文化祭の出し物決め
現在の日にち、月曜日。
学校のほうももうそろそろメイン行事が一個行われる。
「文化祭……ね」
実行委員は既に決まり、今は学級の出し物を提案していた。
メイドカフェなど定番のが並ぶ。と、転校生が手を上げた。
「みんなIUOやってると聞きました。IUOのアバターになり切ってカフェをするのは?」
「私たちそこまで有名じゃないから知らないと思うけど……」
と、誰かが言う。
有名じゃないと首を振る人が多かった。それに悲しかったのかしゅんとしてしまう。花園さんたちはなぜかこっちを見ているけど。
いや、知名度的には私たち抜群だけど、どっちかというと悪いほうの知名度だからね?
「せめてこのクラスにIUO全体で知名度ある人がいればいいんだけど……そんな人いないよねー」
花園さんがこちらをじっと見てくる。名乗れってか。名乗れってか?
私は月乃のほうを見ると、ため息をついて、こくりとうなずいた。それを見たので私は手を上げる。
「はいはーい。私結構有名だよ」
「まじで?」
「とはいっても、悪いほうだけどね?」
「PK?」
「いや、魔王軍」
「ぶふぉ」
委員長が吹き出した。
周りもこっちを驚いたような目で見ている……とは思っていたが、想定と違いみんなそうだよなとか魔王側だよなとかいろいろ言われていた。おい。魔王側でなんで納得するんだよ。おかしいだろ。
「えっと、月乃が魔王、私と白露が魔王補佐……みたいな?」
「そ、そうなの。めちゃくちゃ有名ね……。ち、知名度は悪くないよ。知名度は……」
「それ以外が壊滅的に悪いもんな。第一印象とか」
「うちらも魔王軍の手先としか思われないわよ……」
だよな。だから私たちはあまり使えないだろう。
「やっぱパン子ちゃんは魔王側だな」「魔王みたいなことするもんな」「思想が魔王だし知能も魔王だもんな」
ぼろくそ言ってくれんじゃねえか。
いや、私は普通の女子高生ですから。魔王みたいな思想はしてません♡ イマドキの可愛くてか弱い女子高生なのだっ!
「あのね、言いたいこと言ってるみたいだけど私一応か弱い女子高生だからね?」
「「「「「か弱い……?」」」」」
「クラス全員が疑問を持たないで欲しいなぁ……」
転校生はわからないのか首をかしげているが、か弱い私にか弱いかと疑問を持つ人が多かった。なんでだよ。めちゃか弱いじゃんか私は。
たかが女子高生ですよ。力もそんなないですよ。
「パン子さんがか弱いという戯言はいいとして、他に案ある?」
「ねえ! 戯言扱いしないで欲しいんだけど!? 女子だからひ弱だからね!? 腕力とかないからね!?」
「腕力なくても権力はあるよな」
「むしろ腕力じゃなくて言葉の暴力はできるよな」
「パン子さん。女子のイメージが損なわれるからあなただけはひ弱って言わないで?」
「みんなひどくない!?」
新手のいじめですか? 泣きそうです。ぐすん……。
ひ弱……?
か弱い……?




