1日目 屋上で二人っきりで・・・
昼休みの屋上。俺と斉藤さんは二人きりでご飯を食べていた。
「まさか最初のお願いが二人きりでご飯を食べたいだとは予想の斜め上だったぞ」
弁当をつつきながら斉藤さんはそんなことを言った。
「そうか?最初に浮かんだのが二人きりでご飯を食べるだったけどな。ちなみに斉藤さんはどんなこと予想していたんだ?」
「私の予想か?そうだな、例えば男の子らしく体を求めてくるのかと思っていた」
「いや、付き合ってすぐにそれはさすがに飛ばしすぎだろ」
「私は別にかまわんけどな。まぁこうして彼氏と二人きりで昼を過ごすのも悪くない、というかむしろ心地よい」
「それなら良かったな、明日からも毎日昼はここで食べるか?」
「いいな、それ。二人きりだし晴も私に頼み放題だ」
うれしそうにしゃべる斉藤さんを見ながら弁当を食べているといつの間にかなくなっていた。
斉藤さんの弁当を見るとまだ少しおかずとご飯が残っていた。
「なんだ?晴?もしかして、食べたりないのか?私の残り物でよければ食べるか?」
「いや、いい」
「遠慮するな、ほら口をあけて」
残ったおかずの卵焼きを斉藤さんが箸でつかみ俺に近づけてきた。
「ほら、あーん」
「あ、あーん」
半場強引に口の中に卵焼きが入れられ口の中に程よい甘みと卵の味が広がった。
「うまい・・・」
「だろだろ、卵焼きは私の得意料理の一つだ」
「斉藤さん料理するんだな、なんか意外だ」
「意外とはなんだ、これでも一人暮らしができる程度に家事はこなせるつもりだぞ」
「それは凄いな」
家事をほとんど家族にまかせっきりの俺とは大違いだ。
「そうだ、明日から晴の弁当も作ってこようか!」
画期的なことを思いつたといわんばかりのキラキラした目で斉藤さんが俺に言ってきた。
「いいよ、斉藤さんも二人分作るのも大変だろ」
「いやそんなことないぞ、材料を少し増やすだけだからな晴が思っているほど大変じゃない、どうだ明日から?作ってこようか?」
そんなキラキラした目で俺見つめないでくれ断りづらい。
「じゃあ頼もうか、でも俺の材料費は出させてくれ」
「分かった!晴、覚悟しろよ!」
謎の宣言とともに明日からの昼食が決まり、斉藤さんがハイテンションのままその日の昼休みは終わった。




