7日目 姉貴との会話
「それでメールにはなんて書いてあったの?」
姉貴は俺の話をまとめるように質問を投げてきた
「守ってくれて事についての感謝の言葉と怪我についての心配だった」
「やっぱりほのかちゃん強いねー」
昨日の出来事をすべて話し終えて姉貴はほのかのことを強いと評価した、姉貴の事を疑うわけではないがそれでもほのかの事を強いと評価した理由が俺には分からなかった。
「ほのかが強い?」
「うん、強いねー、だって晴が気にしなくて良いって言ったんでしょけどほのかちゃんとしてはやっぱり気になるわけだ自分のせいで晴が傷ついたと思ってるんだから」
でも、と姉貴は続けて言う。
「メールではもうそれについてわ触れず、感謝の言葉書いている。これは晴が気にするって言ったから自分の気持ちを抑えて変わりに書いたんだと思う、晴の事を考えてね」
確かにそれは強いのだろうか?
俺はまだうまく理解できなかった。
俺がまだ理解できていないと分かったのだろうか姉貴が口を開いた
「そんなに悩むんじゃねぇよ、もともとはお前がぼこぼこにされたのが悪いんじゃねえか」
「・・・姉貴口調もとに戻ってる」
「あ、ほんとだーテヘッ♪」
「・・・」
姉貴の口調はどっち素だと聞かれれば口が悪いのが素だ。
ほのかは素敵だと言っていたがこれを知っても同じことが言えるだろうか。
「とにかく、私が一番気になるのは何で晴がぼこぼこにされたのが分からないなー」
「何でってそりゃあほのかを守る為に・・・」
「晴なんで相手をぼこぼこにしなかったの?できたでしょ?」
「・・・」
そう姉貴の言うとおり俺は相手を殴られるだけじゃなく反撃することはできたそれどころかたぶん勝つこともできたと思う。
「昔は耐えることなんてしなかったでしょ?すぐに殴り返して逆にぼこぼこにしてたでしょ?何でしなかったの?」
「それは・・・」
「もしかしてほのかちゃんに怖がられると思った?それで耐えたの?」
姉貴に図星を突かれ何もいえなくなった。
相手とけんかしてほのかは俺の事を怖がらないか不安になったのはある。だから俺は反撃せずただただ耐えて耐え抜いた。その結果俺はほのかを不安にさせてしまった。
「その顔は図星だね。晴、私はほのかちゃんがそんなことで晴のことを捨てるような子ではないと思うよ。晴もそう思わない?」
付き合い始めてからのほのかの事を思い出す。
俺が言ったことにいやな顔一つせず楽しそうに付き合った。
それに告白してきたのはほのかからだそのときにほのかは俺の頼みに何でも聞くといった。
そんな彼女が俺のから離れるとは思えなかった。
「うん、少しいい顔になったねー。気づいてた?昨日から死んだような顔になってたよ。とにかく、今はほのかちゃんと話なよー」
そう言うと満足そうに姉貴は俺の部屋から出て行った。
姉貴を出て行ったあと俺は部屋にある時計を見ると午前の6時をさしていた。
いや、姉貴来るの早すぎだろ。
■
『もしもし』
『晴か、傷は大丈夫か?』
『もう大丈夫だ消毒してくれありがとうな、今時間大丈夫か?』
『ああ、問題ないぞ』
『昨日についてことだけど』
『分かった』
それから俺たちはお互い納得するまで話し合った。
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