ニホンの頼み事
話が終わり、次は二ホンの第一王子……今更なんだけど名前何?
「私はまぁ、特に重要な話はない。ただ魔の森に道を通していいか聞きに来ただけだ」
「魔の森に?」
「ああ。一本道を作らせてもらいたい。整備費用は無論こちらで持つ。隣国オールランドと貿易が大変なんだ」
「あー、いいよ。ただ一本道で馬車が三つ通れる分くらいね」
確認の為にワグマを見るとうんうんとうなずいていた。了承したらしい。
「そんなに広くていいのか? 馬車二台通れるぐらいまでできたんなら御の字だなと思っていたんだが……」
「魔の森広いし。それに、魔物等々考えると結構見通しいいほうがいいでしょ。一応統制はしているとはいえ森の中に入ると弱肉強食。私たち以外には逆らうんだから」
偉く大変だった。
森の賢者にこれほど感謝したことはない。森の魔物の統制をとるためにはフォレトスをはじめとする森の賢者に手伝ってもらったからだ。
だから魔物たちは私たちに服従している。マジで疲れたんだで?
「費用はそちらもちは守ってよ? 私たちは金払わないから。その代わり通行料も取らないけど、安全も保証できない」
「それは……」
「なるべく服従させるけどたまに従わないやついるんだよ。そいつに出会ったら引き返すか、魔王城によって」
「それなら仕方ない。絶対ということはないからな。明日から早速取り掛かってもいいだろうか」
「どうぞどうぞ」
これでニホンとの交渉も終わりか。
「じゃ、ここから世間話でもします?」
「魔王様たちはうちのことあまり知らないじゃろうし、簡単に説明でもしようかの」
オールランド王は茶を啜る。
「オールランドは農業の国として栄えておる。ワシらの国には農村が比較的多いのが特徴よな。あとは……まぁ、料理がおいしい」
「それだけ……」
「仕方ないじゃろう! 人間でたとえて申し訳ないが自分の悪いところはたくさん出てくるのにいいところはでてこないじゃろ! それと同じじゃ!」
「わかるわそのたとえ。わかりやすいわね」
「それはまぁわかる」
面接とかの時に一番苦労するんだよ。
「あなたの長所と短所を教えてください」って言われて、短所ばっか出てくるくせに長所は何一つでてこないことね。
自分はよく見えないもんだからなぁ……。
「じゃから自分の国のいいところっていうと思いつかないんじゃよ。やっぱり客観的な見方は必要じゃよ」
「そうですね」
「まぁ、気になるなら遊びに来るがよい。とても楽しいぞ」
「なら今度是非行かせてもらいます。今度は、観光目的で」
「まぁ、前回が前回じゃからな」
うん。だからろくに観光もできなかったんだよ。




