表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
寒い月と私たち
268/648

ビャクロをおとせ

 ビャクロは鍛錬場にいたのだった。

 ワグマもあの機械に入り男状態になっている。なんていうか、ワイルドイケメンになっていた。やべえよあんた。凶暴さが増したじゃねえか。ただでさえ凶暴なのに……と考えていると足を踏まれた。


「何考えてるのよ」

「その顔でその口調やめてくんない?」

「そ、そうだったわね。いやそうだな……。演技演技……」


 私たちはビャクロのトレーニングが終わったところで拍手をして出ていった。


「見事でしたよ。ビャクロさん」

「ん、誰だお前ら」

「えっと、俺らは……」

「ちょっとばかし魔王様に用事があって謁見できるまで見学してるんですが……あなたの身のこなしは実に見事ですね」


 私はそういうとビャクロは嬉しそうに頭を掻いた。

 いや、胡散臭いだろ、あんた意外とちょろいからな。


「ビャクロさん。あなたのような可愛い人が武を極めている。実に素晴らしいと思いますよ」

「そ、そうか? いや、極めているっていうわけではない。まだ極めてはいない」


 はい、おちた。

 隣で見ているワグマは少し笑っていた。笑いをこらえていた。それに気づいたビャクロはワグマに向けて嫌悪な目を向けている。

 そら笑われてると思うよな。初対面の人に笑われてると思うよな。


「なにがおかしい?」

「い、いや……。見事に騙されてるなって」

「なにがだ?」

「その、こいつパンドラよ。私ワグマ」

「は?」

 

 驚いた表情で私たちを見る。


「な、なんで男になってるんだ!? っていうか、だましたなーーーーーー!」

「やべっ」


 ビャクロが投げようと追ってくる。

 私は必死に逃げる。


「せい!」

「あ、物理攻撃は無効の状態なのねやっぱり」


 掴もうとしたビャクロが私の体を貫通する。私は笑うと、ビャクロは顔を赤くしていた。どうやら騙されたことが恥ずかしかったらしい。

 からかっただけじゃないですか……。


「……っ!」


 無言でぺしぺしと叩いてくる。


「悪かったって。ちょっとしたいたずらごころだから。ワグマも見事に騙されたから」

「こいつ、私たちが萌えるところをピンポイントで突いてくるから困るのよ。私だって可愛い見た目に反して強引に攻めるというのが結構好きなのよね」

「むぅ~~! 人間不信用になるぞ!」

「人間不信な」

「むう! 現実であったら覚えていろよ……!」

「げ、現実まで持ち込む必要は……」

「ダメだ! それじゃ私の気が収まらん! 明日は柔道の投げ技に放課後延々と付き合ってもらうからなこの野郎!」


 と、ビャクロがログアウトしたのだった。

 時刻を見ると夜の十二時。よい子はゲームを辞める時間だ。私も勉強があるしここらでやめようかな。


「じゃ、ログアウトするわ」

「ええ」


 私はログアウトしたのだった。







 翌日の白露は、めちゃくちゃ鬼でした。

 数十回投げられてやっと許しをもらえました。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ