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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
寒い月と私たち
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お化け屋敷を攻略!

 私は屋敷の前で玲奈ちゃんと二人で待っていた。

 お化け屋敷の”最恐屋敷”というところの前で月乃たちを待っている。月乃たちはこれに挑戦していて、玲奈ちゃんはお化け屋敷嫌だというので私が残って二人に行かせた。

 実はというと二人はお化けが得意なほうではない。白露は意外なことにお化けの類が大の苦手らしい。冷静を装ってはいるが足が震えてるんだよないつも。


「おねーちゃんたちだいじょぶかな……」

「さあ? 今頃悲鳴上げてるんじゃない?」


 月乃も結構なビビりだ。胆力こそあるが、お化けの類は得意じゃない。怖いという先入観があるからこそこんなに怖がるんだろうな。

 と、そう思っていると月乃と白露が手をつなぎながら出口から出てきたのだった。


「お、戻ってきたか」

「こ、怖かったわ……」

「つ、次パン子だぞ。一人で行け……。私は無理だ……」

「わかったよ。じゃ、玲奈ちゃんよろしく」


 私は玲奈ちゃんを月乃たちに任せ、お化け屋敷に入ることにした。係員の人から説明を受けて懐中電灯を受け取る。

 係員のお姉さんも一人で大丈夫ですか?と心配してくるがそういう心配は私にはいらない。なんか前に霊媒師の人に言われたことがあってあなたならむしろ悪霊ですら逃げてくほど怖いって言われた。悪霊すら逃げてくってどんだけ怖がられてるんだろう? なんかその人が言うにはあなたには魔王みたいな力があって何か報復されそうで怖いといっているとのこと。

 なんでそこまで警戒されてるんだろう?


 中に入ると、ちょっと薄暗い。屋敷ということで家具の類が並べられていた。


「ここはさしずめ玄関ホールというところか」


 ルートはあらかじめ決まっており、渡された地図を懐中電灯で照らす。

 玄関ホールから左に行って……と矢印が書かれているのでそれに従っていけばよさそうだ。


「おっじゃましまーす」


 土足で屋敷に踏み入ったのだった。

 西洋の屋敷をモチーフにしているのか甲冑が置いてある。甲冑が動き出す仕組みがあるのだろうか。あるとしたらどう動かしてんのかな?


「玄関ホールでは目立った現象はなし、と」


 次のエリアに向かう。

 殺人事件が起きたことを装っているのか部屋が荒れており、壁には今にでも落ちそうな額縁と血痕のあとがある。ソファも中のばねが見えるほど壊されており、テーブルは足が壊れていた。

 すると、突然額縁が地面に落ちる。


「へえ」


 額縁のほうを照らすと、額縁の後ろに穴があったのか白い化粧をしたメイクの人が血まみれで立っていた。

 

「おー」

「…………」

「あれマジの人なのかな。いや、機械か? どっちでもいっか」


 私は先に進むことにした。

 次の部屋は浴場だった。穴が開いた浴槽があり、シャワーヘッドが外されたシャワー。浴槽を覗き込みましょうと書かれているので懐中電灯を照らし覗いてみると、そこには死体があった。ミイラと化した死体があり、その上に鍵が置かれている。うわあ、これすげえな。トラウマもんじゃね?


 私は鍵に手を伸ばすとき、顔を見るとぎょろっと眼球が動いたのだった。


「ほへー、よくできてんなー。これメイク? ミイラメイクね。これできたら月乃たち脅かしてやるんだけどなー」

「…………」


 と、ぷいっと顔をそらされた。

 え、なんで?


「こっから追いかけてくるんじゃないの? バイ〇ハザードみたいに!」

「…………」

「あ、でも手出ししないでくださいっていわれてるし逃げゲーか。じゃ、鍵とるんで追いかけてきてください」


 私は鍵をひょいっと取り上げ、次に進むためのドアの鍵を開ける。

 追いかけてきませんね?


「廊下に出てきたな……」


 と、そうつぶやくと目の前に階段があることに気が付いた。

 上り階段。二階に通じる階段だろう。私はそれをあがっていく。二階は客室などが多いらしい。私は早速目の前の扉を開ける。客室はベッドがあり、花瓶があった。花瓶というには違う形に変形しているというかすでに割れている。ベッドも荒らされ、クローゼットも空きっぱなしになっていた。


「ほー」


 すると、いきなりベッドのシーツが宙に浮かぶ。

 そしてその下から青白いメイクをした人が私に近づいてきたのだった。


 私まで極限に近づいた彼女と私は目を合わせる。ちょっと気まずい。


「……なんか、すいません」

「……」


 彼女は再びベッドに入っていくのだった。

 そうして順調に攻略していき、最後の地下室。地下室には棺桶が置いてあり、それをあけろということだ。

 棺桶を開けると、包帯でぐるぐる巻きにされた人がいて、手紙があった。手紙の内容は『この手紙を見たな? 生かしては帰らせぬ』と、血文字で書かれていた。その瞬間、むくっとミイラ男は立ち上がる。


 そして、私めがけて追いかけてくるのだった。私は地上へつながる坂道を歩いていく。こっちが手出しできないのならあちらも手出しはできないはずだからな。

 怖がらせることがお仕事だからね。手を出してしまってはいろいろと問題になる。


 そうして、私のお化け屋敷攻略は終わった。


 外に出ると陽の光が私に降り注ぐ。さっきまで薄暗いとこにいたからまぶしいぜ……。


「パン子! どうだった?」

「全然怖くねーじゃん」


 そういって次のアトラクションに行こうと促した。











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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] ヤベェ、あまりにも動じなさすぎて荒らしに見えてくるww
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