誕生日プレゼント
さすが高級と言うだけあり、腕もあるというか滅茶苦茶うまい。
「うーん、夜景といい、食事と言い、最高だねぇ」
「普通に美味い」
私たちは感動しつつも食べていた。
「パン子あんたホントマナーとかやればできるのになぜやらないのかしら…。私より出来てるわよ…」
「そりゃマナーは頭に叩き込んでるし」
というか、マナーに拘らないのはあまり縛られて食べたくないからだ。みっともなく食べたりはしないが、こういうマナーが厳しすぎるのも嫌だ。
こういうマナーはたまにでいいんだよ。月乃と違って。
「それじゃ、私たちから誕生日プレゼントよ。私はこれでいいかしら」
「なにこれ」
渡されたのは一枚の紙きれ。
そこには無料券と書かれているが…。
「結構高いベッドよ。睡眠しっかりとるように」
「うお! まじか! 素直に嬉しい」
「明日送られてくるから受け取りなさいよ」
「オッケー!」
「この後で出すのは少々プレッシャーだが…私はこれだ」
と、出してきたのは一冊の冊子だった。ちょっと分厚い。
「私は金もないし、かといって勉強の事とかもよくわからない。何がいいか悩んだんだが…。やっぱパン子は勉強関連のものがいいのかと思ってな。スポーツのことなら私は好きだからこういうのだ」
と、そこにはスポーツの歴史というものだった。
ふむ、たしかに知識としては入れるのもありだろう。動かすのは嫌だけど。それに、歴史を知るというのは好きなことなのでこれも素直に嬉しい。
「ありがとな! 歴史かぁ。たしかにスポーツとして敬遠してたけど知識として入れるのはありかもなー」
「わ、私は動かすのが好きだから内容が頭に入らないがパン子ならいけるだろうと」
「そうだね。俄然やる気がわいてきた」
テンション上がるなぁ。
いいベッドに教材。頭に入れるには心地よい睡眠も必須だと考えている。心地よく寝て…そして起きて頭に入れる。
二人のプレゼントは私を喜ばせるには十分すぎた。
「ったく、休みの日ぐらい休みなさいよ。休みまで私は勉強したくないわ」
「いやいやいや、休みの日だからこそ没頭するのよ。基本遊ぶ予定ないと勉強とゲームぐらいしかしてないし。で、今ってIUOもできないわけじゃん? だからこそ勉強だよ!」
「IUO…。たしか明日よね? イベント再開は」
「そうだ。明日の昼に来いと言われてるぞ」
「あんなことがあったからねぇ。さすがにお詫びとしてなんかプレイヤーたちにあるだろうよ。たぶんそれでめっちゃ強化されてたりして…。そ、そりゃない、か?」
ありえそうで困るんだよな……。
お詫びとしてスキルを一つ好きなものを与える、とかやりそうで怖い。




