表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ピカピカの二年生!
521/648

異世界の力が漏れ出す穴

 何気にちょっと騙されたが、こいつらは本人だろう。

 正攻法で来る方法がわからなかったから邪道で来たんだろうけど…。それにしても私を目の前にしてまで嘘をつくか。

 騙されたことがまことに遺憾である。


「でもそれにしてもほんとに日本ねぇ」

「まだ神社の境内だし周り見えないでしょ」

「なあ、街に降りたいんだがダメか?」

「当たり前でしょ。すぐに通報されるっての。やり方教えてやるから戻ってそのやり方に沿っていけもう…」


 さすがに影の状態である二人を連れていけたりはしない。

 目立ちすぎるし、なにより怪しすぎるのだ。私は二人にやり方を説明し元の世界に返す。ったく、あれじゃ討伐してくださいと言わんばかりじゃないかよ。

 さすがに人間じゃないとこの世界では不審がられるっての。擁護するのも限度がある。さすがに人じゃなかったら擁護しようもない。


「だが、あいつらのおかげで穴の場所が分かった」


 神社の前。

 そこが行き来していた場所だろう。魔力が濃い。どうやって閉じたらいいのかわからないが…。


「警察官さん。私じゃ閉じ方わかんないんでここから何か出てくるようなら私に知らせてください。あと、この社の半径…そうだな、5mは近づかないでくださいね。デパートで暴れていた奴みたいになりますから」

「わ、わかった。だがその前にあなたの名前を教えてくれないか?」

「パンドラです。あ、あとお願いがあるのですが住処を提供してくれませんか?」

「す、住処…? そんなのはさすがに…」

「いいところがあるじゃないですか。留置所が」


 そういうと、警察官は驚いていた。


「あそこは事件を起こした人がいくところだけど…自分から行きたいのかい?」

「住処がないんですよ。しばらくそこを拠点にさせてください。おかしな事件の解決を手伝ってあげますよ。私は戦えますから」

「うーん…」

「寝られればどこでもいいんですし、留置所なら警察も私に情報を届けやすいはずですよ。外出を自由にできるようにしてもらえれば」

「上に掛け合ってみる」


 といって警察官は頭を掻いてパトカーの運転席に座る。後部座席に乗れと言うので私は喜んで乗ることにした。

 その警察官も、もう一人の警察官も困ったように頭を掻いていた。


「この世界の魔物は妙来神社から来てることは間違いないと思うけど代々木公園までどうやって移動したんだ…? 昼に移動したなら少なからずとも目撃者はいるだろうし…」


 謎が多い。

 もしかしたらゲートは一つじゃないのかもしれない。まだ複数存在していて、そのうちの一つが妙来神社にあっただけのこと…。

 だがしかし、魔法を使う人全員が妙来神社行ったという共通点しかないというのが気になる。まさか別物、なのか?

 

 わかんない…。でも、あそこで魔物状態であるシャドウが来た、ということはあそこが行き来できる場所とみて間違いないんだが…。


「きっと、代々木公園のほうは魔物しか出入りできない、のかもしれないか」


 そういっていると警察署に到着した。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] パンドラ、警察にお世話になる。 裏技的な感じで来たのか…正攻法で来るのはいつかな? まぁ、そのいつがいつなのか分からないけど、その前にパンドラが事件を解決しそうだな。
[一言] 更新乙です! なんだ本物でしたか って事はパン子ちゃんへの仕返しですかね?(^^; もうね、何処かに隙間妖怪が潜んでても驚か………ない訳じゃ無いけど、納得できると思うっす。 パン子ち…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ