3日目 初めて・・・
それは昼休み、いつものように屋上で俺たち二人でとっていた昼食の終わりとき。
「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
お互い合唱も終わり俺が斉藤さんに弁当を用意してくれたことに感謝をの述べたときだった。
「ありがとな、ほのか。今日も美味しかったよ」
俺としては何気ない感謝の一言だった。
「へ・・・?晴、今なんて?」
「な、なにが?」
「今なんていったの晴?」
「今日も美味しかったよって・・・」
「違うその前」
「あいがとう、ほのか?」
なにが言いたいのかいまいち伝わってこない。
「・・・んでくれた」
「え?」
どうもほのかの、様子がおかしい。
「晴が私の名前を呼んでくれたーーーーーー!!やったーーーー」
と、いきなり満面の笑みでほのかは叫びながらジャンプした。
「やった!やった!やっと晴が私の名前を呼んでくれた!うれしいなー、あぁうれしいなー」
それからほのかの気分はとても良く、いつも以上にテンションが高いまま学校をすごした。
■
「~♪~~♪」
放課後、俺とほのか一緒に帰り道を歩いていた。
ほのかは昼休みから変わらず気分が良く鼻歌を歌っていた。
「そんなにうれしいか?」
「当たり前だろう、私は晴のこと名前で呼んでいるのに晴は私のことをいつまでもさん付けで呼んでいたからな、正直距離を感じていたぞ」
「そうだったのか、それは悪かったな」
俺の知らないところでほのかが気負っていったことを知り、もう少し自分から近づこうと思った。
「そういえ晴は何で急に私のことを名前で呼んだんだ?」
俺が心の中で密かに決心をしているとほのかは当たり前の疑問を聞いてきた。
「昨日姉貴に彼女がいることがばれて、色々聞かれてな。そのときに俺がさん付けで呼んでるていったら、ありえないみたいな顔でお前それでも男かとこっぴどく説教されてその後ずっと名前で呼ぶ練習につき合わされた」
「な、なかなか行動力のあるお姉さんだな・・・」
「まぁ、でもその結果ほのかが喜んでくれたんだ、姉貴には感謝してるよ」
俺がそう言うと隣でそうだな、とほのかが満面の笑みで言った。ほのかも名前で呼ばれてやはりうれしいのだろう。
破天荒で行動力があって時々意味が分からないハチャメチャな姉貴だけど、姉貴のおかげでほのかの新しい表情が見れておそらく人生で初めて姉貴に対して感謝していた。
こんな感じで進めていきます。
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