story6《地下》
■ [ミヌス·ノビリス一等騎士団]が長インペロ·ホーミネスの近衛兵で設立された、ホーミネス騎士団が貸し切る宿屋の隠し地下室。そこにはいくつかの地下牢が設けられていて、その近くには長机が1つ置いてあって、その上には大小様々な道具_拷問器具が陳列していた。そしてその道具を見つめて薄ら笑いを浮かべる不気味な小肥りの男性_インペロ·ホーミネスがいた。
インペロは大量の拷問器具が入った道具箱を両手で抱え、鼻歌を奏でながら上機嫌で1つの牢まで歩いていった。その牢に居たのは、インペロの罠に嵌まり捕まって両手両足を壁に貼り付けられた一人の女性_シャドラだった。インペロが目の前に現れるとすかさずキッと睨み付けるシャドラだったが、インペロはそれを気に留める素振りもなく、拷問器具を選別していた。少しすると、「決ーめた♪」とインペロが言い、牢の扉を開けてシャドラの前まで歩いていった。そして、右手に持った閻魔大王が下を抜くときに使うような道具をカチカチ言わせながらこう言った。
「これからこの鋏でお前の指を1本ずつもぎ取ってやろう。1本もぎ取るのにも中々時間がかかってのう。その間悲鳴が耐えない素晴らしき空間と化すのだよ。我はその時間がたまらなく好きなのだ。お前はどんな声を響かせてくれるかのう?デフフフブヘッ!!」
インペロが不気味な笑い声を上げきる前にシャドラが頭突きを食らわせて中断させた。そして鼻を抑えて床を転げ回る不格好な男をしたり顔で見ながら、
「フフフ。拘束するんだったら手足だけじゃなくて首もすることね。でないと今みたいに無様に床で、転げ回ることになっちゃうわよ?」
シャドラがそう言って笑うと、反してインペロは怒り、
「貴様このインペロに歯向かうとは、この無礼絶対に許しはせぬぞ!今に貴様の四肢をもいでそのような口が聞けぬようにしてくれる!!」
と言ってシャドラの右手首を器具で挟み、引き抜こうとした。しかしインペロの腕力では引き抜けず、皮が少し剥がれるだけだった。しかしシャドラはその激痛に耐えられず、苦悶の声を上げた。インペロは少し上機嫌になり、引き抜くのではなくねじきる動作に切り替えて手首をねじり始めた。ねじるごとにシャドラの悲鳴は増していき、そしてとうとうゴキッという不快な音が部屋に響いた。
しかし想像よりも痛みがないので、シャドラは少し不思議がって目を開けた。するとそこには顔が180度回転し、床に倒れるインペロと、手でローブを軽く払うガンマの姿があった。
「救出が遅くなってすまない。しかしこれは勝手に飛び出していったシャドラにも責任はあると投機は分析している。だから今回は責められる理由はない。」
「もうちょっと遅れてたら許さなかったけど、まだ手首は折れてないから許してあげるわ。だけど流石にかなり痛いわねこれ。ねえガンマ。何か治療できるものない?」
そう言って医療器具を探し始めたシャドラだったが、ガンマはそれを制止した。
「治療はあとにする方が懸命だ何故なら、今この宿屋に数十人の集団が向かっている。恐らくそこの男の部下だろうが、どうする?」
「そんなのすぐに脱出するしかないじゃない。もう、なんでこんなことになっちゃうのかしら?」
「それはどう考えてもシャドラg...」
ガンマは殺気を感じたのでそれ以上口にするのはやめた。
■ 地上への通路を駆け上がっていくなか、シャドラはガンマの戦闘力の高さに驚きで口が開いたまま走っていた。ガンマは敵が視界に入ると同時に、手に持っている拳銃の引き金を引き、見事命中させているのだ。それ故常に銃を構えながらシャドラに合わせたスピードで走っていた。
そして何人かの護衛を倒してなんとか地上に到達すると、そこではシュラアが待っており、眉1つ動かさぬ顔で佇んでいた。ガンマが片手をシャドラの前に突きだし、守る素振りを見せるとシュラアはおおらかに笑い、ガンマに1つ質問をした。
「これはこれはシャドラ様とそのお付き様。はてインペロ様は何処におられるのでしょうか?もしかしてまだ地下室におられますか?ならば迎えにいきますが。」
「下の人間なら全員投機が排除した。何か不都合でもあったか?」
「そうですか、インペロ様はもうおられないと。では私はインペロ様への弔いのため、そして賊の排除をいたします。」
そう言って、シュラアは懐からキラリと光るものを取りだし、構えた。
「私はそこらの護衛共とはひと味違いますよ?投降するならば無傷ですみましょうが、抵抗するのであれば死をご覚悟下さい。」
あまりの威圧にシャドラが口をパクパク開閉させてガンマのローブの裾を、引っ張りながら涙したが、ガンマはそれをものともせず、戦闘態勢に入るため、ローブを脱ぎ捨てて拳銃を構えた。そして、シュラアは見つめて、
「ターゲットインプット。これより目標の破壊を実行する。」
そう言ってシュラアに仕掛けていった。
こんばんわ。今回は少し内容が薄めかも知れませんのでご容赦くださいませ。