地面に降りる方法
水のエリアの上の階。
私たち四人は大地を見る。なんていうか……。
「ジャックと豆の木…みたいね」
「たっけえー」
なんていうか、結構高いところにいた。
ツタの上。下からは風が吹いている。私たちの髪を噴き上げ。ざわつく。なんていうか……高所恐怖症の人はきつい感じだなこれは。
降りるにはこの今立ってるツタをくだらないといけないけど、鳥の魔物が見える。襲われるな悠長に上ってると。
まあ、安全ルートってのが見えたけど……。
「下いくしかない、のよね?」
「下から上ってきたのにまた降りるってのなんか変な感じだね」
「じゃ、降りるか」
と、ビャクロがぴょんっと飛び降りた。
ワグマはそれを見て悲鳴を上げていた。
「この高さから落ちたらやばいわよ!? 死ぬって!」
「落ちるってのはいい案だな珍しく頭使ったなビャクロ」
私もぴょんっと飛び降りた。
私は落下していく。ビャクロはというと体を大きく広げ風を大きく受けてゆっくりと降りていた。私は別に落ちても何の問題もない体なので普通に飛び降りたのだった。
あの二人はどうやって降りてくるんだろうか。
すると、普通にツタをつたって降りていく二人が見える。
「ビャクロ、下にどちらが早く落ちるか競争な」
「断る。パンドラのほうが有利だろう」
「バレた?」
「私は普通に落ちるとただじゃすまないからな。それに、ワグマもパラシュートとか作れば落ちれるんじゃないか?」
「高度が高度だからねー。じゃ、私先に落ちるーっと!」
私は落ちる速度を上げ、地面に大きく叩きつけられるが、液体化している私の体は別に問題はない。
いち早く地面についたが、周りを見ても特に何もない。鳥の魔物はなんていうかビャクロたちを避けて飛んでいる。いや、逃げている?
レベル差がもしかして違うのか?
と、ビャクロも早く落ちてきて、そのまま地面にぶつかる。
「さすがにダメージは食らうか。衝撃を破壊してみたが」
「破壊神の眷属だっけあんた……」
「そうだ。できるんじゃないかと思ったができた。が、完全に相殺はできなかったみたいだ」
「そう。で……あの二人はまだまだ結構時間かかるな」
結構な高さがある。バカまじめに降りようとするのは時間がかかる。
「私たちだけで探索してようか。パンドラ。計算してあと何分くらいだ? 降りてくるのは」
「ざっとあのペースなら一時間はかかるんじゃねえかな」
小さく見える二人。
結構時間かかるぞあのペースなら。
「そうか。じゃあ、一時間暇をつぶさなくてはな」
「戦ってみる?」
「何とだ?」
「もちろん、ボス。一時間でボスを見つけて倒すタイムアタックだよ」
「面白い。乗った」
私たちは意気揚々と歩きだした。




