打倒!炎の巨人
私がした嫌がらせというのは、セーフティーエリアの前に罠を設置するという初歩的な罠だ。これで出たくてもダメージを受けるし、帰りたくてもダメージを受ける。飛んでいる人でないと躱すのは至難の業だ。
で、セーフティーエリアの扉は壁に同化しててわかりづらかったっていうのが難点だな。どうやら自分のセーフティーエリア以外はわかりづらくなっているらしい。
「よく見つけれたね……」
「まあねぇ」
設置した四つのマグマ床。
四組のプレイヤー班が困ることになっているだろう。設置した本人以外取り外せないのでどうにもできないのだ。
他プレイヤーの妨害も、このゲームでは大事となる。
「裏工作は私に任せて他の人は魔物でも狩ってきたら? 始まったばかりだからPKとかされる心配ないと思うよ」
「わかったわ。ビャクロいくわよ」
「わかった。倒しまくればいいんだよな?」
と、三人魔物倒しに行った。
私は頭の中で作戦を考える。私たちはどの階にいるのだろうと思ったのだ。地下なのはわかっているが……。
嫌な予感がする。どう考えても、この装飾はおかしいのだ。綺麗に整備されすぎている。壁もがっちりとしている。つまり、結構地下にいるんじゃないかということ。
ダンジョンの中にはボスがつきものだ。つまり……。
「今思うとここボスがいる階なんじゃねえかな」
メッセージが届く。
『パンドラ! なんかやばいのいるんだけど!?』
『でっけえ炎の巨人だ! イフリートつって我がダンジョンつってるぞ!』
だよな。
やっぱいたかぁ。ボス部屋がどこかにあるということだ。イフリート。我がダンジョン。つまりこのダンジョンの大ボス。中ボスじゃなくて大ボス。
最下層でしたか。ダンジョンの最下層に配置されるとはついてないな。だがしかし、その炎の巨人の強さによってはそいつを倒してもいいかもしれない。たぶん、倒したら二度と復活しないだろう。イベント中は。
周回できそうな難易度だとはとても思えないからだ。
すると、ビャクロたちが戻ってきたのだった。
「即死攻撃食らって死んで来たわ」
ワグマで即死って……。
私はDPショップを見てみると、炎のモンスター特攻の武器があるし、炎、神族特攻の武器もある。イフリートって確定してるじゃねえか。
結構高い。ラストに戦うことを想定しているのか十万という値段だ。手を出せないな。
だがしかし、即死、ねえ。
「勝てるかもしれないぞ。私がいたら」
「え? まじ? じゃあやるわよ! もう一戦!」
「即死攻撃持ってるなら耐えてやるさ。私にはそういうスキルがあるからね。条件必要だけど」
私はイフリートの場所まで案内されていくことにした。




