吸血鬼を探しに
最近スランプ……。更新しない日がもしかしたらあるかもしれません。
私は、森の中を歩く。
「この森の中には、吸血鬼が住んでいるらしい。今からそいつに会いに行く」
本で読んだ。
日本の周りの森には強大な魔物が七人、住み着いている。その魔物に恐れをなし、滅多なことではモンスターパレードに襲われないらしい。
ただ、その魔物はとても強いらしく、出会ったら最後ということだ。
で、情報によると一人は吸血鬼の真祖らしい。
「魔王軍に必要なの?」
「弱い奴を統率するリーダーがほしいでしょ?」
「まぁ……」
何も軍がないというのは致命的なのだ。
魔王は死んだらおしまいだ。魔王を守る盾となるものがほしいだけ。まぁ、軍がない国というのはすぐに攻め落とされることは間違いないからな。
そのリーダーにNPCを使う。
「情報によると森の中の湖畔に小さいログハウスがあってそこで暮らしているんだとか」
「なら、あっちのほうだな。湖はそこらへんで見たぞ」
「……もっと早く言ってよ。通り過ぎたじゃん」
「だって知らなかったからな」
木々をかき分けていってもいいんだけどせっかく道が整備されているのでそこを歩きたい。
後を戻って、私たちは湖の前に立った。私はきょろきょろとログハウスを探すと、すぐそばに立っていた。
私たちが中に入ろうとすると、突然扉が開かれる。
「……お客?」
「ど、どうも~」
出てきた女性は、真っ白な髪に緋色の眼をしていた。この子が吸血鬼の真祖だろう。ぶかぶかTシャツを着ている。しかもダサTだよ。なんでにほんと書かれてるんだよ。
本当に情報通りの真祖なんだろうか。ちょっと不安になってくる。
「吸血鬼の真祖であるパライゾさんですか?」
「そう。それで何の用? 同族」
と、パライゾさんはビャクロを見た。
そういえばビャクロも吸血鬼だったか。
「単刀直入にいいますと、私たちの仲間になってもらえませんか?」
「仲間ァ?」
パライゾさんがきき返してくる。
「私を仲間にしたいとかいい度胸してるな。でも、そう簡単に仲間になれるわけがないな」
だよな。
あって間もないばかりに仲間になってくれと言われたら正直ビビる。もちろん当たり前の反応だろう。
だけど、ここでなんとしても力を手に入れておきたい。その方が国づくりには大変便利だからな。参謀は私だけでもいいとして動ける人間も数人欲しい。
「私を仲間にしたいなら条件があるぞ」
「……条件?」
「ああ。簡単なもんだけどな。とりあえず、タイガーレックスでも狩ってこい。したらなってやる」
ということだった。
タイガーレックスっていう魔物、まずなんですかそれ。
ブクマしていただけて嬉しいです。
もうほとんど趣味だし妄想ぐらいの稚拙なものですがよろしくお願いいたします。




