんぞ。仕方がない、丁度俺の目の前でパーティーを募集している人に聞くか。


「パーティー募集をしている最中にすみませんが、教会裏の生き方を教えていただきませんか?」

「教会裏? 教会裏は、ここから東に行けばあるよ。あっちの方向ね」


 おっ、東に行けばあるのね。


「どうもありがとうございました。それでは失礼します」

「どういたしまして。所で君内のパー…」


 俺は、お礼を言うと人混みを分けて急いで教会裏に向かった。最後の方、なにか言っていた気がしたけどまぁいいや!


「あー、行っちゃった。てか、獣族の中で狐っていたっけ? 一応、掲示板の連中に聞いてみるか」


 そんなことをぼやきながら彼は、本来の仕事に戻った。



 さて、急いで走ってやっと教会にたどり着いた。後は、人が一人やっと通れるぐらいの細い道を通って裏に回ったら案の定、全員集合していた。


「みんな、ごめん。かなり遅くなってしまった」

「もーーう、遅いよ! 大遅刻だからねハルにぃ!」

「そうだぜ、1時間しかたってないが」


 まぁ、一時間でも遅刻は遅刻だ。そして、我が妹君はお怒りのようだね。後で甘いものでも差し入れするかな。


「それより、ハルちゃん。なんて呼んだらいいの?」

「名前か? ほぼそのまま、ハルにしたぞ」

「安直だねー」


 別にいいだろう。安直でも。


「まぁ、それは置いておいて。ハル、貴方獣族にしたのね?」

「そうだよ、姉さん。確か、妖狐だっけ。せっかくだしランダムにしたんだよ」


 そう言うと皆か動きが固まって驚愕している。俺、驚かす様なこと言ってないんだけど。


「ハルにぃ、なにレア種族引いてるの!」

「ハルちゃん、リアルでも運いいからね」

「リアルラックっていうやつか」

「そして、何気にランダムで選んでることに驚きだよ!」

「ええ、本当に! そして、その尻尾触ってもいいかしら?」


 みんな、口々に色々と言っているけど姉さん、息が荒い。


「別にいいけど。ちょっとだけだからな」

「ありがとう、ハル! それじゃ、遠慮なく」


 姉さんが、遠慮なく尻尾を触ると背中がゾクゾクしてなんか変な気分だ。というか、こそばゆい。それから、10分ほどモフられ続けられたが案外モフられるのも悪くないなぁと思ったよ。


「ふぅー、ありがとうねハル! ふっさふっさで気持ち良かったわ! さて、今度はステータスを見せてもらうよ」

「お姉ちゃんだけズルい! 私も! 後でモフらせてね」

「はいはい、後でな。ステータスはこんな感じだ」


 俺は、ステータスをオープンさせて皆んなに見せた。



 HP:150

 MP:180


 STR:15

 DEX:12

 VIT:9

 AGI:17

 INT:14

 MND:8

 LUK:10


【剣術】【錬金】【闘術】【危険察知】【気配察知】【身体強化】【魔力自動回復】【鑑定】【水魔法】【風魔法】


「以外にしっかりしてるね、ハルにぃ!」

「確かにね。てっきり不遇職と不遇スキルを選んでると思ったよ!」

「以外とは失礼な! それと、不遇職やスキルにならないようにしっかりダインに相談したよ!」

 

 …こいつら、俺をバカにしやがって!!因みに、ダインとは太一事で職業はウォーリアーである。妹の莉愛は、リリーで職業は魔法剣である。姉さんは、トキネで職業は魔法士である。涼音は、スズで職業はアサシンで沙耶は、サエモンで職業はガンナーである。てか、なんやねん!サエモンって!


「まぁ、鑑定はいらないと思うけど水魔法に風魔法を取ったんだな」

「水魔法を覚えてたら回復も出来るだろうと思ってな。風魔法は、取った記憶ねぇぞ! いつのまに!」


 確か、9個しかスキル取ってなかったし送り出される時も何もなかったけどな。


「あれ、という事はハルちゃんスキル11個持ってるってことだよね?」

「確かにそうなるな。スキル枠のチケットは、ボスを倒すかイベントの報酬でしかはいらねぇからな」

「いやいや、スキルは10個だよ! あえて9個にしたんだよ本来は。何かの拍子でスキルが手に入るかもと思ってな」


 そう、そう思ってた矢先にこの風魔法だよ!まぁ、結界オーライだな。


「なるほどね、そう思ってた矢先にゲットしたわけね。恐らくだけど、AIに気に入られたのね」

「気に入られるようなことあるのか?」

「ええ、あるわよ! 私達もスキル貰ったし。それと、AIは属性精霊の火・水・土・風・雷・光・闇となっておりランダムで現れるようになっているわ」


 という事は、何かしらの行動のおかげで気に入られてスキルを貰ったと。そして、何気に皆も貰ってるのか。


「まぁ、後で称号の方を確認しておきな。恐らく初期設定の状態だと相手に見せられないように何故かなっているし」

「了解。ていうか、そろそろ戦闘に行こうぜ! キャラについては後でいくらでも話せるし」

「それもそうね。だけどごめんねハル! 私、この後β組の人たちと狩りに行く予定になっているのよ」

「ハルにぃ、ごめん! 私もこの後狩りに行く予定なの!」


 まぁ、それは仕方がないか。元々約束があったのならそっちを優先しなくちゃね。


「因みに俺は大丈夫だが、スズとサエモンも生産系の人たちと集まることになっている」

「ごめんねハルちゃん! また、今度一緒に狩りしにいこうね!」

「ごめんよ、ハルタ君! また、今度一緒に行ったあげるから」


 誰が、ハルタ君だ!あいつ、いつかしばく!


「分かった。それじゃ、また今度一緒に狩りに行こうな」


 俺がそう言うと、各々次の待ちわせ場所にバラバラに散って行った。


最後まで読んで下さってありがとうございます。これからも、読んでくださると嬉しいです。次回は、戦闘に入ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ