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story8《算段》

■ 世界の9割もの国土を有する大国[サールス]。その西北端に位置する町[雪原都市/スノーダスト]。普段は時折降る白雪の風景に、ほのぼのと暮らす住民が印象的な町であったが、今は妙にざわついている。先日インペロ一等騎士団長及び部下数名が、宿泊中の宿で殺害された事件が起こったからであった。人々は平穏に魔が差されたようなこの事件に、怯えや疑心などさまざまな胸中を描いていた。

そしてその町に隣接する町[コメアチャル·シヴィタテム]では、別の不穏な噂が広まり始めていた。平穏が崩れるのを恐れるもの、新たな時代に静かに胸を躍らせるもの。今まで同じ意思のもと過ごしてきた者達が少しずつ揺らぎ始めていた。


ーコメアチャル·シヴィタテムのとある森ー


「ここが、目的の領域か。各員一度休息をとる!戦闘準備を整えたまま待機せよ!」


いかにも騎士団という集団の先頭に立っていた男がそう言うと、団員は各々準備を開始した。そして男はそれを確認すると、自身も騎馬から降りて腰を下ろした。そして懐から一枚の紙を取り出して、顔をしかめた。そこには今回の任務の詳細が書かれていた。


「ふむ。"近頃噂になっている行方不明者が続出しているという森の調査及び解決せよ。"か。見たところそのような雰囲気はないんだがなぁ。さてどうしたものか。」


そう言って男が頭を掻いていると、薄黄色の短髪で眼鏡をかけた女性が歩いてきて、手に持った飲み物を差し出しながらこう言った。


「団長。そんなに難しい顔をされていたら騎士団の士気が下がってしまいますよ?難しく考えすぎず、少しずつ領域内を調査して、行方不明になる原因を突き止めましょう。」


「あぁ、ありがとう。そうだな、騎士団長たるもの常に威厳と誇りをもっていなければいけないな。よし、それでは根気よく調査をし始めるか。」


男の言葉に女性は笑顔で頷くと、自分の騎馬へ戻っていった。女性の言葉によって元気を戻した男は自分の騎馬の上に立ち、拡声器のような機械で騎士団全体に通達をした。


「これより我々は、領域内の調査を行う。原因に関わりのありそうな物を徹底的に探せ!そして、この任務を早く終わらせて家に帰ろう!以上。いくぞ!」


その声に騎士団中が鼓舞されて雄叫びをするのと同時に、男の首から上が地面に落下した。そして数秒後には全団員の首が地面に転がっていた。そして、騎士ではない身なりの人物がただ一人立っていた。そして、


「この程度では少しの鍛練にもならん。早急に強くなる必要があるというのに。」


そう言って不機嫌そうに森の中に消えていった。


■ コメアチャル·シヴィタテムとスノーダストの国境上にある道の上を、急ぐ様子もなく歩いていく馬車のなかには、一人の女性と青年が乗っていた。


「"魔の森で一騎士団がまるごと首なし死体の山に"か。怖いわねぇほんとにそんなところへ行く気なの?ねぇガンマ。」



「ああ、当機の推測によれば、そこには遺物のなにかがそこには関連しているだろう。つまり、そこにいけば戦力の上昇が望める。急ぐ必要はないが日が落ちてしまっては探しにくいであろう。ゆえに少し馬車を急がせて、より容易に見つけられる時間帯で終わらせよう。」


女性_シャドラは、馬車に揺られながらニュースの記事を読み込んでいた。そして、1つ考え付いた案をガンマに提案してみることにした。


「ガンマ。早くに向かうのもいいけど、一度町で休んでから明日また向かわない?その方が焦ることもないし、不足している必要品も補填できるし。どうしても今日でなければダメならこのままいってもいいわよ。」


「確かに、前の町から走り通しであるし、馬車を休める必要もあるな。だからシャドラの案で行こう。政府から追手が派遣されないかは心配であるが、まだそれほど日が経っているわけでもないからいいだろう。」


シャドラはガンマにばれないように心の中でガッツポーズをした。


(最近あまり体を頻繁に洗えていなかったし、旅の疲れが結構溜まってたから、この辺でガンマを説得できてよかった~。)


シャドラはそう思いつつ上機嫌になり、それと反対にガンマは急に上機嫌になったシャドラを見て不思議そうな顔をしていた。そして今度はガンマから質問をした。


「今から向かう都市はどんな特色があるのだ?色々と事前情報を提供してもらえると有り難い。」


そう言うとシャドラは自分のリュックからガイドマップのようなものを取り出して、ガンマに説明した。


「今から行く都市はコメアチャル·シヴィタテムという名前で、商業がとても盛んなところね。だからいつも市場はさまざまなもので一杯で凄い活気を見せているらしいわよ。だから買い物にはもってこいのところって言うわけね。あと他に細かいところで、聞きたかったらこのガイドマップを見ると大体のことは分かるはずよ。」


ガンマはシャドラに渡されたガイドマップをじっくりと読み込み始め、シャドラは久しぶりのリフレッシュに、胸を高鳴らせながら、目的の町へと馬車は向かっていった。

最近睡魔がレヴェルを上げてきて中々に大変です。皆さんはどうでしょうか?お互い体調には気をつけて毎日過ごしましょう。

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