天才と天才とお嬢様 ③
「ま、そっから付き合ってくうちに仲良くなったっていうかそんな……って寝てるし」
時間を見ると午前三時。
たまに感傷に浸っていた感じもあるから時間をすっかり忘れていた。私は、なんとなくあの公園に向かうことにした。
門の横に設置されている小さなドアを開け、私は夜の道を歩いていた。秋の夜ということでひたすら寒い。
で、あの公園につくと、月乃と白露がそこに座っていた。
「よ」
「やっぱり来たのね」
「なに? あんたらも?」
奇遇にもほどがある。
私はベンチに座った。
「ここで、私たちは出会ったのよね」
「正確には私と白露だね」
「最悪の出会い方をしたな」
白露がそう言って笑う。
まあたしかに、私への第一印象はよくなかったな。むしろ、煽りすぎて嫌われていた感じがする。あそこからよく仲良くなれたもんだと思う。
「たしか、こう私が胸を掴んで? あ、あの時より重い……」
「ひ弱だな。そしてこう掴み返したろう?」
と、白露があの時のように胸倉をつかんでくる。
「あの、苦しいんですけど……」
「あの時を繰り返さなくていいわよ! あの時ひやひやしたのよ? っていうか、どっちも悪いからねあのときは」
仕掛けたのは私だから、まあそうだろう。
「で、今更聞くけどなんであんたらこんなとこにいんの?」
「朝の散歩してたのよ」
「ジョギング。早く目覚めてしまってな」
早く目覚めたって今三時だぞ? 普通目が覚めるか?
私はもうほとんど徹夜って感じなのに。ちょっと眠い。
「そういうパン子はなんで来たのよ」
「有栖川さんに白露との出会いを聞かれてね。話してたらこんな時間になった」
「あのろくでもないときの私のことを話したのか?」
「ろくでもないのはお互い様でしょ。私の小さいときもクソガキだし」
そういうと白露も笑った。
「あんたら相当丸くなったわよね……」
「月乃は相変わらずだけどな」
「ああ。まったくだ」
「人間そう簡単に変わらないのよ」
そういうけれど、月乃がいたから多分変わったんだと思う。
やっぱり、月乃はすごいんだよ。あのクソガキだった私と白露をここまで変えるなんてさ。なかなかできることじゃないよ。
「っと、寒くなってきたから帰ろうぜ……。私ほぼほぼ徹夜だし」
「徹夜ってあんた今日学校あるのよ? 今から寝たら三時間くらいしか寝れないじゃない」
「ショートスリーパー体質だからいいんだよ。一時に寝ても目覚めるの五時くらいだし」
四時間くらい経ったらなぜか目を覚ますんだよ。
多分小学校の時の名残だとおもう。小学校は夜更かしして勉強していたし、寝るのが三時で起きるのが七時だったしそれを繰り返してたから。
眠くはないからいいんだけどさ?
久しぶりに、私はるんるんとした感じで帰り道を歩いたのだった。




